正反対キャラが定番!?の海外女性バディドラマ
最近女性バディものが気になる管理人。
というわけで、フランス、アメリカ、日本、オーストラリア、スペインの女性バディドラマを紹介。
大好きなイギリスものがないのがちょっと残念だけど。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えや俳優です。
女性バディドラマの特徴
A.正反対キャラ
B.最初はギクシャク、その後最強のバディに
C.周囲の男がポンコツ
D.恋愛要素もしっかりあり
E.ファッションも見逃せない
以上の要素をそれぞれのドラマで紹介していきます!
アストリッドとラファエル:仏
(↑アストリッド(左)とラファエル。mortensensaraより)
犯罪資料局で働く自閉症のアストリッドと、思い立ったら即行動でルールを無視しがちな刑事ラファエルが主人公のフランスのドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』。
周囲に理解されず、犯罪資料局でひっそりと働くアストリッドの犯罪捜査能力をラファエルが見抜き、二人で事件を解決していくうちに育まれる信頼関係。
ちょっとやそっで解けないトリックも面白く、ラファエルのお陰でだんだん周囲に理解されていくアストリッドの変化も見どころ。
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
アストリッド(貫地谷しほり)/論理的で几帳面、ただし感情を理解したり、予想外のできごとや大きな音が苦手。
ラファエル(林真里花)/大雑把でルールに縛られない。アストリッドの数少ない理解者で彼女からも大きな信頼を得ている。
B.関係性
最初はアストリッドの自閉症にとまどうことも。しかし互いの弱点を補い合い欠かせないバディに。
C.男がポンコツ
優れた能力の女性二人をサポートするニコラ(川田紳司)とアルチュールはなかなか優秀。ラファエルの元カレのマティアス(三上哲)は検事を盾に偉そうにするポンコツ男。
D.恋愛
恋愛感情がなかったアストリッドが初めて好きになったテツオ(中川慶一)と今後どうなるのか楽しみ。そして自分の気持ちをニコラに打ち明けたラファエルもどうなるのか。
E.ファッション
アストリッド/きっちり上まで止めたシャツにニット、そしてパンツにリュック姿が定番。
ラファエル/ジャケットに胸元開き気味のカットソー、ジーンズという動きやすさ重視のスタイル。
【このドラマのここが好き!】
自閉症のアストリッドの世界がラファエルに出会ってどんどん広がっていき、関係性が深まるところ。
互いに犯罪捜査を天職として全力を尽くし、相手を信頼し大切に思う友情と愛情があふれてるから。
(↑ France Télévisionsより)
LA’s FINEST:米
(↑シド(左)とナンシー。lasfinesttvより)
ロス市警を舞台に女性刑事シドとナンシーが、誰も見たことがない大物犯罪者ガブリエル・ノックスを追うドラマ『LA’s FINEST/ロサンゼルス捜査官』。(ちなみに私はシーズン1のみ視聴)
独身生活を謳歌するシドと検事補と結婚したナンシー、一見仕事に燃える二人にはそれぞれ暗い過去が。
死に物狂いで犯罪者を追うところは刑事ドラマの王道だが、刑事とは思えないおしゃれで美人な二人についつい目がいってしまう…。
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
シドニー(本田貴子)/華やかな独身生活を楽しむ刑事。以前はDEA捜査官で、潜入捜査時に重傷を負う。
