訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

ザ・クラウンのダイアナ妃の声はこの人!北西純子の海外ドラマ吹き替え

同性支持率高そうな北西純子さんの吹き替え

色っぽさを感じるのに女性ウケしそうな声、それが私の北西純子さんの吹き替えのイメージ。
キャラクターによってそこに「知性」「気が強い」「腕が立つ」などの要素がプラスされますが。
たまに私の勝手なイメージとかけ離れた吹き替えを聞くと「もう〜北西さんやるなぁ」とニヤニヤしてしまいます。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。

不幸な結婚真っ只中!ザ・クラウンS5のダイアナ妃

(↑thecrownnetflixより)

在位70年、2022年96歳で亡くなったイギリスのエリザベス女王を描いたドラマ『ザ・クラウン』
北西純子さんはシーズン5でのウエールズ公妃ダイアナを担当。
前シーズンでチャールズ皇太子(てらそままさき)とおとぎ話のような結婚を挙げるも、破綻へ歩み始めた二人。
シーズン5ではより深刻な問題へと発展。
チャールズはテレビでカミラ夫人(本田貴子)との浮気を認め、ダイアナも結婚生活を赤裸々に告白。
そしてそれに頭を悩ませるエリザベス女王(小宮和枝)。

今までの北西さんの吹き替えとはかなり違う印象のダイアナ妃。
それは彼女がほとんどの場面で不幸だから。
王室になじめず孤立するダイアナ。
うつむき加減で自分の気持ちを隠すような上目遣い、そして寂しげで悲しげで消え入りそうな声。
公務に向かう車内はうつむき加減で沈んだ表情、それがひとたび人前にでるとあの注目を集める華やかな笑顔。
この落差の大きさが彼女の不高度を表しているよう。
特に対女王の場合、自分の気持ちを理解してほしいと訴えるも、それを避ける女王。
シーズン5での女王の描き方はなかなか辛辣、特にダイアナとの関係は。

反対に彼女がイキイキとするのは二人の息子といるとき、そして普通の人々といるとき。
特に印象的だったのはハロッズを買収したエジプトの大富豪モハメド・アルファイドとの初対面のとき。
女王に会えるかもと期待しているアルファイドの前に現れるダイアナ。
驚き少し萎縮するアルファイドを気遣うように気さくに話しかけるダイアナ。
その後の二人のイキイキとした会話、これが彼女の本当の姿なんだろうなと思わせてくれる大事なシーン。

友人のお見舞いで知り合った医師のハスナット・カーンと恋に落ちるダイアナ。
ここで私が感じたのは「恋に恋する女の子」。
若くして皇太子と結婚、幸せになるはずだった結婚に敗れ、自分を理解してくれる人を求め続ける少女のようなダイアナ。
もう少し社会経験を積んだ後の結婚なら、もしかしてうまくいっていたのかもと思わせる彼女の幼さがすごく痛々しかった…。

(↑thecrownnetflixより)

(↑thecrownnetflixより)

『ザ・クラウン』S5他の主な吹き替え声優
エリザベス女王/小宮和枝
フィリップ殿下(女王の夫)/小室正幸
チャールズ皇太子/てらそままさき
カミラ夫人/本田貴子
ハスナット・カーン/藤真秀
メージャー首相/村治学

運命に立ち向かうワンス・アポン・ア・タイムのエマ・スワン

(↑エマ・スワン。onceabcofficialより)

『ワンス・アポン・ア・タイム』は、おとぎの世界の登場人物が呪いをかけられ、過去の記憶をなくして現代社会のストーリーブルックという街で生きているが、主人公のエマの登場により住人たちは記憶を取り戻し…というストーリー。
見どころは、おなじみのおとぎ話をベースにし、白雪姫や赤ずきん、ピーター・パンにフック船長、アナやエルサなど、おなじみのキャラクターを俳優が再現するところ。
そしてストーリーの中でおとぎの世界(過去)も盛り込まれ、それがいかに現代につながっているか、というのも面白さのポイントです。

北西さんは主人公エマ・スワンを担当。
物語の中で数少ないおとぎ話のキャラクターではない人物です。
現代のアメリカ、孤児として育ったエマはある日自分の息子だという少年ヘンリーに導かれ(ほぼ無理やりともいう)、おとぎの世界の住人が呪いをかけられて住んでいるストーリーブルックを訪れるところからスタートします。

