訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

クローザーのプロベンザ警部補の声はこの人!宝亀克寿の海外ドラマ吹き替え

宝亀克寿さんの対照的なベテラン刑事の吹き替え

海外ドラマはもちろん、映画にアニメにゲームにライブもするベテラン声優さん。
Twitterでもよくつぶやいてます、プロベンザ警部補風に言うとチュイッター。
宝亀さんの声はしゃがれた感じがいい味出してるガラガラバリトン。
真っ先に思い浮かんだのが『クローザー』とそのスピンオフドラマ『MAJOR CRIMES ~重大犯罪課』のルイ・プロベンザ警部補の吹き替え。
で、そういえば『コールドケース』のジェフリーズも確か宝亀さんだったような…調べるとやっぱりそうだった。
プロベンザ警部補とジェフリーズ、キャラクターがあまりに違いすぎて、いまだに頭の中では「声が同一人物」で繋がらない。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。

重大犯罪課の主、クローザー&メジャークライムスのルイ・プロベンザ

(↑おなじみプロベンザ(右)とフリン。tc_mc_familyより)

宝亀さんは『クローザー』とそのスピンオフドラマ『MAJOR CRIMES ~重大犯罪課』ルイ・プロベンザ警部補の吹き替えを担当。
『クローザー』を観たのは数年前で記憶が一部あやふやなため文章は『MAJOR CRIMES ~重大犯罪課』のプロベンザ警部補メインで紹介していきます。

いろんなことが面倒なお爺ちゃん刑事のプロベンザ警部補。
ホワイトボードのど真ん中ど真ん前に机を陣取り、プリンターで出力するたびに5セント徴収する重大犯罪課の主みたいなこのお方。
事件がおこれば犯人は配偶者か恋人という持論を持ち、現場に行けば体力勝負の部分は他のメンバーにおまかせ、決して走ったりなんてしません。
これだけ見ると愛すべき点がないじゃん!と思うかもしれませんが、長年の経験で事件解決に貢献するし、チームメンバーからの信頼も厚いんですよね。
あと、頑固で口は悪いが誠実な人柄で、レイダー警部の養子ラスティの良き相談相手でもある彼。
また、離婚を何回も経験していても、事件で知り合ったパトリシアと何度目かの結婚をする恋多きシニアという一面も。

宝亀さんのバリトンは少し棘があるような感じで、プロベンザ警部補の口の悪さと相性がいい!
あと自分がやりたくないことは他にまかせる圧を感じる話し方も好きだし、年配男性らしい今にも痰が絡みそうな声のトーンはTHE・宝亀さんっていう感じ。(褒めてます)

相棒のフリン警部補(吹き替えは稲葉実さん)とのやりとりも面白くて大好き。
最初はプロベンザ警部補とフリン警部補、どちらも新任上司のレイダー警部に対して「面白くない感」丸出しだったのに、フリン警部補なんてレイダー警部と恋人同士になっちゃうし!

プロベンザ警部補が上司のレイダー警部を呼ぶときはファーストネームの「シャロン」。
上司だけど「レイダー警部」じゃない、フリン警部補もシャロンと呼ぶけど。
そういえば、チームの中で「シャロン」と呼ぶのはこの二人だけかも。
それは二人がレイダー警部より年上だからかしら?

宝亀さんが声を演じるプロベンザ警部補、自分の上司なら「いつも面倒なことは押しつけてくるなぁ」と思いつつ、悩み事の相談には「意外に的確なアドバイスをくれたりするんだよね」というアメとムチの使い分けで、なんやかんやいいながらついていきそうなタイプ。

(↑lenkkrisztinaより)

『クローザー』『MAJOR CRIMES ~重大犯罪課』他の主な吹き替え声優
ブレンダ/山像かおり(クローザー)
レイダー/小林美奈(MAJOR CRIMES)
フリン/稲葉 実
タオ/小高三良
フリオ/日向とめ吉

頼れるベテラン、コールドケースのウィル・ジェフリーズ

(↑真ん中の黒人の男性がジェフリーズ。coldcaseofficialより)

宝亀さんは『コールドケース 迷宮事件簿』でフィラデルフィア市警殺人課の刑事ウィル・ジェフリーズの声を担当。
主人公リリー・ラッシュとは未解決事件専従捜査班(通称コールドケース)に異動する前から一緒に仕事をしていました。
リリーの吹き替えは田中敦子さん、落ち着いたトーンで影のある美人刑事の声を演じています。

聞き込みなど現場に行く際、一緒に行動することが多い相棒のニック・ヴェラとは見た目も性格も正反対。
ジェフリーズはいつも身だしなみに気を使い、糊のきいたシャツにネクタイをきっちり締めるダンディな出で立ち。
かたやヴェラはヨレヨレのスーツにジャケットのボタンは締めないままの少々だらしない印象。

落ち着いたジェフリーズはプロベンザ警部補の口の悪いお爺ちゃんのイメージからかなりかけ離れていて、宝亀さんの吹き替えが二人の共通項のはずなのにどうしてもどうしても結びつかない!

