紹介するのもどうかというような細かすぎる小ネタ集
何本も海外ドラマを観ているとふと気づくことありません?
でもわざわざ大声で言うまでもないような小さいネタだけが溜まってきたのでここでご紹介。
シーン、家、吹き替えの三本立てです。
※カッコ内は吹き替えです。
ここに注目!シーン編
シーン編その1|イーヴィルにカメラを止めるなが!
奇跡や悪魔憑きなどの現象を検証する神父見習いと司法心理学者とガジェットに強い便利屋を描いたドラマ『イーヴィル: 超常現象捜査ファイル』。
このシーズン2第5話「ゾンビ」に日本の映画『カメラを止めるな』が登場。
主人公の一人で司法心理学者のクリステンの二女ライラが、お隣さんの娘アレックスとPCで観ている映画が『カメラを止めるな』。
夜遅く、二人でおしゃべりしながら怖い映画を観るという思春期の女の子がいかにも好きそうなことをする二人。
そこに登場したのがホラー映画でも低予算でマイナーな(ヒットしたけど)『カメラを止めるな』でビックリ。
ショーランナーのキング夫妻のセンスの良さが垣間見えた!
(↑ライラが観ていたカメラを止めるな。one_cut_of_the_deadより)
シーン編その2|ザ・バイトの検索画面はチャムハム!
新型コロナ禍でロックダウンされたNYにゾンビウイルスが蔓延するというドラマ『ザ・バイト』。
この制作は『イーヴィル: 超常現象捜査ファイル』と同じくキング夫妻。
ちなみにキング夫妻は『グッド・ワイフ』も制作している売れっ子ショーランナー。
このキング夫妻つながりで『ザ・バイト』に登場したのがチャムハム。
チャムハムとは『グッド・ワイフ』に登場する架空のIT企業で、CEOのニール・グロスがたびたび登場。
そのチャムハムは検索エンジンを運営。
『ザ・バイト』では主人公の一人作家を目指すSMの女王リリー(園崎未恵)が調べ物をするときに使用したのがこの「チャムハム」。
これに気づくのは『グッド・ワイフ』を観た人に限られるんですが。
こういうちょっとした発見がまた楽しいけど。
(↑spectrumoriginalsより)
(↑いかにもアメリカンなチャムハムの検索トップ画面)
『イーヴィル』『ザ・バイト』のキング夫妻以外にもこんなショーランナーが↓
最近よく見る「ショーランナー」という言葉。ドラマや映画の制作総指揮者のことをショー(Show)ランナー(運営する)というらしい。で、調べてみたら好きなドラマに共通しているショーランナーを発見。ドラマの傾向やどういうところが好きなのかをご紹介[…]
シーン編その3|カメをペットする主人公たち!
『エレメンタリー』の主人公シャーロック(三木眞一郎)が飼っているリクガメのクライド。
『リゾーリ&アイルズ』の主人公の検視官アイルズが飼っているリクガメのバス。
『ミスター・メルセデス』の主人公ビル・ホッジス(土師孝也)が飼っているカメのフレッド。(カメの種類不明)
意外に多くない?と思ったのは私だけ?
カメという生き物のせいかみんな飼い方が雑。
犬のように毎日散歩に連れていく必要はないし、鳴き声で悩まされることもないし飼いやすいかも。
シャーロックのクライドは冷蔵庫で冬眠するし、バスの食欲がないときは心配なアイルズが早く帰ってきたり。
ビルのフレッドは庭を自由にウロウロし、食事はビルが投げた丸ごとのキャベツというワイルドさ。
どのドラマも捜査もので緊張感があるのに、でてくると一瞬で雰囲気をふわっとさせるのはカメならではかも。
(↑エレメンタリーのクライド。elementaryofficialより)
シーン編その4|ドラマをまたいであの警官が登場!
