妖艶なチェリストから少年まで演じる武田華さん
あるときは妖艶なチェリスト、またあるときは暴走する美人妻、そしてなんと少年やペンギン(ヒーリングっど♥プリキュアのペギタン)まで違和感なくこなす正体不明さ!
ぜひいろいろなキャラクターを聴き比べてほしい声優さんです。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。
美人チェリスト、モーツァルト・イン・ザ・ジャングルのシンシア
(↑シンシア。mitjamazonより)
ニューヨーク交響楽団を舞台に、楽団のオーボエ奏者をめざす女性ヘイリーと、新たに楽団の指揮者に就任したロドリゴを中心とした人間ドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』。
武田華さんは、そのニューヨーク交響楽団のチェリスト・シンシアを担当。
シンシアはチェリストとしての実力と、女性としての妖艶な魅力も兼ね備えた才女。
クラシックの演奏家というと「真面目でちゃんとした人」というイメージかもしれませんが、シンシアをはじめ、ここの楽団員はひと癖もふた癖もあるツワモノ揃い。
シンシアもそんな一人で、前任指揮者で音楽監督のトーマスとは不倫関係に。
左手首の腱鞘炎で痛み止めを服用しているも、違法な手段で薬を手に入れるなど依存症一歩手前という危ない状況。
ちなみにその違法な薬の入手先は、いろんなドラッグを取り揃える同じ楽団員!
シンシアの過去の経験の話からすると、男性関係はかなり奔放というか自由な感じで、でも不思議と同性から嫌悪感を抱かれないタイプ。
それはチェリストとしての実力と、美貌とコミュニケーション能力の高さのせいかも。
主人公の若手オーボエ奏者ヘイリーにチャンスを与えたり、少々気難しい同僚のベテランオーボエ奏者ベティと上手に付きあったり、自由すぎる天才肌の新任指揮者ロドリゴを自然に受け入れたり、お酒とドラッグでハイになって同僚のピッコロ奏者と一夜の関係を持ったり。(これはコミュニケーション能力関係ないか)
力まず自然体で自由で美しく自立した女性、それがシンシア。
チェロを弾く姿がまた美しい!
とても魅力的な女性です。
年齢設定は30代後半〜くらいでしょうか、武田さんの吹き替えはなんとも妖艶です。
甘い声なのに湿度が低めで男性はもちろん女性受けする声。
私は男ならクラクラする声のタイプでしょう。
ドラマ全編を通してクラシックが流れているのですが、武田さんの声といい、なんとも聞き心地のいいドラマです。
クラシックは聞く専門で知識も浅いのですが、詳しい人には楽団の構成や内情、選曲、指揮者の解釈などチェックするポイントが多岐にわたっていてとても面白いドラマです。
(↑真ん中がシンシア、その手前が指揮者のロドリゴ。mitjamazonより)
ヘイリー/小島幸子
ロドリゴ/奥田隆仁
トーマス/秋元羊介
グロリア/水落幸子
暴走する完璧妻、僕のヤバイ妻のデリン・ボズテペ
(↑デリン・ボズテペ。tehlikelikarimdizisitvより)
以前の投稿「管理人の海外ドラマ事情5【My Dangerous Wife 僕のヤバイ妻 トルコ版視聴中他】」でも紹介した『My Dangerous Wife ―僕のヤバイ妻』。
このドラマは日本の伊藤英明&木村佳乃の『僕のヤバイ妻』をトルコでリメイクしたものです。
武田さんは主人公のデリン・ボズテペを担当。
デリンの夫アルペルはカフェを経営、協同経営者のセダと不倫関係に。
完璧すぎる妻デリンとの生活が息苦しくなったアルペルは愛人セダにそそのかされ妻を殺すことに。
毒入りのドリンクを飲ませようと帰宅すると、妻のデリンは誰かに誘拐されていたがそれは彼女が仕組んだ偽の誘拐。
誘拐事件を怪しむ警察と、懲りずに愛人とまた何かを企む夫アルペルを翻弄し暴走するデリン…というストーリー。
武田さんが吹き替えるデリン、実によくできた奥さん。
アルペルが起きるとその日着るものが順番に並べられ、苦手な食材が食べやすく工夫された見た目も美しい完璧な朝食が用意されている。
莫大な遺産を相続した妻は、豪邸を所有し夫のカフェの開店資金を用意し、車はもちろん高級車。
なんか文句あります?この妻に?
