バラエティ豊かなロス市警LAPDものドラマ
以前「ロス市警 LAPDが舞台の海外ドラマで打順を組んでみた!」でロス市警が舞台の海外ドラマを打順で紹介。
切り口を打順から主人公の職種別に変更して再投稿。
ロス市警とは
カリフォルニア州ロサンゼルス市に本部があるロサンゼルス市警察のこと。
ドラマによく登場するのは強盗殺人課や麻薬捜査課、内務調査室、特殊部隊のSWATあたり。
ロサンゼルス市のイメージは温暖で乾燥した気候、移民が多くギャングも多い、ハリウッドがあるのでエンタメ産業が盛ん、でも治安はあまり良くなさそうって感じでしょうか。
ドラマでもこの手の題材のストーリーが多いですよね。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
女性が主人公のロス市警もの
男社会の警察で活躍する女性たちの逞しくてかっこいいこと!
クローザー|事件を終わらせるブレンダの手腕が見もの
ロス市警重大犯罪課を率いる主人公ブレンダ(山像かおり)がCIA仕込みの尋問術で事件をクローズ(解決)していくドラマ『クローザー』。
アトランタから引き抜かれてロス市警に赴任してきた彼女は、なかなかチームのメンバーに認めてもらえない余所者女性ボス。
しかし見事な捜査手腕で部下たちの信頼を得ていくものの、正義感が強すぎて後先考えず突っ走るため周囲に迷惑をかけることもしばしば。
一番迷惑を被っているのは夫のフリッツ。
私が印象に残っているのは、犯人に狙われた証人を守ろうと自分のバッグ越しに銃を撃ったためダメになったバッグ。
そんな彼女にチームが贈ったのが新品のバッグ。
彼女は部下のガブリエルと共にロス市警を去ることになりますが、長いシーズン飽きることなく観続けることができたのは、やっぱりブレンダの魅力につきると思います。
(↑tc_mc_familyより)
Major Crimes 〜重大犯罪課|印象が激変したレイダー
『クローザー』のスピンオフドラマ『Major Crimes 〜重大犯罪課』。
本家『クローザー』でも登場していた主人公のシャロン・レイダー(小林美奈)。
彼女の持ち味はクールなリーダーシップと交渉術。
無茶な力でねじ伏せるのではなく、ルールを守り事件を終わらせるところはブレンダとの大きな違い。
『クローザー』では嫌われ者の内務調査員であまりいいイメージでなかったのに、『Major Crimes』では事件目撃者で証人のラスティを養子にしたり、あのフリン警部補と再婚したりと大きく印象が変わったレイダー。
あと、重大犯罪課というなんとも重苦しい課でありながら、レイダーを始め刑事たちの人柄もていねいに描いているのがこのドラマの魅力のひとつ。
レイダーで一番印象に残っているのは実はクローザー時代。
どのエピソードか忘れてしまったのですが、重大犯罪課が人混みで犯人を追いかけるも銃が使えない状況。
そんなとき、彼女はゴム弾で犯人を一発で仕留めたところ。
「レイダーかっこいい!」としびれました。
(↑tc_mc_familyより)
(↑クローザーのブレンダとレイダー。theladybamより)
LA’s FINEST ロサンゼルス捜査|華やか女性バディもの
ロス市警の刑事シドニー(本田貴子)とナンシー(坂本真綾)の女性バディものドラマ『LA’s FINEST/ロサンゼルス捜査』。
正反対の二人がそれぞれに心の闇を抱えながらも、凶悪犯罪に立ち向かう刑事ドラマですが、主人公二人がまぁ華やか。
女性バディものはどうしても見た目やファッションや部屋や男関係に目がいってしまう私。
シーズン1しか観ていないのですが、ストーリーや力強さやキャラクターの魅力がちょっと物足りなさを感じてしまったのが正直なところ。
私はシド&ナンシーより、、同僚のWベン(ベン・ウォーカー(加瀬康之)とベン・ベインズ(坂詰貴之))の方が吹き替え声優共々お気に入り。
女性バディものなら『リゾーリ&アイルズ』の方が好きかも。
(↑シドニー(左)とナンシー。lasfinesttvより)
(↑Wベン。lasfinesttvより)
暴走刑事が活躍するロス市警もの
実際こんな刑事がいたら騒動になること間違いなしの一人突っ走るキャラが登場するドラマたち。
BOSCH ボッシュ|正義を貫く姿が美しい
アマゾンのオリジナルドラマ『BOSCH/ボッシュ』、面白いですよね〜大好き。
主人公はロス市警殺人課の刑事ハリー・ボッシュ。
事件解決のためなら違法なことも危ないことも厭わない凄腕の刑事ですが、あまりの正義感の強さに周囲とトラブルを起こすことも多い彼。
でも、事件解決率の高さはピカイチなので周囲からは一目置かれる存在。
仕事にのめり込み、仏頂面に酒にジャズというハードボイルドを絵に描いたようなボッシュの生き様は、どこか自分に厳しすぎて痛々しさも感じるほど。
彼の担当事件に巻き込まれて元妻や恋人を失いながらも、何事にも怯まず自分の正義をつらぬく姿はホントしびれる!