1920年代のカナダ・トロントを舞台にしたドラマ『フランキー・ドレイク ミステリー』。
主人公は元軍人の私立女性探偵のフランキー・ドレイク。
女性が仕事で自立してバリバリ働くのが珍しい時代、バイクにまたがり男顔負けの活躍をするフランキー。
毎回、相棒のトゥルーディとともに依頼された事件を解決していく1話完結もの。
シーズン1第8話「パイロット」に登場するのが『刑事マードックの捜査ファイル』の主人公マードックの相棒で制服警官のジョージ・クラブツリー。
事件を調べるためフランキーが侵入した会員制クラブ。
しかし女性で会員でもない彼女は入店を断られる。
そこに助け舟をだしたのが会員のジョージ。
自己紹介では元警官と名乗ったジョージ。
『刑事マードック〜』は1890年台が舞台、それから30年余り経った設定なのでジョージはスーツに身をつつみ落ち着いた雰囲気のシニアに。
でもあの人懐っこい笑顔は健在。
『フランキー〜』と『マードック〜』は同じ制作陣なのでこういうお遊びが実現したのかも。
(↑マードックのジョージ・クラブツリー。cbcmurdochより)
(↑フランキー(右)とトゥルーディ。cbcfrankiedrakeより)
シーン編その5|同じようなことを言ってる医者が二人も!
傍若無人だが優秀な医師グレゴリー・ハウス(木下浩之)が主人公の『ドクター・ハウス』。
彼の口癖が「人は嘘をつく」「患者は嘘をつく」。
大抵のエピソードは患者が嘘をついていたり、大事なことを話していないため病因がわからないというパターン。
そこでハウスは部下に家に侵入させたり、わざと怒らせたりなど医師らしからぬ行動に走る。
で、結果病因が特定〜治療開始〜治るというお決まりのパターン。
イタリアの医療ドラマ『DOC(ドック)あすへのカルテ』の主人公アンドレア・ファンティの口癖は「決して患者を信用するな」。
ハウスと似てる、というか言ってることは同じ。
アンドレアの場合は、亡くなった患者の父親に撃たれる前の仕事はできるけどイヤな奴時代に言っていたこと。
このイヤな奴時代がハウスとかぶること多し。
優秀だけど周囲の人間からは理解されない男。
でも同僚の親友と理解ある女性上司がなにかと庇ってくれるというのも同じ。
ただ、ハウスはずーっとあのまんま、アンドレアは撃たれたことによって性格がガラッと変わってしまうという違いはあるけど。
(↑ハウス。housemdtvより)
(↑アンドレア。docnelletuemaniより)
あれ?どこかで見たよ!あの家編
家編その1|私はラブ・リーガルにボッシュ邸が!
事故死したモデルの魂が間違って弁護士の身体に入ってしまったために起こる恋愛や仕事のトラブルを描いたドラマ『私はラブ・リーガル』。
最近観直していて気づいたことが。
それはロス市警の刑事ボッシュが主人公の『BOSCH/ボッシュ』に登場するボッシュの家が、同じくロスを舞台にした『私はラブ・リーガル』にもチラッと登場するということ。
シーンがジェーンの自宅に変わるときの映像にあの特徴的なボッシュ邸があるのを発見。
山の斜面に立つスタイリッシュな邸宅は特徴があってすぐわかった!
あのボッシュ邸は実在の建物でググるとでてくるほど。
特に夜景がキレイで『ボッシュ』内にもたくさん登場。
ちなみにジェーン宅はこの高台にのどこかにあるという設定だと思う。(たぶん)
こういう高台に住めるのはやっぱり彼女が弁護士という高給取りだから。
ジェーンの自宅に変わるときの映像は何種類かあって、いつもボッシュ邸が映るとは限らないのであしからず。
(↑上がラブリーガル、下がボッシュ邸)
ボッシュとチェコのドラマ静かなる逆襲のクヌースは共通点がいっぱい!↓
BOSCHのボッシュと静かなる逆襲のクヌースって似てない?己の正義を独自のスタイルで貫く一匹狼の刑事二人。一人はLA市警を舞台にしたアメリカのドラマ『BOSCH/ボッシュ』のハリー・ボッシュ。もう一人はチェコを舞台にしたドラ[…]
家編その2|LA’s FINESTの麻薬ディーラー邸は大人気!