でも完璧すぎる妻に息が詰まるのも事実、で愛人作っちゃうというアホで単純な男アルペル。
完璧妻デリン、美人でスタイルもよくてお上品で、吹き替えの武田さんの吹き替えがいいの!
夫アルペルのことが大好きなデリン。(いやほんとのところこれも???なのかも)
アルペルの愛を取り戻したくてデリンが暴走するのですが、彼女の暴走が始まりだすと「アルペル!!」と叫ぶシーンが頻繁に出てきます。
個人的にこの「アルペル!!」がツボでして。
夫を心配しつつ(?)手厳しいお灸をすえたり、家族も巻き込んでとことん夫を追い詰めるデリンの狂気が「アルペル!!」に集約されてます。
愛ゆえにアルペルを追い詰めるのか、もしかしたら愛しているふりをしつつ一生かけてアルペルを弄んでいるのか、私はデリンの本当の真意がわかりませんでした。
というわけで、デリンは本当にヤバイ妻でした。
(↑デリン&アルペル。tehlikelikarimdizisitvより)
『My Dangerous Wife ―僕のヤバイ妻』のレビューはこちら↓
『僕のヤバイ妻』がトルコでリメイクされたらこうなった以前の「管理人の海外ドラマ事情5【My Dangerous Wife 僕のヤバイ妻 トルコ版視聴中他】」で紹介したドラマ、無事観終わりました。『My Dangerous Wife/[…]
夫に執着する妻の正体は?瞳の奥にのアデル・ファーガソン
(↑アデルが集約されてる!behindhereyesnetflixtvより)
現在ネットフリックスで配信中の海外ドラマ『瞳の奥に』吹き替え版。(2022.08.12現在)
精神科医とその秘書が浮気。
それと同時に秘書と友情を育む彼の妻。
妻の狙いは?そして結末は?
お馴染みの不倫ドロドロミステリーだと思ってお気楽に観始めたらラストで恐ろしいことに。
武田さんは主人公ルイーズの浮気相手で精神科医のデヴィッドの妻アデル・ファーガソンを担当。
演じているのはU2ボノの娘イヴ・ヒューソンです。
夫の浮気相手ルイーズに近づき、友だちがいないと言って同情を買い友情を育む、そして夫の本当の姿を吹き込む妻のアデル。
これだけで「アデルやばい」と思うでしょ。
もっとヤバいです。
繊細で夫を愛しすぎてるアデルの狂気にはちゃんと理由があって、それを知ると怖くてそしてすごく悲しくなります。
暴走する妻なら『僕のヤバイ妻』のデリンも相当ですが、アデルの方が数倍上。
デリンは夫さえ大人しくしていれば平和な生活がおくれそうですが、アデルはそうはいかない。
だって彼女には飛び道具があるから。(これはドラマで確認して!)
そんな軌道を逸した妻なのに武田さんの吹き替えは静かで怖いの。
でもそういう武田さんは大好き。
声にうっとりしてると喉掻っ切られそうな危険さがいいのよ。
でもアデルはそれよりすごいから。
とにかく、『瞳の奥に』観て!
私は「2022年上半期観たドラマ一覧!ひと言感想付き!」で、上半期どんでん返しドラマNo.1に選んでおります。
(↑アデル大集合!behindhereyesnetflixtvより)
大どんでん返しのミステリー『瞳の奥に』のレビューはこちらからどうぞ↓
瞳の奥にとは この投稿をInstagramで見るBEHIND HER EYES(@behindhereyesnetflixtv)がシェアした投稿 (↑behindhereyesnetf[…]
S1の謎は解ける?ホームカミングS2のアレックス・イースタン
(↑アレックス・イースタン。homecomingtvより)
帰還兵ケア施設で起こる謎を追うドラマ『ホームカミング』。
シーズン1はそこで働くケースワーカーのハイディ(山像かおり)が主人公で、施設での人体実験にかかわる謎を追うというストーリー。
シーズン2は、シーズン1で登場した記憶を消された帰還兵ウォルターのその後を描いた続編で、主人公はそのウォルターと武田さんが演じるアレックス・イースタン。
彼女は弁護士や退役軍人など、必要に応じていろいろなキャラになりきり問題を解決する苦情対応のプロ。
その彼女の恋人オードリーが、シーズン1で登場した施設での人体実験の総本山ともいえるガイスト・グループで秘書をしていて、恋人を助けるためアレックスもその問題に足を踏み入れることに。
帰還兵ウォルターもガイスト・グループのことを調べ始め、アレックスは彼の記憶を消そうとして誤って自分が記憶を失うということに。
果たしてアレックスは記憶を取り戻せるのか?人体実験の結末は?
