「ちゃんとしなきゃ!」と背筋が伸びる唐沢 潤さんの吹き替え
唯一無二の声の持ち主、唐沢潤さん。
唐沢さんの声のイメージは、柔らかい声なのにどこか緊張を感じる声。
どのキャラも一本筋が通ってる気がします。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
ハーヴィーの師匠、SUITSのジェシカ・ピアソン
この投稿をInstagramで見る
(↑ジェシカ。suits_usaより)
唐沢 潤さんは『SUITS/スーツ』で法律事務所の代表ジェシカ・ピアソンの吹き替えを担当。
いつもハイブランドの高級スーツを着こなし、仕事をバリバリこなす有能な弁護士。
主人公ハーヴィー(桐本拓哉)のボスでもあるジェシカは彼が一目置く女性でもあります。
あの自信満々で傲慢なスゴ腕弁護士ハーヴィーが頭が上がらない人なんてこの世に彼女しかいない。
この時点でジェシカ最高!
とはいうものの、私『SUITS/スーツ』シーズン4で途中リタイア…。(詳細は桐本拓哉さん参照)
唐沢さんの声って独特ですよね、三上哲さんでも書いたのですが、スモーキーな声で喉の中でたまっている系の声というか。
なので第一声を聞けばすぐ「唐沢潤さん!」とわかる唯一無二の声。
この『SUITS/スーツ』のジェシカの声を聞いたとき「あっリネットだ!(デスパレートな妻たちより)」ってすぐ分かるほど。
このジェシカを演じるジーナ・トーレスがめちゃカッコイイ!
ちなみに旦那さんは『CSI』や『マトリックス リローデッド』でおなじみのローレンス・フィッシュバーン。
なんてカッコよくて強そうな夫婦!
さて、このジェシカ、法律事務所の代表だし弁護士だしでいつもテキパキハキハキ、1mmもスキがない。
そんな彼女に唐沢さんの声だとほんと怖いものなしの無敵感満載。
唐沢さんの声って理詰めの女性にぴったり。
知らない間に隙を埋められて身動きが取れないような感じというか、ぼんやりしてると身ぐるみ剥がれてる感?
猫背にしてると後ろから背中バーンと叩かれそう。
でもそれくらい唐沢ジェシカは声に威圧感を感じる。(でも好き)
そういえば『SUITS/スーツ』は韓国と日本でもリメイクされてますが、皆さんはどのバージョンがお好み?
私は断然本国アメリカ版。
このジェシカ役、韓国版はチン・ヒギョン(朱蒙のヨミウル役、他多数出演のベテラン女優さん)、日本版は鈴木保奈美。
唐沢さんの声も含めた迫力からいってダントツ本国ジェシカの圧勝でしょう。
海外ドラマ好きの友人もまったくの同意見、そりゃそうよね〜、チン・ヒギョンは圧が少し弱くて、鈴木保奈美はねとっても声が高いの…。
「甲斐はどこぉ」のキンキン声を聞いた時点で「絶対違う…」と思いました。
話戻して。
ジェシカ、なんであんなにハーヴィーに弱いんでしょうね。
とてもかわいがって頼りにしてるのはわかるんですが、ジェシカほどの人ならハーヴィーをもう少しコントロールできるでしょうにと思う私。
ましてハーヴィーが雇ったニセ弁護士マイクなんて早々に追い出せばよかったのに…とマイクへの愚痴になってしまう。
『SUITS/スーツ』、ストーリーはもちろん面白いのですが、唐沢ジェシカと桐本ハーヴィー、この二人の声のからみが聞けるだけでドラマの格は数段上がっております。
でも最後まで観てないけどね…。
デスパの肝っ玉母さんリネット・スカーボ
この投稿をInstagramで見る
(↑スカーボ一家。desperatehousewivesofficialより)
唐沢 潤さんは『デスパレートな妻たち』で主人公グループの一人リネット・スカーボの吹き替えを担当。
ドラマを見終わってから数年経ってて、少々記憶があやふやになっております、あしからず。
唐沢さんが声を担当するリネットは、キャリアウーマンを捨て家庭に入り夫に子どもに翻弄される専業主婦というキャラクター。
特にシーズン1の前半は家庭内で毎日孤軍奮闘する姿が少々痛々しい感じも。
主人公グループのきっちりブリーやゴージャスギャビー、天然系スーザンとは違い、とっても生活感を感じるラフな格好のリネット。
別の言い方だとなりふり構わない、でしょうか。
そりゃそうです4人の子どもをかかえたお母さんにゆっくりする時間なんて皆無。
だから唐沢さんの声もいつも早口で子どもになんか指示を出してとにかくいろいろ急いでる感じ。
てんやわんやな毎日ですが、もともと頭のいいリネット、あの手この手で自分の思いどおりに事を進めようとするのが彼女の特徴。
その策士リネットにぴったりな唐沢さんの声、うまくいくこともあれば予想外の展開であたふたすることもあって、全部うまくいかないのが彼女のいいところだけど。
そういうボス的なキャラは『SUITS/スーツ』のジェシカと通じるところはあるかも。
もしかしたら唐沢さんの声のイメージと言っていいかも。
ボーッとしてるとリネットから手厳しい言葉がバンバン飛んできそうで、彼女も「ちゃんとしなきゃ!」と思わせるキャラ。
リネット、専業主婦にしとくのはもったいないなぁと思っていたら仕事に復帰して会社の重役にまで上り詰める有能さ!
