青年声のイメージが現在も継続中の村治学さん
ドラマの吹き替え以外にも映画やアニメの吹き替えやナレーションなどでもで活躍されている村治 学さん。
今回投稿するにあたり年齢を調べたところ1963年生まれということを知り愕然としました…。
私より年上、であの若々しいお声。
というのも最初に出会ったグレッグ・サンダースの声でどうやら私の村治さんのイメージは固まってしまったようです。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
研究員から捜査官へ成長したCSIのグレッグ・サンダース
(↑グレッグ・サンダース。csilvpdより)
最初に出会った村治さんの声は『CSI:科学捜査班』のCSI研究員のグレッグ・サンダース、のちにCSI捜査官に昇格します。
シーズン1から出演しているキャラクターなので、たぶん最初の年齢設定は20代半ばくらいではないでしょうか。
2000年スタートのドラマなので、当時村治さんは30代後半だと思われます。俳優との年齢差は干支一回りくらいでしょうか。(例えが昭和…)
でも違和感などまったくなく、グレッグの声は素直に村治さんなんですね。
つまり村治さんの声は20代でも十分通用する声だと言うことです。
グレッグは最初ラボでの内勤でした。
若者らしい服装や髪型、音楽を聴きながら分析作業などしており見た目は「今どきの青年」、シーズンが進むにつれ現場に出る捜査官を目指すようになります。
実際CSI捜査官になり現場に出るのですが、捜査現場の証拠かもしれないトイレを使ってしまったり(捜査官としては大ポカです)、爆発事故に巻き込まれたり、暴漢に襲われて入院したりと現場の荒波にのまれまくります。
観ている方としてはもう母親みたいな気分ですよ「まだ現場に出るのは早かったかしら?グレッグ頑張れ~」って。
チャラチャラしてた男の子が一人前の捜査官として成長していく姿も、長いシーズンで楽しめるドラマならでは。
ところで、村治さんの声は「何かが少し混ざったような声」です。
クリアな声とは違って喉に何かひっかかるものがある声というのでしょうか。
青年役が違和感がないのも、低すぎない少しのノイズを感じる声の効果もあるのかもしれません。
このグレッグ、私にとってはいつまでも若手のイメージなんですよね。
シーズンが進んでもなかなか後輩が入ってこないので、キャリアは中堅なのにいつまでも若手扱いみたいな感じ。
シーズン12でモーガンという女性がCSI捜査官として加わります。
最初はグレッグとくっつくのか??と思わせるようなシーンもありましたが、どうやらそれはなさそう。
彼女が加わったことでグレッグがしっかりしてお兄さん風を吹かせているのもまたご愛嬌。
私にとっては、この青年グレッグが村治さんの声のイメージを作り上げました。
(↑左からブラス、ニック、グレッグ。csilvpdより)
クイーン&キメッキメで登場!SHERLOCKのジム・モリアーティ
(↑ジム・モリアーティ。andrewscottieより)
『SHERLOCK』では主人公シャーロック・ホームズを翻弄する犯罪者ジム・モリアーティの吹き替えを担当しています。
私にとって村治さんの声は20代の青年のイメージです。
このモリアーティ、30代半ば~後半くらいの設定でしょうか、犯罪者なのですがコロコロと人格を変え、普通の市民のふりをするのもすごくうまいカメレオン男です。
そのへんのお兄ちゃんのかっこで登場したりもするので、青年らしい村治さんの声も特に違和感がありませんでした。
でもドラマの中のシャーロックが解決する事件の首謀者はこの大犯罪者モリアーティ。
あのキレ者シャーロックを翻弄するくらいの頭脳派犯罪者です。
で、モリアーティが犯罪の黒幕と知って最初は違和感を感じたんですね、村治さんの声に。
あの青年グレッグの声で大犯罪者ってどゆこと!と。
でもモリアーティは自分で手をくだすわけではなくお金や情報を実行犯に提供するのですが、その汚いやり口が村治さんの青年声だから余計に憎たらしい。
普通の青年ぶってたくせに!、とモリアーティと吹き替えに対して勝手に一人憤慨してしまうのです。(アホですね、のめり込みすぎですねドラマに)
基本、私はモリアーティのことが好きではありません、ライバル役としては戦いがいのあるすごくいいキャラだと思いますが。
でも彼の大好きなシーンがあるんです。
シーズン4の最終話「最後の問題」でシャーロックの妹ユーラスが収容されている孤島の刑務所にモリアーティがヘリで上陸するシーンです。
(ユーラス、不気味でよかったです。さすがシャーロックの妹!吹き替えはニキータでもおなじみの園崎未恵さんです)
ヘッドホンをしたモリアーティ、聞いているのはクイーンの「I Want to Break Free」。
ヘリを降りてボディガードを従えなぜかポーズをキメッ!さらにもひとつポーズをキメッ!
