訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

SHERLOCKの主人公シャーロックの声はこの人!三上哲の海外ドラマ吹き替え

インパクト大のスモーキー声、三上 哲さん

低音のスモーキーな声というのでしょうか、三上 哲さんは不思議な魅力がある声です。
三上さんの吹き替えで有名なのは映画『アベンジャーズ』やドラマ『SHERLOCK』などに出演しているイギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチ。
最近はハリウッドでも活躍しているので、三上さんの名前は知らなくても「あぁ、あの声の人ね」とわかる人も多いと思います。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。

現代のロンドンで活躍するSHERLOCKのシャーロック・ホームズ

(↑シャーロックとワトソン。bbciplayerより)

『SHERLOCK』はあの有名なアーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』を21世紀に舞台を移したイギリスのドラマ。
三上さんが演じるのは『SHERLOCK』の主人公のシャーロック・ホームズ、超がつくキレ者です。
シャーロックは頭が切れるのですが、社会生活には少し問題ありの男、自ら「高機能社会不適合者」というほど。
凡庸な日常は我慢できず、複雑な事件があるとワクワクするどこか少年がそのまま大人になったようなところもあります。
そして彼は自分の思考回路についてこられない人たちを置き去りにし、女性の彼に対する恋愛感情さえも利用するだけしてあとは知らんぷり、そう基本女性には興味なし。
こうやって書くとほんとイヤな奴、シャーロックって。
ただワトソン(吹き替えは森川智之さん)と仕事をするようになり、彼がシャーロックにとって大切な友人ということを認識してからは少し成長したような感じがするのは気のせい?
でもよくワトソンを小馬鹿にしてるんですけどね…。

シャーロックを演じる三上さんの声はマイルドなのに棘がある声。
でも自分一人が理解できる話を延々としゃべり続け、まわりが置いてけぼりの時、ふと我に返ってなんともいえない気まずい雰囲気に気づくシャーロック、これがまたかわいかったりして。
私が好きなシーンはシーズン3「空の霊柩車」の冒頭。
病院の屋上から飛び降り死亡したとされるシャーロックが実は死んでいなかったタネ明かしの場面の、窓ガラスを破りそこにいたモリーにキスして立ち去るところ。
モリーを弄ぶんじゃないシャーロック!でも超ハンサムだった…シャーロック。

シャーロックが住む部屋の家主・ハドソン夫人、しばしば登場するのですが彼女もなかなかユニークです。
シャーロックに遠慮なく口がきける貴重な女性で、元夫が犯罪者だったりと探ればいろんな面が出てきそうな面白い女性で、吹き替えは超ベテランの谷育子さん。
谷さんの、優しいのかいじわるなのか単なるかわいいおばあちゃんなのか読めない絶妙な吹き替えもオススメです。

(↑シャーロック・ホームズ。bbciplayerより)

『SHERLOCK』他の主な吹き替え声優
ワトソン/森川智之
レストレード/原 康義
ハドソン夫人/谷育子
マイクロフト/木村靖司
モリアーティ/村治学

闇を抱えた下僕、ダウントン・アビーのトーマス・バロー

(↑トーマス・バロー。downtonabbey_officialより)

『ダウントン・アビー』は20世紀初頭のイギリス・グランサム伯爵が暮らすダウントン・アビーを舞台に伯爵家のクローリー家と、使用人たちを描いたドラマ。
大きなお屋敷やクラシカルでゴージャスなドレス、当時の貴族の暮らしなど一気にタイムスリップできます。
三上さんはクローリー伯爵家で働く使用人トーマス・バローを担当、この人ひと癖ありで、正直友だちにはなりたくないタイプの人です。

ある日、雇い主であるクローリー家の当主グランサム伯爵の軍時代の友人ベイツ(吹き替えは谷昌樹さん)が従者として雇われ屋敷にくるのですが、トーマスは足の不自由なベイツをからかい小学生レベルのいやがらせをしたり。
そしてベイツは新入りなのに第一下僕の自分より上の「伯爵の従者」。
まぁとにかくベイツが気に入らない、基本お気に入りの男子以外の使用人も気に入らないんですが。
これでトーマスの人間性がなんとなく分かりますよね、影で誰かを陥れるためや自分の出世のために伯爵夫人の侍女・オブライエンとコソコソ何やら企んだりするんですよ。
この二人は『ダウントン・アビー』使用人のヒール担当です。