リネットを見ていて思うのは、なぜその男を選んだ?ということ。
なんか頼りないのよね〜リネットの夫トム(郷田ほづみ)が。
シーズン途中でリネットが上司でトムが部下というのもあったし、トムが独立して急にピザ屋を始めるって言い出すし。
まずピザ屋やるって言った時点で「トム本気????」と思ったし。
仕切り屋リネットは絶対トムのピザ屋開店を裏で潰すと思ってたけど、なんやかんや言いながらリネット手伝っちゃうしな〜。
この投稿をInstagramで見る
(↑向かって右がリネット母さん、左は大学の同級生レネ(吹き替えは五十嵐麗さん)。desperatehousewivesofficialより)
ところで『デスパ』の主人公グループ、誰がお好き?
私はブリーことブリー・バン・デ・カンプが好き。
あの完璧主義者ブリーがいろんなことに巻き込まれていくのが面白くて。
吹き替えの渡辺美佐さんのマイルドなんだけど神経質な声の感じもいい。
ブリーの子どもには生まれたくないけど(毎日細かいことに超口うるさそうだから)、ご近所さんとして彼女の超神経質な日常を観察してみたい。
なぜイチ押しがリネットじゃないかというと、「自分の思いどおりに事を進めようとする」ところ、私もその傾向があると自覚しているから。
優しくて逞しい肝っ玉ボス!CSI: ベガスのマキシン・ロビー
(↑マキシン・ロビー。csicbsより)
科学捜査ものドラマの先駆け『CSI:科学捜査班』が帰って来た!!
この続編でありながら新しいキャスト&ストーリーでスタートした『CSI: ベガス』。
唐沢さんはこの『CSI: ベガス』のラスベガス科学捜査研究所の主任マキシン・ロビー(通称マックス)を担当。
CSI:科学捜査班のオリジナルメンバーはゼロ。
え〜〜〜と思ったら、ブラス警部はでてくるし、サラ(浅野まゆみ)やホッジス(咲野俊介)、お久しぶりのグリッソムも登場!
いつもの1話完結の犯罪捜査ドラマは残しつつ、ブラス警部やホッジスが巻き込まれた事件の捜査のためサラがCSIに復帰、そしてグリッソムもお助けマンとしてやって来たので、新しくも懐かしい感じもして不思議な感じ。
唐沢さんが担当するマックスはDNA分析の専門家で大学生の息子がいるお母さん。
シリアスな犯罪ドラマなのに、マックスが登場するとパァとその場が明るくなる感じ。
たぶんそれは唐沢さんの声のせい。
チームのリーダーでしっかり者、でも母性とおおらかさとどこかコメディ感も感じる独特の吹き替えがマックスをすごくチャーミングに見せているのよ!