聞き込みでジェフリーズが登場すると、なぜかそのシーンが落ち着いた雰囲気に。
ガタイのいい黒人の刑事さんというと結構怖そうなイメージなんですが、彼はなんというか佇まいが静か。
一緒にいるヴェラががさつでガザガザハスキー声(吹き替えは石住昭彦さん)なので余計に目立つというか。
そしてジェフリーズはいつも静かに微笑んでいるんです。
でも前述したように宝亀さんの声は「ガラガラバリトン声」、ヴェラの声と似た系統だと思うんですが不思議と「ガラガラ」部分が消えてるんです、あら不思議。
一緒にいる人との対比でこんなにもイメージが変わるもんなんですね。

ジェフリーズは奥さんを交通事故で亡くし、その犯人をずっと追っているのですが、とうとうその犯人を探し当てます。
普段の落ち着いたジェフリーズとは違い、我を失った彼は犯人を殺すつもりで近づくのですがどうしてもできない。
復讐を果たしたい彼と、それができない彼の葛藤が観ていてほんと苦しかった。
思いとどまるのがいかにもジェフリーズらしいけれど、「犯人を殺す」とまで思いつめる奥さんへの想いにはグッと熱くなりました。

(↑ジェフリーズを演じたトム・バリーとミラー役のトレイシー・トムズ。ruuune1より)

『コールドケース』他の主な吹き替え声優
リリー・ラッシュ/田中敦子
スティルマン/佐々木梅治
スコッティ/高橋広樹
ニック/石住昭彦

ザ・クラウンのウィンストン・チャーチル

(↑チャーチルと妻のクレメンティーン。thecrownnetflixより)

現在ネットフリックスで配信中の『ザ・クラウン』(2022.06.11現在)。
これは在位70周年を迎えた英国エリザベス2世が主人公の史実に基づいて作られたドラマ。
年代によって女王を演じる女優が変わっていく、それはそれはスケールの大きい見応えあるドラマで私は大好きです。

宝亀さんが演じるのは主にシーズン1で登場する英国第61・63代首相ウィンストン・チャーチル
写真で見たことのある、名前だけは知ってるあの政治家チャーチル。
その彼が女王とどんな関係を築いていたのかはこのドラマで知りました。

政治には口出ししない王室に、自国の現状を説明するため週に1度女王に謁見する首相チャーチル。
チャーチルは女王になりたてのエリザベスをかなりナメてるんですよね。
本当に「この小娘が」的な感じで。
エリザベスももちろんおっかなびっくりですが(彼女の父で先代王ジョージ6世はチャーチルが嫌いだった)、そこは一国の女王。
なんとか威厳を保って接するのですが、やっぱりナメられてる感は拭えない。

写真で見るチャーチルはいかにも狡猾な政治家。
その印象そのままに映像化されたチャーチル。
でも彼の秘書が事故で亡くなったときの対応は、もちろん計算ずくでしょうが彼の優しさが垣間見えた貴重な瞬間。
そして彼を支える妻とのやりとりも「チャーチルといえども一人の人間なんだ」とホッとさせられたり。
また、趣味が絵を描くというのもこのドラマで初めて知ったことのひとつ。
絵といえば、彼の80歳を記念して描かれた自画像が気に入らず画家のサザーランドを呼びつけるチャーチル。
自分の老いた姿は侮辱されていると激怒するのですが、サザーランドはこれがチャーチルそのものだと、そして老いは残酷だと彼にはっきり言うんですよね。
で、チャーチル自身もそれを受け入れ、後に首相を退任することに。
そしてもう一人、彼に厳しいひと言を突きつけた人が。
それがエリザベス女王。
小娘だとナメ切っていたあの女王に真っ当な正論をぶつけられぐうの音もでないほど。
女王の成長とチャーチルの老いを感じた瞬間でした。