ナンシー(坂本真綾)/検事補と結婚し継母になった一見常識派。だが子ども時代は生活が荒み犯罪に走った過去がある。
B.関係性
ルールを無視し勝手に強引な捜査をするシドに手を焼くナンシー。しかし結局シドと一緒に無茶なことをするはめに。
C.男がポンコツ
同僚のWベン(ベン・ベインズ(坂詰貴之)&ベン・ウォーカー (加瀬康之))を普段からポンコツ扱いするシドとナンシー。なんやかんや言いながら仲のいい4人。
D.恋愛
元カレと一緒に捜査をすることになったシド。10代の荒んでいた頃の恋人が突然現れたナンシー。どちらも過去の男がかなり問題。
E.ファッション
シド/バイクに乗る前提のパンツスタイル。でもセクシーに見えるのがシドらしい。高層マンションの部屋がめっちゃおしゃれで家賃がバカ高そう。
ナンシー/袖をまくったジャケットとパンツが定番。広々一軒家に夫と義娘と住む。
【このドラマのここが好き!】
小綺麗な女性刑事二人の見た目からはわからないそれぞれの闇をいかに克服していくか。
個人的にはスタイリッシュに走りすぎてて、もっと泥臭くてもいいかなとは思うけど。
(↑ソニー・ピクチャーズ 公式チャンネルより)
リゾーリ&アイルズ:米
(↑リゾーリ(左)とアイルズ。rizzoliandislesより)
ボストン市警で活躍する刑事リゾーリと検視官のアイルズが事件を解決していくドラマ『リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線』。
刑事ものとしての面白さはもちろん、タイプのまったく違う二人のやりとりも見どころ。
こちらも『LA’s FINEST』同様、二人の過去には暗い影が。
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
リゾーリ(朴璐美)/男に負けないタフさと情熱を持った刑事。過去に殺人犯に重傷を負わされトラウマになっている。(以下ジェーン)
アイルズ(井上喜久子)/主任検視官。非常に優秀だがちょっと浮世離れしているお嬢様。父は犯罪組織のボス。
B.関係性
基本仲はいいが、たまに大げんかもあり。そういう場合は周りも気を遣うことに…。
C.男がポンコツ
ジェーンの弟フランキーは姉と同じ警官だがどこか頼りない印象。もう一人の弟トミーは何かと問題を起こすトラブルメーカー。
D.恋愛
ジェーンはFBI捜査官ディーンにちょっと憧れたり、高校時代の元カレと再会し付き合いだしたり。
アイルズは自分と似たようなタイプと付き合うのかと思ったらジェーンの弟フランキーといい感じになったりとまったく好みが読めない。
いかにもアイルズらしいけど。
E.ファッション
ジェーン/基本は動きやすいパンツスーツ、背高くてスタイルはいいがセクシーな雰囲気はあまりなし。
アイルズ/常にファッションに気を使い、現場にもタイトスカートにハイヒールという出立ちで現れる。たぶん着るもの全てハイブランド。
【このドラマのここが好き!】
ガサツなジェーンとエレガントなアイルズの凸凹具合。
それぞれ高い能力があって他の人に頼りたくない!という共通点は見ていて「もっと助けを求めてもいいのに」って思うけど。
(↑FOXチャンネルより)
ミス・シャーロック:日
(↑シャーロック(左)と和都。hulu_japanより)
探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソンを大胆な新解釈でドラマ化した『ミス・シャーロック』。
女性二人が演じるシャーロックとワトソン、どこまでわくわくさせてくれるかと思ったら…これがなかなかよかった!
ちなみに宿敵モリアーティも女性!こいつがまた超くせ者なのよ!!