部下を怒鳴りつけたりもしないし、サラとグリッソムを上手に理由をつけて捜査にあたらせたりといかにも気の利く大人の対応。
だからブラス警部の襲われた事件や、ホッジスの冤罪を証明できたんだと思う。
旧チームのサラやグリッソムを疎んじるでもなく、新チームと上手にコミュニケションが取れたのは絶対マックスのおかげ。
いいなぁ〜こういうボス。
(↑マックスと部下たち。csicbsより)
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
SMASHのレベッカ・デュバル
(↑レベッカ・デュバル。smash_stagramより)
新人女優カレン・カートライトの成長物語『SMASH』(以下スマッシュ)。
唐沢さんはシーズン1で登場する人気女優レベッカ・デュバルを担当。
彼女はマリリン・モンローを描いたミュージカル「ボムシェル」の主演女優。
すんなり決まったわけではなく、初代版で最初に演じた中堅女優アイヴィーに代わって抜擢されたいきさつが。
アイヴィーでも十分舞台は成立するものの、話題性と華やかさのためにレベッカに演じてもらうことを決めたものの、練習での彼女の歌声はひどいもの。
おまけに内容にもあれこれ口をだしてくる面倒臭い女優。
プロデューサーもニコニコ話を聞きながらも「またか…」とうんざり。
こんな調子で開演までこぎつけるのか?と思ったら直前に降板。
代わりに白羽の矢を立てたのが主人公のカレン(小林沙苗)。
プレッシャーに押しつぶされそうな彼女は演じ切ることができるのか?
この気女優レベッカを演じるのがユマ・サーマン。
ドラマで彼女を観たのは初めて。
人気女優のオーラやワガママはさすがユマ・サーマンという感じ。
にこやかなのに圧を感じる唐沢さんの吹き替えも好き。
ユマ・サーマンと唐沢さんの組み合わせは映画『キル・ビル』でも。
実は字幕版で観ていて唐沢ブラック・マンバ(キル・ビルの役名)は未体験。
早速チェックしなくては!
CSIの保安官リストン
『CSI:科学捜査班』でたまに出てくる保安官のリストン。
シーズン12第13話では事件を早く解決するようブラス警部とD.Bラッセルに発破をかけにくるのがこのリストン。
このリストンを見かけたニック(家中宏)とグレッグ(村治学)は「悪い知らせだ」とささやきます、たぶん好かれている人ではないということでしょう。
ちなみに海外ドラマに出てくる紺色の制服の警察官と薄茶色の制服の保安官の違い、知ってます?
警察官は市や町の小さいエリアを管轄、保安官は郡を管轄するそうです。
アンフォゲッタブルのジョアン・ウェブスター
『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』は見たもの全て記憶する「超記憶症候群」の主人公キャリー(甲斐田裕子)がその能力を生かして事件を解決していくドラマ。
過去の記憶の中に簡単に移動し些細なことまで思い出せる力はすごい能力ですが、忘れることができないのもまた大変そう。
唐沢さんが吹き替えるジョアン・ウェブスターは検視官、仕事はできますが少々口が悪いというか遠慮がない女性。
こういう女性の吹き替え、唐沢さんの声やっぱり合うわ。
アストリッドとラファエルS3の警視総監
(↑astridetraphaellejlaより)
犯罪資料局で働く自閉症スペクトラムのアストリッドと、即行動&ルール違反はお手のものの刑事ラファエル(林真里花)が難事件を解決していく『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』。
唐沢さんはシーズン3で登場する警視総監を担当。
まず超お偉いさんの警視総監が現場にやって来るのは異例、つまりそれ相応の理由があって来たということ。
それは事件関係者の逮捕で市民の反発を買っている、なので釈放してって。
おいおい!現場の状況も知らず「だって世論怖いじゃん」って感じにラファエルはもちろん最近武闘派転向かって感じのニコラ(川田紳司)も反発。
シーズン2でマティアスを殴ってから鼻息荒いニコラ、見直したよ。
無事事件が解決したら警視総監ニコニコ再登場。
ラファエルの功績を誉めるも「アストリッドのおかげ」とつっけんどんなラファエル。
その功績を認め、本来なら捜査に関われないアストリッドに特例を認めると提案する警視総監。
でもその条件がけっこう厳しいのよね…。
どうするアストリッド&ラファエル!
赤と黒のシン・ミョンウォン
『赤と黒』は自分を捨てた金持ち一家に復讐をする男の話、主人公のシム・ゴヌクを演じるのはキム・ナムギル。
岐阜県の下呂や愛知県、三重県でロケが行われた韓国のドラマです。
唐沢さんは主人公に復讐される一家の夫人、シン・ミョンウォンの吹き替えを担当。
このシン・ミョンウォンを演じているのは韓流ドラマでは超おなじみのキム・ヘオク。
優しいお母さん役が多かったのですがこのドラマでは一番の悪役。
夫の他の女性との間にできた息子を引き取るも、まぁあたりが厳しいこと。
冷酷なお金持ち夫人、唐沢さんの声だと高飛車感をさらに感じられてイヤな女なんですが…私は好き。
一部ですが、唐沢 潤さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
よければポチッとお願いします!はげみになります
にほんブログ村
海外ドラマランキング