というのが大まかなあらすじ。
仕事のためいろいろなキャラになりきって問題を解決しようと奮闘するアレックス。
でも役作りのちょっとしたほころびから彼女の運命が大きく狂いだすんですね。
シーズン1の主人公ハイディも、シーズン2の主人公アレックスも苦悩の中にずっぽりはまっててどうにも重苦しくてしんどい、しんどい。
武田さんの吹き替えで、こういう重いキャラを今まで知らなかったのですごく新鮮でした。
結局ラストのその先はどうなったのかはわかりませんが、アレックスも恋人のオードリーもウォルターも全員苦悩から解放されることはないんだろうなと、どうにもスッキリしない結末ではありましたが…。
(↑左からアレックス、ウォルター、オードリー。homecomingtvより)
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
ソウルメイトのアリソン・ジョーンズ
(↑アリソンとデヴィッド。soulmatesamcより)
運命の相手「ソウルメイト」が見つかる検査が確立され、それにまつわる6つの話をまとめたのが『ソウルメイト』。
武田さんは第2話に登場するアリソン・ジョーンズ(本名ジョディ)を担当。
彼女はソウルメイトだとされる大学教授のデヴィッドに会いにいきます。
しかしアリソンもデヴィッドも既婚者。
それでもデヴィッドは突然現れたソウルメイトのアリソンが気になり始め、関係を持ってしまいます。
が、それがデヴィッドの破滅への第一歩とも知らず。
アリソンは復讐のためにソウルメイトを利用してデヴィッドに近づいたのですが、こういう何かに取り憑かれながらも冷静に目的を果たそうとする武田さんの吹き替え、大好き!
美しくてまともな女性が、あす一線から化け物へと変身するその顔の使い分けがすばらしく上手い。
『僕のヤバイ妻』のデリンも『瞳の奥に』のアデルもこのタイプ。
こういう武田さんに出会うと「うひゃ〜〜(喜)」ってなるのは私だけじゃないと思いたい…。
フォーリング・ウォーターのテス
(↑左からタカ、テス、バートン。fallingwaterusaより)
『フォーリング・ウォーター』は謎の夢に悩まされるテス、バートン、タカはその夢のせいで現実世界の生活にも影響がでるように。
解決しようとするするうちに3人は夢でも現実世界でも接点を持つことに。
それぞれの悩みは解決できるのか、というミステリアスなドラマ。
武田さんは主人公で流行を予測する不思議な力を持った女性テスを担当。
彼女は子どもを出産し、その子どもを探す夢を見るが、実際出産したのだと確信し息子を探すことに。
そこに手を貸そうとするのが謎の富豪ビル。
果たして彼女の夢は現実なのか?本当に息子はいるのか?
息子を探しだすことに必死になるテス、これ武田さん適任。(周りが見えなくなる一歩間違うと狂ってる女)
そんなテスを不安げな目で見る姉、謎の宗教団体(?)を率いる母となんとも怪しげなテスの家族。
いったい結末はどうなるの?先が読めない!と思ったら、シーズン1を観終わってもやっぱりスッキリしなかった。
ということでシーズン2はやめときました。
ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?のイザベラ・ブラッドフォード
(↑イザベラと夫のティム。therookieabcより)
40歳で新米警官に転職した中年男ジョン・ノーラン(堀内賢雄)の奮闘を描く『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』。
武田さんが吹き替えるのは、イザベラ・ブラッドフォード。
彼女は元麻薬課の潜入捜査官で、そこでドラッグ中毒になり辞職。
そして夫は主人公ノーランと同期の新人警官チェンの指導警官のティム・ブラッドフォード。(私イチオシ)
もう見るからに視線が定まらないヤク中丸出しのイザベラ。
てっきり離婚してるのかと思ったらまだ離婚していない!
