訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

ダメ夫は更生できる?トルコ版『僕のヤバイ妻』吹き替え版レビュー

『僕のヤバイ妻』がトルコでリメイクされたらこうなった

以前の「管理人の海外ドラマ事情5【My Dangerous Wife 僕のヤバイ妻 トルコ版視聴中他】」で紹介したドラマ、無事観終わりました。
『My Dangerous Wife/僕のヤバイ妻』は、伊藤英明&木村佳乃共演の『僕のヤバイ妻』がトルコでリメイクされたものです。
ラストまで観た感想は

ダメ夫アルペルの更生ゲーム
私ならやらんけど

です。
さてアルペルはどんなダメ夫なんでしょうね?(ワクワク)

『My Dangerous Wife/「僕のヤバイ妻」トルコ版』とは

(↑mfyapimtelevizyonvefilmcilikより)

原題は『TEHLIKELI KARIM』直訳で「私の危険な妻」です。
日本の『僕のヤバイ妻』がベースになっていますが、ところどころ違う箇所もあります。
ただストーリーの大筋は同じで、裕福な妻の殺害を企てた夫と愛人が妻の仕組んだ罠にはまり、いろんな人も巻き込んで右往左往するというお話。
妻はなんとか夫を取り戻したい、夫は妻から解放されたい、この2つがベースにあるのですが、ヤバイことが起こるとそのベースもグラグラ揺らぐこと多々あり。
妻と夫の駆け引きで最後に笑うのは誰なのか?

主な登場人物

デリン&アルペルの家族

●デリン(完璧な妻担当)
夫アルペルのことを愛するあまり暴走する妻。
莫大な遺産を相続した社長令嬢。
家事はもちろん夫の家族とも良好な関係を築くできた妻でもある。

(↑デリン。tehlikelikarimdizisより)

●アルペル(ダメ夫担当)
デリンの夫。
妻のおかげで念願のカフェをオープンさせたが経営はうまくいっていない。
カフェの共同経営者セダと浮気をしている。

(↑アルペル。tehlikelikarimdizisより)

●セダ(愛人担当)
アルペルが経営するカフェの共同経営者で愛人。
自分の化学の能力をいかしアルペルの妻デリンの毒殺を企てる。

(↑セダ。tehlikelikarimdizisより)

●ヤマン(義兄担当)
アルペルの姉ハンデの元夫で元警察官。
アルコールの問題で警察をクビになり、今は屋台でサンドイッチを売って生計を立てている。

●ハンデ(姉担当)
アルペルの姉。
離婚して娘と一緒に実家で暮らす。
何かあるたびに娘に会いにくるヤマンにイライラ。

●アイシェ(姪担当)
ヤマンとハンデの娘。
デリンとアルペルからも可愛がられる小学生。

デリンの交友関係

●チュナル(友人担当)
デリンの大学時代の友人で売れない絵描き。
デリンへの思いを利用され、彼女の誘拐事件に加担させられる。

●シャヒン(デリンの右腕担当)
バー「無口な女」のマスター。
デリンのヤバイ企みを影で支える謎の男。
チュナルが実行犯でシャヒンは監督というところか。

デリン&アルペルのご近所

●フェルダ(隣人担当)
お隣のデリン&アルペル夫婦が気になって仕方がない詮索好きの中年女性。
テレビのインタビューでアルペルの浮気を暴露するなど、なぜかお隣のことに首をつこっみたがる。

●クバンチ(フェルダの夫担当
フェルダの夫だが実はお金で雇われている偽の夫。
ハンサムで紳士なイケメン。

(↑クバンチ&フェルダ。tehlikelikarimdizisより)

イスタンブール警察

●フラット(捜査担当)
デリン誘拐事件を捜査する刑事。
誘拐事件は偽装なのでは?と勘が働くもデリンとアルペルに振り回される。
部下のイペッキと婚約中だが、女心がまったくわからない鈍感さん。

●イペッキ(部下担当)
フラットの部下。
捜査に集中すると暴走したり結婚準備に乗り気でないフラットに手を焼く。

●イビラヒム(若手担当
フラットの部下。
フラットとイペッキの婚約を知らず、二人が不倫していると思い込みフラットに冷たい視線を送る。

大まかなあらすじ

ネタバレあります、知りたくない方は飛ばしてください。

●序盤(第1話〜4話)
完璧すぎる妻デリンに辟易しているアルペルは、愛人のセダからデリンの毒殺も持ちかけられ、実行しようと帰宅すると彼女は誘拐されていた。
誘拐事件の捜査中に身代金500万リラ(日本円で約8000万円)が何者かに奪われる。
警察は夫のアルペルと愛人のセダに疑いの目を向けるが、実は誘拐はデリン自身が計画し、友人のチュナルに協力させていた。
妻は無事戻り、反省したアルペルはセダとの関係を終わらせたが、今度はセダが毒殺計画を奥さんにばらすと反撃にでる。
また、誘拐事件がデリンの自作自演と知ったアルペルは警察に行こうとするが、毒殺の証拠を彼女に握られいることや、妻が邪魔になったチュナルを殺したのでは?という恐怖からお互い秘密を隠すことに同意する。
そのころ行方不明の身代金500万リラを手に入れようと義兄ヤマンが動きだしていた。

●中盤(第5話〜8話)
チュナル殺しは妻なのでは?とおびえるアルペル。
恐怖のあまり再びセダに連絡をとり二人で身代金500万リラを探そうと結託。
フラット刑事は誘拐事件はデリンの自作自演だと考えているが証拠がない。
500万リラを探すアルペル、セダ、ヤマン。
さらにそこにお隣さんのフェルダ&クバンチも加わる。
そんなとき、500万リラを持っていたチュナルの殺害容疑でアルペルが逮捕されるがデリンのおかげで釈放される。
アルペルは500万リラを発見するも、ヤマンに半分強奪される。

●終盤(第9話〜12話)
自前の身代金500万リラが奪われたデリンはヤマンとアルペルから取り戻すためにヤマンの娘アイシェを利用することに。
身代金を取り戻したデリンはまたアルペルに奪われ、彼はお金のことを隠しセダのところに転がり込む。
そんなとき、セダはデリンからある計画を持ちかけられる…。
結局アルペルはデリンと離婚することに。
セダも交え3人で食事をすることになるが、そこで夫婦は互いに毒殺しようとしていた。
最後に笑うのはいったい誰?

