いくらなんでも61歳は早すぎる!
酷暑続く2024年8月20日、訃報が飛び込んできた。
あの田中敦子さまが亡くなったと。
まさか!?同性同名?冗談?そんなわけない等、一気にいろんな感情がわーーーーっと込み上げる。
どうやら本当に逝ってしまったみたい、あの大好きな田中敦子さまが…。
私にできることはブログを書くことくらい。
とりあえず、私が観た海外ドラマで思い出せるもの全放出!
※過去の投稿「コールドケース・リリーの声はこの人!田中敦子の海外ドラマ吹き替え」と一部重複あり。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
お気に入りキャラベスト3
●コールドケースのリリー・ラッシュ
ダントツトップはドラマもキャラも大好きな『コールドケース』。
仕事ができて美しくて、でもどこか悲しげで。
母エレンがアルコール依存、妹クリスティーナ(樋口あかり)はトラブルメーカーというやっかいな家族で孤軍奮闘するリリー。
だからチームを家族のように大切にしていたのかも。
(↑takaptakaptakap_より)
●エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NYのジョーン・ワトソン
あのシャーロック(三木眞一郎)と同等に渡り合える知的で冷静で勇敢で唯一無二のパートナーがジョーン・ワトソン。
初めてワトソン役を女性が演じると聞いて「どんなもんよ」と観てみたら、私はシャーロックよりジョーンの方が好き。
(SHERLOCKはカンバーバッチシャーロックの方が好き)
リリーといい、ジョーンといい、男運はイマイチ(仲間運は最強)なのは同性としてちょっと安心するけど。
(↑elementaryofficialより)
●フレンズのフィービー・ブッフェ
NYに暮らす6人の若者が主人公のドラマ『フレンズ』。
この6人の中のひときわ変な女の子がフィービー。
知的でクールで戦う女性のイメージが強い田中さんの吹き替えの中でも異色のキャラゆえ、特に印象深い。
双子の姉アースラも田中さんが吹き替えているけど、こちらはかなりはすっぱ。
字幕でも観ていたので、キャラの濃さは俳優の地声より田中さんの吹き替えの方が強烈だと思う。
(↑左から3番目がフィービー。friendsより)
仕事ができるタフな女
●CSI:科学捜査班のジュリー・フィンレイ
『CSI:科学捜査班』にはタフな女性捜査官がいっぱいでてくるけど、フィンレイは好きな女性キャラのかなり上位にくるお気に入り。
S12からとかなり終盤に登場したメンバー。
当時のボスD.B.ラッセル(樋浦勉)と過去に確執があるも現在の関係はまあまあ良好。
結構奔放だし、いうこと聞かないけど仕事は優秀。
S15で事件を解決しようとして銃撃され殉職という最後。
フィンレイらしいけどちょっと残念だった。
(↑elisabthshueより)
●グッド・ファイトのマデリン・スターキー
主人公の一人で新米弁護士のマイア(鷄冠井美智子)が、父の巨額投資詐欺に加担していたのではと疑い、執拗に彼女を調べるFBI捜査官。
窓によく鳥がぶつかって死ぬという不吉な仕事部屋でもあまり気にしていない様子。
フランクな口調で相手を油断させるのが得意な狡猾捜査官。
こういう田中さんも大好き。
男運が悪い女
●マッドメンのレイチェル・メンケン
『マッドメン』の主人公ドンはNYの光源氏だと思ってる。(出会う女性ほぼ不幸にする)
そんなドンといい仲になるのがデパートを経営するレイチェル・メンケン、もちろん美人。
ドンと深い関係になったが、彼の危険度を察知した父により関係は強制終了。(これ絶対正解)
その後、S2では彼女は別の男性と結婚、そしてS7では亡くなっていたことを知りショックをうけるドン。
しかもドンの声は山寺宏一さん。
なんか田中さんの訃報を聞いて山寺さんがショックをうけたのと重なってしまった…。
(↑レイチェルとドン。pramoodeより)
田中敦子さんはかけがえのない友人でした
— 山寺宏一 (@yamachanoha) August 20, 2024
悲しくて悲しくて仕方ありません
攻殻機動隊では沢山の思い出があります
もう「少佐」と呼べないんだね
10日前、直接話せて嬉しかった
最期まで、美しくて、カッコ良くて、優しくて、素敵だったあっちゃん
良く頑張ったね
ありがとう!