というわけで、ティムはヤク中のイザベラを心配するも彼女はそんな夫を拒否。(ありがち)
初めて観たとき、そんなやさぐれ役もやるのね武田さん、とすごく嬉しかったです。
リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密のマデリン
(↑littlefireshuluより)
郊外の街に引っ越してきた貧しいアーティストのミア(皆川純子)と、そこに住む裕福なエレナ(坂本真綾)が出会い、家族や周囲も巻き込んだ小さな炎が大きな炎になっていくストーリーを描いた『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』。
武田さんは第6話に登場するマデリンを担当。
彼女は主人公の一人ミアに代理母を頼んだ男の妻。
もうすぐ会える我が子を楽しみにしているマデリンですが、ミアは出産した子どもをそのまま自分の子どもとして育ててしまうんですね。
そこからミアは子どもと一緒に各地を転々とする生活に。
その引越し先のひとつが、エレナが住むシェイカー・ハイツ。
炎を巻き起こし、焼き尽くしてまた次の街へと向かうミア親子。
マデリンはいったいどの時点で我が子を諦めたんでしょうか…。
24 -TWENTY FOUR-シーズン7のサマンサ・ロス
(↑サマンサ・ロス。24spoilersより)
ジャック・バウアーがテロを阻止するため奮闘する24時間を描いた『24 -TWENTY FOUR-』。
武田さんはシーズン7に登場するサマンサ・ロスを担当。
サマンサは、女性大統領テイラーの息子ロジャーの恋人。
しかしロジャーは自殺、その死に納得いかない彼の父ヘンリーは独自に真相を調べ始めます。
そこで話を聞こうと呼び出したのがサマンサ。
真相を知る彼女もヘンリーとともに罠にはめられ命を狙われることに。
クリミナル・マインドのミス45口径ことキャット
(↑キャットとリード。crimmindscbsより)
プロファイリングで犯人を追い詰める『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』。
武田さんはシーズン11第11話「エントロピー」で登場するミス45口径ことキャットを担当。
冒頭、リードがレストランのテーブルに一輪のバラを置き、誰かと待ち合わせている様子。
「リードが久しぶりにデート?」と浮き足だったら違ってた、殺し屋と待ち合わせだった!
キャットはガルシアの命を狙う殺し屋ネットワークの一人。
プロファイリングでキャットを分析し、彼女に殺しを依頼する夫になりすましたリード。
席に着いたキャットは早速リードを質問攻めに。
そして正体がばれたリードとキャットの心理戦に突入。
てっきりミス45口径と呼ばれるキャットが銃でなにか起こすのかと思ったら…。
登場人物はほぼリードとキャットとBAUのメンバーという、いつもとはちょっと違った設定とストーリー。
二人の緊張感がピリピリ伝わる駆け引きは見ものです。
そして、命を狙われ自宅に帰ることができないダーディ・ダズンことガルシアはどうなったのか…ぜひ観てほしい見応えあるエピソードです。
名探偵ポワロ 鳩の中の猫のシャイスタ王女
(↑スワイプして2枚目左がシャイスタ王女。lenkkrisztinaより)
お馴染み灰色の脳細胞が冴えわたる名探偵ポワロが事件を解決する『名探偵ポワロ』。
武田さんは「鳩の中の猫」で名門女子校のメドウバンクに入学する中東のラマット王国のシャイスタ王女を担当。
白人の女の子の中にぽつんといるエキゾチックな女の子シャイスタ。
個室が狭いと文句を言い、校内で殺人事件が起こると自分が狙われてるとポワロたちに訴えます。
武田さんが女子高生の吹き替え?
いや、ホームランドのクリスとかの例もあるからいいんだけど、あの声で高校生は色っぽすぎるのでは?と思っていたら、シャイスタ王女は偽物でした!(笑)
一体彼女は何者なのか、ぜひドラマでチェックしてみてください。
ホームランドのクリス・ブロディ
(↑向かって右から2番目がクリス。)
CIAの作戦担当官キャリー・マティソン(岡寛恵)が、軌道を少々逸した彼女なりのやり方でテロを阻止すべく奮闘するドラマ『HOMELAND/ホームランド』。
武田さんはシーズン1から3まで登場するアルカイダに寝返ったとされるアメリカ人捕虜ニコラス・ブロディ(郷田ほづみ)の息子クリス・ブロディを担当。
クリスは設定年齢10〜12歳くらいでしょうか、そう男子小学生なんです。
8年ぶりにアメリカに帰国した父ニコラスにはにかんで「初めまして」と挨拶するクリス。
武田さんの所属事務所のプロフィールにもちゃんと「ホームランドのクリス」と表記されてます。
ちゃんと観てるはずなんですが武田さんの声に記憶になし。
で、確認してみました、クリスの声を。
やっぱり武田さんの声と納得できず…だって全然違うんだもん!!
同じ女性が吹き替えしてるなんて嘘!とほんと思いました。
確かめたい方はこちらで↓(今ならアマゾンプライムビデオでシーズン1の第1話が無料で視聴できます。2021.11.14現在)
一部ですが、武田華さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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