これなんの意味よモリアーティ!ってひとり大爆笑。(おかしくてじゃなく、キャラに合いすぎて大納得の爆笑ね)
「I Want to Break Free」のなんだかねっとりしたビート感がモリアーティらしくて大好きなシーンです。
で、村治さんの声はここでは一切聞こえませんが…。
村治さんは、『SHERLOCK』のジム・モリアーティを演じているアンドリュー・スコットの他の吹き替えも担当しています。
以前、映画雑誌のインタビューでアンドリュー・スコットはこのように答えていました。
これまでは純粋ないわゆるいい子ちゃんキャラっていうのにキャスティングされることが多くてね、昔から悪役をやるのが夢だったんだ。でも、モリアーティを演じてからは、それが一気に逆転して、モリアーティに似たような悪役ばかりオファーされるようになったんだよ。つまり、悪役以外のものをやるっていうのが新しい目標になったっていう。
(「ムービー・スター」平成27年 160号より引用)
このインタビューでわかるように、このモリアーティはアンドリュー・スコットの当たり役になりました。
村治さんもこのモリアーティの吹き替え以降、アンドリュー・スコットの他の作品の吹き替えを担当することが多いようです。
それほどまでに村治さんにとってもモリアーティは当たり役なのかもしれません。
(↑ヘリで登場のモリアーティ。andrewscottieより)
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
ザ・クラウンS5のジョン・メージャー首相
(↑メージャー首相。jonnylmillerより)
イギリス王室を舞台に主人公エリザベス女王(小宮和枝)を描いたドラマ『ザ・クラウン』。
大好きなドラマです。
史実に基づいたストーリーは私の大好物。
村治さんはシーズン5に登場するイギリスのジョン・メージャー首相を担当。
演じるのはあのジョニー・リー・ミラー。
村治さんの代表キャラともいえる『SHERLOCK』のジム・モリアーティ、ジョニー・リー・ミラーはアメリカ版シャーロック・ホームズともいえる『エレメンタリー』でシャーロック(三木眞一郎)を演じていて、吹き替え派としてはなんとも不思議な巡り合わせを感じてしまう。
メージャー首相、実物はジョニー・リー・ミラーと似てないのにドラマではそっくり!