宝亀さんの吹き替えのキャラの中で、このチャーチルはかなりのお気に入り。
口先ではいいこと言ってるけど本心はどうなの?というような政治家、ましてチャーチルなんて宝亀さんの狡賢さも感じるあの重めの少ししゃがれた声にピッタリ。
第二次世界大戦など、大きなピンチを何度も乗り越えてきた彼の人生の終盤と、女王として歩み始めたばかりのエリザベスが同じ時代に生き、それが少しでも見られたことに感謝です。

(↑アトリエでのチャーチル。thecrownnetflixより)

『ザ・クラウン』他の主な吹き替え声優
エリザベス女王(娘)/渋谷はるか
エリザベス王妃(妻)/三沢明美
フィリップ/川島得愛
マーガレット/折井あゆみ
エドワード8世/牛山茂

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

グッドワイフ、グッドファイトのジェレマイア・イーストン

(↑ジェレマイア・イーストンを演じたフランキー・フェイソン。filmandserietvより)

宝亀さんは『グッド・ワイフ』とそのスピンオフ『グッド・ファイト』どちらにも出演している牧師ジェレマイア・イーストンの吹き替えを担当。
『グッド・ワイフ』では主人公アリシアの夫ピーターの精神的な指導で支えているイザイア牧師の父ジェレマイアとして登場。
州検事の選挙選で黒人票を取り付けたいピーターと参謀のイーライが支持を表明してほしいとイザイア牧師に言いますが「政治には関わらない」と突っぱねます。
そこで父ジェレマイアが息子に話をしてみようかとイーライ提案、ピーターは無事イザイア牧師の支持を勝ち取るのですが。
結局、教会の上層部たちはなぜ黒人候補者のウェンディを支持しないのかとイザイアに反旗を翻し、ジェレマイアが教会を乗っ取ってしまうのです。
ジェレマイア、優しそうな顔して策士ですね〜、選挙の支持を武器に息子から権力を奪い自分のものにしたのですから。
『グッド・ファイト』では教会の施設に入所している17歳の少年から「いたずらされた」と訴えられます。
潔白を訴えるジェレマイア牧師、でも証拠となるもの(男性の大事なところ)は絶対見せないと弁護士を困らせます。
でも法律事務所の調査員が隠れた陰謀を暴き、ジェレマイア牧師は事なきを得ます。
『グッド・ワイフ』の腹黒い部分が『グッド・ファイト』でも出てきたのかと思ったのですが、そうではなくてちょっと安心しました。

チャックのラングストン・グラハム

さえないオタク男子チャックの脳内に機密情報インターセクトがインプットされたため、なぜかスパイとして活躍する『CHUCK/チャック』では、CIA長官のラングストン・グラハムを担当。
このCIA長官、主人公チャックと彼の脳内にあるインターセクトを護衛する「バトウスキー計画」の責任者ですが、めったに出てきません。
主に出てくるのはチャックの護衛にあたるケイシーの上官、ダイアン・ベックマン、女性です。
ベックマンがモニター越しにチャックのお守役ケイシーやサラに「ああしろ、こうしろ」と命令を出すのですが常に冷静、そして感情を表に出さないベックマン、ケイシーとのやりとりが面白いです。
そしてラングストンの最後は意外に早くやってきて「えっ、これで死んじゃったの?」というなんとも物足りなさを感じてしまった私…。

主任警部モースのマックス・デブリン

(↑ベテランのマックス・デブリン。listalより)

オックスフォードを舞台に、モース主任警部と部下のルイスが事件を解決する『主任警部モース』
宝亀さんは監察医のマックス・デブリンを担当。
モースの若き頃を描いた『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』でも若きマックスが登場しますが、宝亀さんはベテランになった方のマックスです。
イギリスで1987年から放送されていた『主任警部モース』。
宝亀さんの声も今より若い感じですが、さほど印象が変わりません。(昔から味のある声だったと確認できます)
キャラリアを積んだマックス(↑)を演じる宝亀さんと、若い頃のマックス(↓)の魚建さんと聴き比べてみるのも面白いかも。
あっ、途中から監察医が勝気な女性に変わったんですよね…残念。

(↑『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』の若いマックス。shaunfrancisevansより)

サバヨミ大作戦!のエドワード・LL・ムーア

(↑ライザのコスプレにニヤけるエドワード・LL・ムーア)