三上さんのトーマスは、第一声で彼のドラマでの立ち位置がぼんやりわかるくらいの闇深い声。
なんとか第一下僕から上に行きたいとトーマス頑張るのですが、伯爵家はもとより同じ使用人からも信頼されない彼。
儲けようと思って仕入れた商品が欠陥品だったり、従軍時代には戦地から逃れたいばかりに自ら手を撃たれたり、クローリー家を出て他の貴族の屋敷に勤めだしても話が違っていたりして、彼の人生なかなかうまくいきません。
でもトーマス、いろいろなことを経験して少しずつ成長してくんですよ、かつてイジワルしてたベイツに助けられたりもして。
少しずつですが真っ当な人になりつつある彼を見て応援したくなりましたもん!
ここに来るまでのシーズン6つ分の道のりは長かったけど。
結局、クローリー家で執事にまでなるのですが、まさかのイジワル役から最後はいい人に大変身!

『ダウントン・アビー』他の主な吹き替え声優(使用人バージョン)
カーソン/中村浩太郎
ヒューズ/沢田 泉
ベイツ/谷昌樹
オブライエン/山本留里佳
アンナ/衣鳩志野

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

ファーゴのエミット&レイ兄弟

(↑向かって左がレイ、右がエミット。fargoより)

『FARGO/ファーゴ』は映画『ファーゴ』をベースにした新たなストーリーのドラマ。
シーズンごとにキャストもストーリーも別ものです。

三上さんはシーズン3の主人公エミット・スタッシーレイ・スタッシーの兄弟を担当。
この二役を演じているのはユアン・マクレガー。
『トレインスポッティング』のジャンキーのレントンや『スター・ウォーズ』のオビ・ワンはどこ?の豹変ぶり!
年相応のおっさんぶりのユアンが衝撃&超新鮮。

エミットとレイは顔立ちが似た兄弟という設定。(双子ではない)
仕事で成功した勝ち組・兄エミットと、何十年かに渡る兄との確執に決着をつけたい保護観察官の負け組・弟レイ。
基本はいい人感がにじみでているこの兄弟に降りかかる大間違いと大災難とまさかの愛の復讐劇、そして底なし絶望ストーリー。
さらにシーズン1の殺し屋レンチがこんなとこででてきた!というサプライズも。

何が怖いって、エミットの会社を乗っ取ったV.M.ヴァーガという正体不明の男。
いつも冴えない営業マン風の出で立ち、トレーラーに住む過食嘔吐のヴァーガの口元がもう汚くて…。
ずっとエミット目線でドラマを観ていたのでヴァーガが出てくるとこっちまでビクビク。
三上さんのヴァーガに怯えるエミットと、何もかもうまくいかないけど最強の恋人を手に入れたレイの一人二役の吹き替え、ぜひ聞いてください。

(↑V.M.ヴァーガ。fargoより)

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シェイズ・オブ・ブルーのロバート・スタール

(↑ロバート・スタール。oswaldsoulmanより)

FBIに弱みを握られた汚職警官ハーリーがボスやチームの情報を提供し全員泥沼にはまる『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』
三上さんはハーリーを利用するFBI特別捜査官ロバート・スタールの声を演じています。
シャーロックやトーマスのように、この人も一筋縄ではいかない要注意人物。
ジェニファー・ロペス演じるハーリーをスパイにするずる賢い正義の顔と、ハーリーに執着する男の顔、仕事にのめり込みすぎて妻から愛想をつかされ苦悩する顔、闇だらけのスタールが三上さんの声にぴったり。

アストリッドとラファエルのマティアス・フォレスト

(↑マティアス(左)と刑事のニコラ。hubertdelattreより)