(↑山寺宏一さんのXよりより)
●フレイザー家の秘密のグレイス・フレイザー
田中さんが担当することが多いグレイス演じるニコール・キッドマン主演のドラマ。
夫のジョナサン(森田順平)が外科医、彼女自身は臨床心理士、一人息子はお金持ち子女が通う私立学校に通うというわかりやすいお金持ち。
そんな欠点がないような夫にある日突然降りかかる殺人疑惑。(想像以上のヤバ旦那)
欲を言えば、グレイスは悪役でいてほしかった、そして田中さんに狂った殺人鬼を演じてほしかった…。
(↑ジョナサン、グレイス、息子。undoinghboより)
●コバートアフェアのジョーン・キャンベル
主人公でCIAの新人諜報員のアニー・ウォーカー(樋口あかり)のボスがジョーン・キャンベル。
いかにも仕事できそうな彼女、夫は同じCIAの機密部部長のアーサー。
このアーサーの浮気を疑うジョーン。
S1はもちろん、S2でもまだまだ浮気を疑われるアーサー(笑)
田中ジョーンに詰め寄られると絶対吐くよね、彼女容赦しなさそうだし(笑)
(↑右からアーサーとジョーン。thekarimatchettより)
●名探偵ポワロ・満潮に乗ってのリン・マーチモント
「満潮に乗って」でアフリカに学校を建設することに情熱を注ぐ女性リン・マーチモントを担当。
婚約者がいるのに叔父の妻の兄デビッドに惹かれるリン。
でもこいつがくせ者で、彼のアリバイを証言(嘘)することに。
結局、彼は殺人犯で、一度は捨てた優しい婚約者の元に帰るという「悪い男に引っかかるも元カレの魅力再確認でもとさやに収まる典型的パターン」な結末でした。
悪党な女
●ブラックリストのマデリーン・プラット
表の顔は事業家、実は大泥棒というマデリーン・プラット。
主人公のレッド(大塚芳忠)といい仲だったことも。
レッドに連絡をしてきたのはシリア大使館にある彫像を盗むため。
レッドはもちろんFBIのリズ(甲斐田裕子)やレスラー(宮内敦士)などいつものメンバーが巻き込まれていくお約束の展開。
やり手の犯罪者の吹き替えも凄みがあって大好き。
●名探偵ポワロ・鳩の中の猫のアン・シャプランド
「鳩の中の猫」で名門女子校メドウバンクの校長秘書アン・シャプランドを担当。
実はある王国の元諜報部員で、イギリスに持ち込まれた宝石を追っているという裏の顔を持つ女性。
すごくお上品で美しいのに殺人犯、この裏の顔があるパターン大好き。
運命に翻弄される女
●クリミナルマインドのモルフェウス
S11の5話「暗闇のアーティスト」に登場する覆面アーティストのモルフェウスを担当。
ある殺人事件の現場にモルフェウスのサインがあり、関与を疑われるが自分は無関係と訴える。
てっきり犯人はこのモルフェウスかと思ったら、実は元夫のなりすまし。
元夫が誘拐した赤ちゃんを救うために(自分も子どもを亡くしている)、彼を道連れにビルから飛び降りるという悲しい終わり方。
●刑事フォイルのエリーズことソフィ・コリガンの母ジョイス・コリガン
田中さんらしくないと思った吹き替え。
工作員として亡くなった娘ソフィのことを調べる主人公フォイル(山路和弘)の対応をする母ジョイス。
ドラマの最後を飾るこのエピソード、田中さんの声を聞いて「何か重要な役?」と思ったものの、娘や息子を心配する50代くらいの普通の女性。
結末はソフィを工作員へとスカウトしたピアース(宮寺智子)がボスを道連れにして自爆というなんとも衝撃の結末。
それも含めてより印象的だったのかも。
暴走する女
●ザ・ルーキーのデニース
40歳で新人警官になったノーラン(堀内賢雄)が主人公。
田中さんはS1の12話に登場するデニースを担当。
交通事故で切れた電線で感電したデニースを助けたノーランを運命の相手と思い込み、ストーカーへと変身。
ノーランのベッドに裸で横たわるなど暴走。
田中さんの声で聞くと余計に怖く感じるのよ。
ノージャンルな女
●アグリー・ベティのジョーダン
S1の22話で登場するジョーダン、実はミード出版のモード編集長ダニエル(東地宏樹)の兄アレクシス(安藤麻吹)の元カノ。
しかも再会したのはアレクシスが男性から女性となった後。
ダニエルはそのジョーダンにちょっかいを出すのよ。(兄へのいやがらせ)
女性になったその姿にショックを受けるも、やっぱり彼(彼女)を愛しているジョーダン。
それを見たダニエルのなんともいえない表情…。
アレクシスとジョーダンのキスシーン、声が安藤さんと田中さんなのよ、素敵なのよ、声でうっとりするのよ、機会があれば是非観て!
(↑右:ジョーダンを演じたレベッカ・ゲイハート、中:アレクシスを演じたレベッカ・ローミン。rebeccagayheartdaneより)
●メンタリストのアリシア・シーバーグ
S2の16話「コード・レッド」に登場するのがザイテック生物学研究所の研究員アリシア・シーバーグ。
誰かが意図的にウイルスの容器を空け、自分を感染させたので助けてほしいとジェーン(郷田ほづみ)に連絡してくる彼女。
事故だと説明する研究所、事件だと疑うジェーンとリズボン(加納千秋)。
ジェーンの犯人の炙り出し方が相変わらず奇想天外。(ウイルスを撒いたふりをして解毒剤を飲んでいる犯人をおびきだす)
結局、アリシアは亡くなるのですが、ここまで来たら助かってほしかったなって。
●NCIS: ニューオーリンズのキングの元妻リンダ
『NCIS: ニューオーリンズ』はS2数話くらいまでしか観てないので詳しくは書けず…。
主人公キングの吹き替え・内田直哉さんと田中さんの組み合わせってなかなか豪華!って思った。(ごめんこれだけ)
私が今まで観た海外ドラマで少しでも記憶にある田中敦子さんの吹き替えをご紹介。
ドラマ以外も映画やアニメ、ナレーションなど幅広く活躍していた彼女。
こんなに早く逝ってしまうなんて…。
彼女が吹き替えると、知的でクールで品がある田中マジックで善人も悪人もチャーミングに。
「特に私のキャリアの中では、『戦う女』の役が大きな位置を占めています」。
とインタビューで語っていた彼女。
けっして力技じゃない、しなやかな戦い方をした女性、でも時に死に物狂い。
こんな女性、同性からの支持はすごく高いと思う、私もそのうちの一人。
新しい作品を観ることができなくなるなんて本当に悲しい…。
だから今ある作品を大切に大切に観ていきたい。
私の一番の希望は『コールドケース』の吹替版放送。(配信だと字幕ばっか)
だって録画して何回も観られるから!
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
にほんブログ村
海外ドラマランキング