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
シャーロック(竹内結子)/鋭い観察力と冴えわたる推理で難事件を解決するのは既存のシャーロックそのまんま。すっきり美人の竹内結子だと頭のキレ具合と人嫌いが際立つ気がする。
橘和都(貫地谷しほり)/元外科医でシャーロックの相棒。ふんわり優しい雰囲気ながら戦争体験でPTSDを抱えている。社交性に問題があるシャーロックをサポート。
B.関係性
最初はシャーロックのストレートな物言いにびっくりするも、次第にズケズケと言いたいことを言う和都。シャーロックの数少ない理解者の一人で大切な存在となる。
C.男がポンコツ
シャーロックに捜査協力を依頼する刑事の礼紋元太郎は、面倒な調査や事務処理は全て部下の柴田に押し付ける。シャーロックの兄双葉健人はいつも妹振り回されているが実は仲よさそう。和都の恋人守谷透は隠れポンコツでシャーロックがそれに気づく。
D.恋愛
シャーロックは色恋に興味がないよう。和都は戦場カメラマンの守谷透と付き合うが、実は意図を持って近づいたクソ男。
でもこのドラマは恋愛はうまく行かない方が絶対いい!そんなこと求めてないから。
E.ファッション
シャーロック/ハイブランドでまとめたファッション。こだわり強め。美的センスがないものが視界に入るのをいやがる。
橘和都/身体のラインがでないふんわりコーディネイトが定番。シャーロックは彼女のファッションがあまり好きではないよう。
【このドラマのここが好き!】
それほど期待してなかったこのドラマ、でも竹内結子のシャーロックはハマり役だと思う。
シャーロックを女性にしたらこんな感じだろうなという説得感あり。
ワトソン役の和都は英版『SHERLOCK』のワトソンの女性版みたい。
でもあの不安定さは観ててちょっと痛い感じが…。
(↑Hulu Japan公式より)
デッドロック:豪
(↑中央がダルシー(左)とエディ。primevideoaunzより)
静かな田舎町の警察官ダルシーと、応援で派遣された刑事エディーのまったく噛み合わないドタバタ捜査を描いたオーストラリアのドラマ『デッドロック 〜女刑事の事件簿〜』。
同性愛者が多く住む町デッドロックで起こった男性ばかりを狙う殺人事件。
ダルシー、エディー、若手警官のアビーと女性が活躍するが、その分男のポンコツ具合が際立つドラマ。
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
ダルシー(斉藤貴美子)/女性獣医師のキャスと同棲。彼女に生活の主導権を握られちょっとストレスが溜まっている。ルールを遵守した捜査で事件を解決しようとする。
エディ(花藤蓮)/応援でデッドロックにやって来た刑事。とにかく早く事件を解決したくてめちゃくちゃな捜査でダルシーと対立。ガサツで大声で下品で小汚い。
B.関係性
とにかく対立しまくり、どちらも相手を認めない。しかしエディの早く帰りたい理由を知り、少しずつ協力しあうようになる。
C.男がポンコツ
やる気のない警官スヴェン、殺されたトレント、失踪したサム、プライドの高い検視官ジェームズなどなどポンコツ男が大集合!
ドラマ全体を通して女性VS男性の構図が。なのでだいたい男性はポンコツ気味。
私のベストオブポンコツは検視官ジェームズ!
D.恋愛
ダルシーは恋人のキャスの言われるままデッドロックに移住し、犬を飼わされ、農場を作ろうと張り切る恋人にちょっとうんざり。
エディも同性愛者かと思ったら意外にもストレート!しかもデッドロックで恋人ができる!超ガサツな彼女の魅力は何?