犯罪資料局で働く自閉症スペクトラムのアストリッドと、ルール違反は日常茶飯事の刑事ラファエル(林真里花)の女性バディもの『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』
三上さんはシーズン2から登場する検事でラファエルの元恋人マティアス・フォレストを担当。
やめておいた方がいいと思うものの危険な男に惹かれるラファエルは彼とヨリを戻す。
しばらくはいい関係を築いたものの、シーズン2ラストで自分の保身に走るマティアスを見て彼の本心を知るラファエル。
しかも同僚で普段は穏やかな二コラ(川田紳司)がマティアスをぶん殴るほどのダメッぷり。
二コラの場合はラファエルのことが好きで余計に頭にきたんだけど。
たぶんヨリを戻すことはないと思うけど、もしまた関係を持ったらラファエルあんたはアホだよ!

救命医ハンクのポロ選手ラファ

(↑ラファ。fernandezkhotanより)

お金持ちの町ハンプトンズでコンシェルジュ・ドクターとして奮闘する医師ハンク・ローソンが主人公の『ロイヤルペインズ 〜救命医ハンク〜』
三上さんはシーズン4から登場するポロ選手ラファを担当。
ラファはポロの大会で医療スタッフとして働くハンク・メドの医療助手ディヴィヤと出会い恋に落ちます。
幼馴染ラージとの結婚を直前で取りやめたあの恋に恋するディヴィヤが初めて本気で好きになったのがこのラファ。
この後、ディヴィヤがラファとの恋に大暴走するのですが、それも納得のラテンハンサム。
三上さん、特濃ハンサムもいいですね〜、情熱的な顔と声にクラクラします。

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僕のヤバイ妻(トルコ版)の刑事フラット

(↑向かって右から2番目のヒゲの男性がフラット、一番左がアルペル。tehlikelikarimdizisitvより)

『My Dangerous Wife ―僕のヤバイ妻―』は日本のドラマ『僕のヤバイ妻』がトルコでリメイクされたもの。
カフェを経営するアルペルは浮気相手と妻デリンの殺害を企てたがその妻が誘拐され警察に通報するも身代金を奪われてしまう。
三上さんはそのデリン誘拐事件を捜査する刑事フラットを担当。

シャーロックやトーマス、スタールのようなシュッとした男性とはまったく違い、ギョロっとした目に黒々とした分厚いヒゲがトレードマークの個性派。
デリン誘拐事件を捜査するうちに、デリンやアルペル、愛人のセダの企みに気づくのですが、いつもあと一歩のところで真相に届かずじまい。
部下のイペッキとは婚約しているものの、微妙な女心がわからない無骨な男。
捜査では鋭いところをつく凄腕フラットなのですが、ドラマ後半では婚約者の心がよめずアタフタ。
このアタフタが通常の三上さんの吹き替えらしくなくていいんですよ。

メジャークライムスのマーク・ヒックマン

(↑真ん中で指をさしているのがマーク・ヒックマン。marymcdonnellorgより)

『クローザー』のスピンオフドラマ『MAJOR CRIMES ~重大犯罪課』ではシーズン4で登場する元刑事のマーク・ヒックマンの吹き替えを担当。
ヒックマンは裁判で偽証して警察を辞めたワケあり人物。
ある事件で重大犯罪課と関わることになるのですが、裁判で偽証以来、元仲間からは信頼してもらえないヒックマン。
話が進んでも敵か味方か読めない謎の人物で、ストーリーをより面白くするキャラでした。

よみがえりのケイレブ・リチャーズ

(↑ケイレブ・リチャーズ。resurrectionabcより)

『よみがえり 〜レザレクション〜』は、アメリカのある町で亡くなった人が生き返り、家族や周辺の人は戸惑い…という不思議なドラマ。
シーズン2で終了したらしいのですが、最後どうなったか覚えていないんですよね。
三上さんは生き返った一人ケイレブ・リチャーズの声を担当。
彼は死ぬ前も犯罪を犯し、生き返ってからも犯罪に手を染めるというどうしようもないお父さんです…。

一部ですが、三上 哲さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。

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