(↑tehlikelikarimdizisより)

見どころポイント

アルペルのダメ夫ぶりが面白すぎる

裕福な妻にお金をだしてもらってオープンしたカフェだが、銀行から融資をうけないといけないような経営状態。
おまけに共同経営者のセダと浮気、妻の毒殺まで企むアルペル。
とにかくフラフラと妻デリンと愛人セダの間をいったりきたりします。

完璧な妻デリンに辟易してセダと共謀して毒殺を計画、妻が誘拐されれば反省してヨリを戻し、偽装誘拐だと知れば妻に怒りを覚えまたセダに戻り、妻に消されるかも?と怯えればまた妻とヨリを戻す…。
あっちがダメならこっちにいって…という優柔不断さ
自分の力では何ひとつ乗り越えられないくせに、結局大切なのはお金ということに気づくダメ夫。

見た目は素敵なんです、アルペル。
でダメンズというギャップ。
でもデリンはこのダメ夫のアルペルの愛を切実に望んでいるんです、正直理解できません。
でも見てるだけならダメンズぶりが面白すぎて愛しくなります、が自分の夫にはしたくありません絶対。

愛のためにお金がほしい人と単にお金がほしい人

デリンはアルペルの愛を取り戻したい、だから大金を使い偽装誘拐を計画、もちろん身代金は自分のお金だから取り戻したい、アルペルの愛を繋ぎ止めるのもお金が必要だから。
義兄ヤマンは貧乏生活を抜けだし、別れてしまった家族の愛を取り戻すためになんとしてもお金がほしい。
お隣さんのフェルダは偽の夫クバンチとずっと一緒にいたい、だからお金がほしい。
クバンチは困っているフェルダのためにお金がほしい。
とそれぞれお金がほしい理由は違いますが、みんな根底に「愛」があります。
でも違う人が一人、それがアルペル。

アルペルはリッチな生活を知ってしまったがためにお金がほしい。
デリンの愛でもセダの愛でもなく、結局はお金が優先順位一位のアルペル。
それはラストの思わぬ保険金が舞い込んだ件でもよ〜くわかります。
さすがダメ夫アルペル!
きっとあなたは変わらないでしょう…。

吹き替えにも注目!

暴走する妻デリンの吹き替えは武田華さん。
いかにもお金持ちの余裕を感じる上品な声なんですが、アルペルの愛を取り戻すための大暴走を繰り返す危険な香りとのギャップがまたいい。
ひじょうに頭がキレるデリンに凛とした色気をプラスしていて、ずっと聞いていたくなる声です。

夫アルペルの吹き替えは浪川大輔さん、人気の声優さんですよね。
私は『ブラックリスト 』の悪役マティアス・ソロモンが印象に残っています。
ハンサムな声なのでアルペルにぴったりなんですが、浪川さんの印象がアルペルに引っ張られて「ダメンズ」のイメージが…。
次は超二枚目のキャラでお会いしたいものです。

義兄ヤマンの吹き替えは堀内賢雄さん。
『クリミナル・マインド 国際捜査班』の主人公ジャックを担当している声優さんです。
お金の匂いがするとなぜかそこにいるヤマン。
悪い人じゃないのですが、どうにも生き方が下手な男を演じています。

刑事のフラットの吹き替えは三上哲さん。
『SHERLOCK』のシャーロック・ホームズの声が有名です。
スマートなハンサムではなく眼光鋭い刑事さんの吹き替えというのはちょっと珍しいかも。

このドラマの後半のキーパーソンともいえるお隣さんのフェルダの吹き替えはちふゆさん。
『クローザー』『メジャークライムス』のホッブス検事でおなじみの声優さんです。
はきはきしたハスキーな声が特徴です。
フェルダがオノ・ヨーコに似ていると思ったのは私だけでしょうか。

最後に

夫の愛を取り戻すために暴走する妻の話ですが、私はさほど暴走感を感じませんでした。
なぜなら夫が妻に暴走されても仕方ないかなぁと思った情けないキャラだったから。
浮気相手の家に盗聴器をしかけたり、誘拐を自作自演したり、男友だちの好意を利用したり、姪っこを誘拐したりなどなど、とってもヤバイ妻なんですが、アルペルにはこうされる資格があるなと納得できるんです。
最後、アルペルに思わぬ保険金が舞い込むのですが(もちろんこれにもウラあり)、アルペルはアルペルのままです、学習しません。(←そこがいい)
だからこの先もこの夫婦は愛とお金で右往左往することでしょう。
でもいいんです、これはダメ夫アルペルの更生ゲームの一部だから。
デリン頑張れ!

『My Dangerous Wife/僕のヤバイ妻』トルコ版、いかがでしたか。
現在(2020.06.06)放送や配信はされていませんが、機会があればぜひ。
日本版を知ってる人なら見比べてみるのもいいかもしれません。

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