泥棒から保釈保証人となり誰にも助けを求めず一人踏ん張って生きているエマ。
このエマの吹き替えの北西さんがまぁ気が強くて、声低めの厳しめ口調。
かっこいい女性なんですが、ちょっと近寄りがたい感じ。
もちろん突然現れた息子のヘンリーのいうこと(自分の養母レジーナは悪い人で住民は呪いをかけられている)もなかなか信じない。

街にかけられた呪いを解くというエマの大きな役割に立ち向かうだけのタフさを持ち合わせている彼女。
息子のヘンリーや母の白雪姫ほか街の住人と協力し、ストーリーブルックを救うエマ、かっこいいです。
が、しかしあることがきっかけでエマはダークサイドの人間になるんですよ。
私は「エマはダークサイドの方がしっくりくる…」と密かに思っていたのですが、シーズン4でその通りに。
それは北西さんのトーンを抑えた吹き替えが、清廉潔白さをあまり感じないヒロイン・エマにあっていたことも大きいと思います。
最終的にエマがダークなままなのか、ヒーローに戻るのかはぜひドラマでどうぞ。

(↑エマ&息子のヘンリー。onceabcofficialより)

『ワンス・アポン・ア・タイム』他の主な吹き替え声優
白雪姫/小林沙苗
チャーミング王子/花輪英司
レジーナ/深見梨加
フック船長/土田大

復元のプロ、BONESのアンジェラ・モンテネグロ

(↑アンジェラ・モンテネグロ。officialbonesより)

『BONES(ボーンズ)』は主人公の法人類学者のブレナンが、骨のプロとして捜査に協力し解決していくというストーリー。
シーズン12まで続いた人気のドラマです。
私は残念ながらシーズン途中でリタイアしてしまいましたが。

北西さんはブレナンの同僚で友だちでもあるアンジェラ・モンテネグロを担当。
アンジェラといえば、コンピュータを使って骨から生前の姿を立体的に映像で復元するという技術。
観るたびに「これがあればほぼ事件は解決するでしょ」と少々冷ややかに観ていた私。
そして、華やかな恋愛経験。
同僚のホッジンズといい仲になり結婚しようと思ったら、過去に結婚歴がありしかもまだ離婚していないし夫は行方不明だし。
そういう「けっこう大事なこと」を放置したままなのは、いかにもアンジェラらしいなと思ったエピソードです。

主人公のブレナンは科学者らしい理論派の思考回路で何ごとも冷静に客観的に判断する女性。
対してアンジェラはオープンで前向きで感覚派。
正反対だから二人の友情が成立するんでしょうね。
北西さんの吹き替えは、『ワンス・アポン・ア・タイム』のエマとはけっこう違います、明るいです。
私、こっちの北西さんの吹き替えの方が好みです。

『BONES』他の主な吹き替え声優
ブレナン/湯屋敦子
ブース/木下浩之
ホッジンズ/鈴木正和

無茶振りに応えるHAWAII FIVE-0のキャサリン・ロリンズ

(↑キャサリン&スティーヴ。hawaiifive0cbsより)

『HAWAII FIVE-0』はハワイを舞台に元シールズのスティーヴとアメリカ本土から異動してきた刑事のダニーほか、チームでさまざまな事件を解決していくというアクションドラマ。
北西さんは主人公スティーヴの恋人キャサリン・ロリンズを担当。

もうねぇ、できた恋人なのキャサリンは。
キャサリンは海軍に所属、恋人スティーヴが捜査で必要な情報がほしいとき頼るのがキャサリン。
ドラマの中ではよく「キャス」と呼ばれています。
いくら恋人のためとはいえ、軍の機密情報を恋人に渡したり、あるときはローラースケートのチームに選手として潜入したり、スティーヴの母ドリスの護衛をしたり、ドリスを追う者を追跡し危険な目にあったりなど、それはそれは献身的に彼に尽くしています。
キャサリン、いつ海軍の仕事してんの?と思うくらい。

それはキャサリンの問題じゃなくてスティーヴの問題なんですが。
彼はとにかく困ったらキャサリン&コノ(吹き替えは松井茜さん)の女子チームに無茶振りすること多し
コノにはドレスアップしてターゲットをたぶらかしてこい(もっとちゃんと依頼してます)だの、ちっこいビキニ着ろだの(これはコノが自分の水着を着ると拒否)、ボストンバッグに潜んで開けられたら撃っちゃって、とお願いしたり。
あら、スティーブの悪口みたいになっちゃった。