40歳のバツイチシングルマザーが26歳になりすまし出版社で働くことになったはいいが、偽同世代の20代やリアル同世代の40代上司とのあれやこれやに奮闘するライザが主人公の『サバヨミ大作戦!』
宝亀さんはシーズン2ラスト(BS放送時は第12話)からたまに登場する作家のエドワード・LL・ムーアを担当。

このエドワードは、ライザ(園崎未恵)の勤めるエンピリカル出版の稼ぎ頭という最強の剣を振りかざしてセクハラを働くジジイ。
で、一番の被害者がライザ。
なぜか彼に気に入られ、出版イベントではかなりきわどいコスプレ(↓)をさせられ、おまけにホテルのカードキーを渡されそうになったり。
そんなライザのピンチを救ったのは、エンピリカル出版の社長でライザに思いを寄せるチャールズ(てらそままさき)。
「手癖の悪い爺さんのせいで(会社が)もってる」とチャールズがいうほどの稼ぎ頭のエドワードなんで、みんな強くいえないんですよね。
最初、宝亀さんがセクハラ爺さんなんて…と思ってましたが、これはこれではまり役!(褒めてます)

ちなみに演じているリチャード・メイサーは、ニューヨークに暮らす20代の赤裸々な恋愛や日常を描いたドラマ『ガールズ』にも出演。
彼はシーズン1の第4話で主人公ハンナがインターンとして勤める先の社長リッチで、ここでもセクハラまがいのことを!
そうです、吹き替えはもちろん宝亀さんですよ!
(これで宝亀さんにセクハライメージがつくのは心外だわ)

(↑こちらがそのきわどいコスプレ。youngertvより)

ボッシュのサム・ドロクロワ

(↑左からボッシュ、エドガー、サム。michaelconnellybooksより)

ロス市警の殺人課の刑事ハリー・ボッシュが主人公のアマゾンオリジナルドラマ『BOSCH/ボッシュ』
ハードボイルドチックなボッシュの渋い男臭さが魅力の犯罪ものドラマ。
さらにボッシュの吹き替え(広瀬彰勇さん)も素晴らしく渋くてボッシュのかっこよさが五割増し、ほんと。

宝亀さんが担当するのは、シーズン1でボッシュが追う白骨化した男の子の殺人事件の被害者アーサーの父サミュエル・ドラクロワ
サミュエルは昔俳優をしていて、今は落ちぶれてゴルフ場で働くしょぼくれた親父。
アーサーが発見されたことにより、サミュエルの家族の闇が暴かれることに。
妻が家出し、娘を虐待、その娘は弟のアーサーに暴力を振るうというまさに負の家庭内連鎖…。
ボッシュじゃなくてもアーサー殺しは親父を疑って当然の状態。
落ちぶれてはいても、自分のしたこと(子どもへの虐待)への後悔の気持ちが、シーズン1ラストに集約されています。
こういうどうにも哀愁漂うしょぼい親父も宝亀さんお得意分野じゃないでしょうか。

ボッシュのような一匹狼刑事はチェコにもいた↓

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三国志 Three Kingdomsの許褚、普浄、水鏡先生など

壮大なスケールで繰り広げられる歴史スペクタクル『三国志 Three Kingdoms』
全95話とあまりに長くて、まだ半分強しか観てませんがそれでも宝亀さんは3つのキャラを演じています。
もしかしたらもっといるかも。

許褚(きょちょ)は曹操率いる軍の猛将。
曹操の古くからの友人許攸(きょゆう)が、自分のおかげで曹操が袁紹に勝ったといい、あまりに態度が大きかったため怒った許褚が彼の首をはねてしまいます。
それを知った曹操は大激怒。
それで歩兵に降格させられ、酒を3ヶ月断てといわれるも、軍師の荀彧(じゅんいく)に助けられたりなど。
勇敢ではあるけれど、熱すぎて冷静に判断できない猛将もまた宝亀さんらしい。

ほかにも、関羽(かんう)が曹操のところから袁紹に身を寄せている劉備(りゅうび)のもとに行こうとするとき、休んでいけばと声を掛ける寺の大師 普浄(ふじょう)も担当
しかしそれは関羽を誘い込む口実、普浄は敵か味方か?