横分けのヘアスタイルにメガネ、生真面目そうな佇まいを見て「あのジョニー・リー・ミラー?しかも声はモリアーティ!どういうこと?」と混乱。
このドラマ内でのメージャー首相が一番重要な役割は、離婚が決定的となったチャールズ皇太子(てらそままさき)とダイアナ妃(北西純子)の仲介役。
エリザベス女王に言葉巧みにそそのかされ仲介役を押し付けられたメージャー首相。
でも実は悪い気はしないメージャー首相。(俺すごいアンパイア役やん!という心の声)
そんな浮かれ気分の夫を冷ややかな目で見る妻ノーマ。
なんかわかる、ノーマの気持ち…。
ミスター・メルセデスのロビーことアンソニー・フロビッシャー
(↑ロビーとルー。robstantinopleより)
元刑事のビル・ホッジス(土師孝也)とサイコパスのメルセデス・キラーの対決を描いたドラマ『ミスター・メルセデス』。
村治さんはメルセデス・キラーことブレイディ・ハーツフィールドが勤める家電量販店スプリーム・エレクトロニクスの店長アンソニー・フロビッシャー通称ロビーを担当。
店長ロビーは、優秀だが何かと扱いにくいブレイディと、彼と仲のいい店員ルーに手を焼いている。
そして本部の人間ジョシュ(咲野俊介)には売上を伸ばせとせっつかれ、まさに悲しい中間管理職。
日々思い通りにいかないブレイディとルーに文句を言い、思い通りにいかない仕事にイライラしっぱなし。
ブレイディもそろそろブチキレる頃かなと思ったら、そのタイミングで刑事とホッジスやお店にやって来てロビーにブレイディのことをあれこれ聞いています。
たぶんロビーもブレイディにやられるかなと思ったら…やっぱり!(笑)
ブレイディのようなサイコパスが登場するドラマはこちら↓
海外ドラマでたくさん登場するサイコパス。猟奇的な事件や連続殺人など人格破綻しているのになぜか気になる、ついつい観てしまうという人も多いはず。そういう私もその一人。印象に残るサイコパスをタイプ別に紹介。※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限[…]
トゥルーブラッドのサム・マーロッテ
『トゥルーブラッド』は一時期たくさん制作されたヴァンパイアもののドラマ。
村治さんは人の心が読める主人公スーキー・スタックハウスが務めるバーのオーナー・サムの吹き替えを担当。
『トゥルーブラッド』は人工血液「トゥルーブラッド」の開発により人間とヴァンパイアが共存している世界のお話。
制作があのゲーム・オブ・スローンズを生み出したアメリカのケーブルTV「HBO」と聞いてなるほどと納得。
ダークで混沌とした世界観は通じるところがあるかも。
サムはいろんな動物に姿を変えるシフター、それ以外にもいろんな種族が出てきてファンタジーじゃないヴァンパイアドラマが観たい方におすすめです。
ダークエイジ・ロマン 大聖堂のレミジウス
『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』のレミジウスは神に仕える修道士です。
でも、見た目がもう怪しい。
まぁ中世の修道士ってクリーンなイメージがあんまりないんですが(私がその手のドラマが好きだから仕方ない)、レミジウスは絵に描いたような悪い修道士。
新しい修道院長が気に入らないんで、力を持っている副司教の手先となってあれやこれややるわけです。
宗教だけのお話ではなく、王の権力争いに貴族のゴタゴタ、そして大聖堂の建築もからんだ見応えのあるドラマです。
トンイのシム・ウンテク
『トンイ』は賎民から王の側室となった女性トンイが主人公の韓国ドラマ。
村治さんは全60話(長っ!)あるうちの24話から登場したシム・ウンテクの吹き替えを担当。
このシム・ウンテク、飄々としててつかみどころがない不思議な雰囲気の男。
主人公トンイをただの女官ではないと見破り、彼女のピンチを救うなかなかの重要キャラです。
エージェントオブシールドのフィル・コールソン
すいません、『エージェントオブシールド』観てないのですが、私のイメージする村治さんの吹き替えとは一線を画す役がフィル・コールソン。
村治さんは『キャプテン・マーベル』でもコールソンの吹き替えも担当されているそう。(残念ながらこれも観ていない)
Twitterではコールソンのつぶやきで村治さんから「いいね」をもらっている人多数!
フィル・コールソン役の吹替声優として、参加させて頂いております。劇場でぜひ!3月15日公開 #キャプテン・マーベル #エージェントオブシールド #アベンジャーズ #コールソン https://t.co/dNaR0ciTJo pic.twitter.com/jvlpFUA18L
— 村治 学 (@manabumuraji) 2019年2月21日
(↑キャプテン・マーベルではコールソンの吹き替えを担当。@manabumurajiより)
一部ですが、村治 学さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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