女性バディもの『LA’s FINEST/ロサンゼルス捜査官』のシーズン1に登場するドラッグサプライヤーのビショップ・デュバル(咲野俊介)の住む邸宅が『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』にも登場。
『LA’s FINEST』では謎の麻薬ディーラーのガブリエル・ノックスに近づくためデュバルに取引を持ちかける刑事のシドニー(本田貴子)とナンシー(坂本真綾)。
彼女たちがデュバルに会いに行ったのが彼の暮らす豪邸。
『ザ・ルーキー』ではシーズン1第16話にホテルとして登場。
ここで主人公ノーラン(堀内賢雄)が逮捕した女性アストリッドが後々起きる大きなトラブルの発端に。
確かこの建物、他のドラマでも見かけたのにどのドラマだったか忘れてしまった…。
気がついたら追加情報入れておきます!
(↑上がLA’s FINESTのデュバル邸、下ザ・ルーキーのホテル)
(↑冒頭に登場するのがノーランが駆けつけたホテル。The Rookieより)
なんかおかしくない?吹き替え編
吹き替え編その1|俳優が代わっても声優は同じ!
ロス市警の型破りな刑事ハリー・ボッシュが主人公のドラマ『BOSCH/ボッシュ』。
ボッシュの上司でロス市警本部長代理のアーヴィン・アーヴィングの妻コニーがシーズン1と2で俳優がサラッと交代。
シーズン1でコニーを演じているのは『ブラインドスポット』の主人公ジェーン(本田貴子)の養母シェパードを演じたミシェル・ハード。
シーズン2で演じているのはエリカ・アレクサンダー。
シーズン1でミシェル・ハードのコニーを観てもブラインドスポットのシェパードの悪いお母さんにしか見えなくて…。
それがシーズン2にはいかにもいいお母さん風のエリカ・アレクサンダーに。
ちなみに吹き替えはどっちもちふゆさん。
この同じ吹き替えのおかげで俳優が代わっても同じ「コニー・アーヴィング」と理解できたけど、字幕派はすぐわかったのかな?同じコニーって。
(↑上がミシェル版、下エリカ版のコニー)
吹き替え編その2|ハースト長官、1話で交代かい!
全身に謎のタトゥーが入った記憶喪失の女性ジェーン(本田貴子)が主人公のドラマ『ブラインドスポット タトゥーの女』。
シーズン2の最終話から登場するのがFBI長官のエレノア・ハースト。
このときの吹き替えは塩田朋子さん。(この1話のみ担当)
それがシーズン3に入るとなぜか突然宮寺智子さんに。
スケジュールか予算かその他の事情かは知りませんが、こちらもサラッと声優が交代。
まぁ宮寺ファンとしては大歓迎だけど、塩田ハースト朋子も捨てがたい。
シカゴシリーズでもあちこちのドラマにキャラが重複して出てるけど吹き替えがバラバラのときが。
第一声で馴染めないことが多いので、キャラに違和感を感じなくなるまで時間がかかって仕方ない。
これほんとにやめてほしい。
(↑エレノア・ハースト。nbcblindspotより)
他にもこんな吹き替え交代劇が↓
ある日、吹き替え担当が交代するのはなぜ?「あれ?吹き替えかわった、なんで?」と思うこと、ありませんか。交代に気づくこともあれば、しばらくして何かの拍子で「いつのまにか吹き替えが変わってる!」と気づくことも。病気療養や死去にともなうこ[…]
いかがでしたか?海外ドラマの細かすぎる小ネタ集。
他にもクリミナル・マインドのモーガンと恋人で妻になるサヴァンナのシェマー・ムーア&ロシェル・エイツは『S.W.A.T. 』でも恋人同士で共演。
これは多くの人が「同じだ!」と気づいたはず。
たくさん観てきたおかげで発見できたちっさいネタですが、それを発見したときの喜びといったら!
また何か気がついたら追加しますね。
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