水鏡先生は、劉備が劉表の武将・蔡瑁(さいぼう)に追われ、逃げた先で出会った学者。
劉備に「今は片翼。関羽、張飛、趙雲と武には恵まれているが、優秀な軍師が必要」とアドバイス。
それが後の軍師・諸葛亮へとつながるんですね。

いろんなキャラで宝亀さんが登場しますが、どれも第一声で「宝亀さん!」とわかるものばかり。
それを知った上で、キャラの演じ分けを楽しむのも吹き替え派ならでは。

S.W.A.T.のダニエル・ハレルソン

(↑ホンドーの父ダニエル。swatcbsより)

ロス市警のSWATチームの活躍を描いたドラマ『S.W.A.T.』のダニエルといえば主人公ホンドーの名前ですが、彼のお父さんもダニエルです。
宝亀さんは父ダニエルを担当。
どんな危険でピンチな現場でもタフであり続ける頼れるリーダーのホンドーですが、父ダニエルにはちょっと手を焼いているよう。
病気のためホンドーの住むLAに引っ越す予定をごねてみたり、ホンドーが不在のときに勝手に家に居ついたり。
歳をとるとこんな風に誰のいうことも聞かなくなるのは高齢者あるあるですかね…。

私立探偵マグナムのヘンリー・バー

(↑magnumpiより)

ハワイを舞台に、元ネイビーシールズの私立探偵トーマス・マグナム(坂詰貴之)が仲間とともに依頼を解決していく『私立探偵マグナム』
宝亀さんはシーズン1第6話に登場するヘンリー・バーを担当。
マグナムに死んだはずの昔の恋人エリザベス・コールを探してほしいと依頼。
結婚まで踏み切れず、後悔の念を抱いているヘンリーの想いは切実。
しかも彼は認知症を患っているよう。

どんな依頼も親身になって調査するマグナム。
このエピソードは特にヘンリーの不安や願いに寄り添うマグナムと相棒のヒギンズ(佐古真弓)の優しさが身に沁みる…。
結局エリザベスは殺されていたが、彼女が残した宝物(ヘンリーとエリザベスの娘)に再会できたヘンリー。
ああよかった〜。

【追加情報】
同じ『私立探偵マグナム』のシーズン2第2話ではマグナムの友人リックが買い取ったレストラン「ラ・マリアナ」のピアニストでシンガーのニッキー・デマルコで登場。
ちなみに彼、『HAWAII FIVE-0』にも同役で登場。
吹き替えは同じく宝亀さんです。

私はラブ・リーガルのヘンリー・ビンガム

(↑ビンガムファミリー。drop_dead_diva1より)

『私はラブ・リーガル』はモデルのデビーが交通事故で亡くなり、主人公の弁護士ジェーンとして生き返り仕事に恋に奮闘するというお話。
宝亀さんはジェーンの父ヘンリーの吹き替えをしています。
ただジェーンは生まれ変わったので、事故前のジェーンの記憶がなく、父ヘンリーも面識がなかったのです。
ぶっ飛んだ母エレインが事件を起こし、その裁判で初めて父ヘンリーと会ったジェーン。
二人は離婚していたのですが、その理由は母の精神的な病気のせい。
今回の裁判もその病気のせいと分かり、父ヘンリーが元妻エレインを支えることを約束するというハッピーエンド。
心やさしいお父さんの吹き替えもまた素敵です。

ミディアムのヴィンセント

霊能力者のアリソンが事件を解決していくドラマ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』
宝亀さんはシーズン3第9話に出てくるヴィンセントを担当。
彼は妻に刺されて死亡、でも自分が死んだことがわからず街をさまよっている男性。
そんな彼に手を差し伸べたのがモーガン、もちろん彼も死んでいる。
わけがわからないヴィンセントを彼の自宅に連れていくと、刺されて死んでいる自分の姿が!
さらに妻はヴィンセントの身体をバラバラに!
と、いう夢をアリソンが見て刑事のスキャンロンに伝えて妻は逮捕、めでたしめでたし。

ヴィンセントの何がいいって、彼が登場すると曲がコミカルなものに変わり、場面がちょっと明るく軽くなるところ。
妻の顔がブサイク!などとズケズケと文句を言うあけすけなおじさんが、宝亀さんのおかげでめっちゃチャーミングに。
いや〜すごいなぁ宝亀さんお吹き替えって。

一部ですが、宝亀克寿さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
現場畑の刑事役でもプロベンザとジェフリーズはまったく違うし、猪突猛進の猛将・許褚からセクハラ爺さんまでと振り幅大きめ。
そしてラストの3キャラは「誰かのお父さん」シーリーズにしてみました。
どのキャラもあの味のある声「ガラガラバリトン」ですぐ分かるので、気がつけばあちこちのドラマに宝亀さんが。
気になるキャラは随時追加していく予定です。

また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。

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