『HAWAII FIVE-0』のキャサリンを見るときのポイントは「いかにスティーブの無茶振りに応えるか」です。
もちろん、それに応えられる頭&身体能力の高さもポイントです。
あと、愛車のクラシカルなブルーのシボレーがとってもかっこいい。(これでサーフィンに行ったりする)
あの車は絶対スティーブに運転させちゃダメですね、やっぱり。

『HAWAII FIVE-0』他の主な吹き替え声優
スティーブ/綱島郷太郎
ダニー/山路和弘
チン/新垣樽助
コノ/松井 茜

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

チャックのジル・ロバーツ

『CHUCK/チャック』は家電量販店バイ・モアで働くオタク青年チャックが「インターセクト」を頭脳にインストールされ、陰謀やテロの捜査に巻き込まれていくというドラマ。
陰謀やテロと聞くとハードでダークなドラマを連想するかもしれませんが、これは超お気楽に観られるスパイアクション(?)ドラマ。
北西さんは主人公チャックの大学時代の恋人ジル・ロバーツを担当。
最初「チャックにこんなできすぎ彼女がいたの?」と驚いた私。
が、しかしそこにはちゃんと裏があったわけです。
のちにチャックの敵として再会するジル。
彼女は正体を隠しチャックに接近しヨリを戻しますが…。
ジルはチャックの味方か、やっぱり敵なのかはぜひドラマでどうぞ。

サバヨミ大作戦!のリサ・サーキシアン

(↑youngertvより)

ワケあって40才を26才とサバを読み出版社で働きだした主人公ライザの奮闘を描いた『サバヨミ大作戦!』
年をごまかしたことによって起こるトラブルをどう乗り越えていくのかが見どころのドラマです。
北西さんは第7話(BSプレミアムでの放送で)で登場する歯科医師のリサ・サーキシアンを担当。
主人公ライザの上司ダイアナが、意中の彼チャールズとのビジネスディナー中に前歯が欠けてしまうというトラブルに見舞われます。
レストランオーナーの手配で夜でも診療してくれる歯科医院にいくと、そこにはスラリとした超美人の歯科医師が!
それが北西さんが吹き替えるリサ・サーキシアン。

夜遅くまで治療をしているので出会いがないというリサ、美人のリサに好感持ったチャールズ、その二人の雰囲気に危機感を感じたダイアナ…。
この回のダイアナはまぁ面白い!(特に吹き替えの山像かおりさんが素晴らしい!)
治療後、経過確認と称してダイアナの職場に電話してくるリサ。
実はチャールズに電話をつないでほしいとダイアナに白状しますが、ダイアナはアシスタントのライザに「この電話をケーブルテレビのカスタマセンターにつなげ!」(←うろ覚え)と吐き捨てるように指示、チャールズへの連絡を拒否する。
チャールズへの想いがものすごくわかりやすいダイアナ、そういうとこが好き
このダイアナがいなかったら、絶対リサとチャールズはいい仲になってたはず。
かわいそうにリサ…。

(↑ご本人もツイートしています。北西純子より)

ABC殺人事件のメーガン・バーナード

アガサ・クリスティ原作、エルキュール・ポワロが主人公の『ABC殺人事件』
私は2018年BBCで制作され、2019年BSプレミアムで放送されたものを観ました。
ポワロを演じているのがジョン・マルコヴィッチという意外性にも惹かました。
北西さんが吹き替えているのは、ベクスヒルのカフェで働く女性ベティの姉メーガン・バーナード
美人で華やかで奔放な妹ベティはある日、何者かに殺されてしまう。
ABCにまつわる地名と被害者の名前の関係や、動機が見えない連続殺人事件をポワロが追います。

メーガン・バーナードはとっても地味で堅実な女性。
華やかな妹に恋人を奪われても何もいえない、けれどもまだ恋人を思い続けるような大人しいメーガン。
このメーガン、ポワロに犯人につながるヒントを与える重要なキャラクターですが、セリフもそれほど多くなかったのもあり、最初はまったく北西さんとは分からず。
ワンス〜のエマやボーンズのアンジェラとはまったく違う吹き替えが聞けますよ。
こういう吹き替え版はぜひぜひ再放送してほしいものです。

(↑bbciplayerより)

一部ですが、北西純子さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。

よければポチッとお願いします!はげみになります
にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ
にほんブログ村

海外ドラマランキング