E.ファッション
ダルシー/だいたい制服。
エディ/すぐ帰るつもりなので着替えの予備なし。しかも寒い中プールに落ち、スポーツ用品店で買ったセール品で全身をコーディネート。基本無頓着で汚れてても気にしない。
【このドラマのここが好き!】
最後まで犯人が誰かさっぱり検討つかず。
とにかく女性陣がうるさい!特にエディはあのガサツさとガザガザ声(吹き替え)でインパクト大。
同性カップルが多く住むデッドロックをよく思わない町の男たちや、偉そうな割に仕事ができない検視官ジェームズとか見てると「なんか、どいつもこいつもちっちゃいなぁ…」って思った。
(↑Prime Video AU & NZより)
ノー・トレース:西
(↑デシ(左)とカタ。primevideoesより)
清掃員のデシとカタが殺人の容疑をかけられ、現場にあった大金を持って逃走。
警察やマフィアから追われた二人のドタバタ逃走劇『ノー・トレース』。
スペインが舞台で、ロマ(ジプシー)のデシとメキシコからの不法移民カタの弱い立場の二人がどうやって逃げ、無実の罪を晴らすのか。
ハードボイルドかと思いきや、女性二人を中心に、ワーワーとかなりやかましい「かしましドラマ」。
【バディドラマの特徴観察】
A.正反対キャラ
デシ(國立幸)/短気で行き当たりばったりだが度胸はあり。別れた恋人で刑事のイレーネに未練たっぷり。母との関係はかなりよくない。
カタ(柚木涼香)/子どもをメキシコに残しスペインで清掃員として働く真面目な女性。医学生だったがダメ男ウバルドと結婚し人生どん底に。
B.関係性
清掃会社の同僚同士でデシがカタの部屋に居候中。ある日、現場の大豪邸で遺体を発見し一緒に逃げる羽目に。
カタの夫ウバルドが現れたせいで二人の友情にヒビが入りだす。
C.男がポンコツ
筆頭はカタの夫ウバルド。典型的なダメ夫とわかっているのに離婚しないカタ。
また、二人を追うロシア人マフィアもなかなか二人を捕らえられず、身内でモメるはめに。
二人の潔白を信じる刑事のイレーネ、しかし上司や同僚たちは真相を追い切れないポンコツ男。
被害者のエドアルドは姉や義兄ネストルに頭が上がらず、犯罪に加担したりとタイプが違うポンコツたちが大集合!
D.恋愛
デシは元恋人のイレーネを忘れられず、かと言って素直にもなれない。
イレーネもなんやかんや言いながら彼女を助けたりとお互い未練たっぷり。
カタはダメ夫ウバルドがお金をねこばばしようとするし、二人の仲を引き裂こうとするし、なんでこいつを切れないのかほんとに理解に苦しむ!
E.ファッション
デシ/逃げるのに必死でかまってられない。
カタ/ファッションに気を使うほど余裕はない。
【このドラマのここが好き!】
デシもカタも「なんでそっちを選ぶ?」という泥沼ルートばっかり選択。
互いに自分にないものに魅力を感じたようだけど、なんでこう不幸体質が仲良くなっちゃうの?と。
デシは見たまんま「近づかない方がいい」雰囲気だけど、優しいカタもなんか近寄ると不幸が移されそう…。
あの手この手でピンチをすり抜ける女性二人の逞しさは見習いたいけど。
(↑primevideoesより)
キャットファイトのドラマもお忘れなく
バディものの対極にある女同士の激しい争いキャットファイトもの。
こっちも大好物なんで、いつかまとめて紹介します。
ここでは一例をご紹介。
●リベンジ/別人エミリーになりすましたアマンダと父を陥れた彼の元恋人ヴィクトリア(山像かおり)の金にものを言わせ周囲を巻き込みまくった壮絶バトル。
●キリング・イヴ/MI5のイヴと彼女に執着する殺し屋ヴィラネルのバトルという名の両思いドラマ。ヴィラネルの個性的すぎるファッションも大好き。
●リトル・ファイアー/恵まれた主婦のエレナ(坂本真綾)がアーティストのミア(皆川純子)を助けることから始まる家族崩壊からの再構築ドラマ。自分は正しいと振りかざすエレナに翻弄される家族の大爆発は壮絶。もちろん着火したのはミア。
●ニキータ/組織を裏切った殺し屋ニキータ(園崎未恵)と彼女を執拗に追うアマンダ(岡寛恵)のキャットファイト。主人公よりアマンダの方がお気に入りで観ていたドラマ。吹き替えの園崎ニキータ&岡アマンダも大好き。
(↑キリング・イヴのイヴ(左)とヴィラネル。killingeveより)
(↑アマンダ(左)とニキータ。maggieqより)
最近観る機会が多い女性バディものドラマ。
これ以外にも、一緒に謎のゾンビウイルスの治療法を探す『ザ・バイト』も女性バディものかな。
医師とSMの女王という異色のコンビが、それぞれの得意分野を活かしてなんとかしようと奮闘するゾンビコメディ。
今回はイギリスものがなくて残念。
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