あと、ボッシュの見晴らしのいい自宅が登場するたび、『ザ・ルーキー』のノーランが居候する高台のお金持ち友人宅とご近所かも?と勝手に妄想してしまいます。
また、続編の『ボッシュ:受け継がれるもの』では娘のマディが新人警官として登場。
仕事に奮闘する娘の姿を誇らしく見つめる父ボッシュも素敵。
(↑boschamazonより)
(↑ボッシュ宅からの眺め。boschamazonより)
ボッシュの愛犬コルトレーンも登場するワンコが登場するドラマはこちら↓
自分が犬を飼っているせいか、海外ドラマにでてくる犬にもついつい目がいく私。相棒役、癒し役、キーパーソン役など、ドラマによって役目はいろいろ。印象に残るワンコをご紹介。※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。※カッコ内は吹き替え声優名[…]
リーサル・ウェポン|制御不能なリッグスが痛々しい
大ヒット映画をドラマ化した『リーサル・ウェポン』。
主人公はシーズン1と2がテキサスからロス市警にやって来た刑事のリッグス。
シーズン3は元CIAのウェスリー・コールに変更するというちょっと事情ありのドラマ。
リッグス、コール共に暴走する刑事ですが、ちょっとタイプが違う。
リッグスは事故で妊娠中の妻を亡くしたことで自暴自棄になり、いつ死んでもいいというような無鉄砲タイプ。
コールは前職のCIA時代に子どもを巻き添えにしたことで罪悪感に苛まれ苦しむトラウマタイプ。
どっちにも共通するのが捜査のスイッチが入ると周りが見えなくなり、結果メチャクチャにしてしまうこと。
ちゃんと事件は解決するものの、その過程に大いに問題ありで相棒マータフや上司、そして家族に多大な迷惑をかけることに。
二人ともいい人なんだけどね〜、異性としても魅力的なんだけどね〜。
夫や恋人にするとめっちゃ大変だと思う。
でもドラマは面白い。
オススメはリッグスが主人公のシーズン1と2。
毎回銃撃戦、カーチェイスや爆破や飛び降りるなどが登場。
いつかリッグスの心が癒える日が来るのか来ないのか。
ぜひドラマで確認を。
(↑S1と2の主人公リッグスと相棒のマータフ。lethalweaponfoxより)
(↑S3の主人公コールと相棒のマータフ。lethalweaponfoxより)
ドラマ版『リーサル・ウェポン』リッグスが登場するS1&2のレビューはこちら↓リーサル・ウェポンとはもともとは1987年に公開されたメル・ギブソンとダニー・グローヴァーが共演した映画『リーサル・ウェポン』。シリーズは4作品あり、ロス市警刑事のリッグスとマータフの凸凹コンビが活躍するアクション映画です。この映画[…]
リーサル・ウェポンとは1987年に公開されたメル・ギブソンとダニー・グローヴァー共演の映画『リーサル・ウェポン』。シリーズは4作品あり、ロス市警刑事のリッグスとマータフの凸凹コンビが活躍するアクション映画です。この映画をベースにした[…]
お巡りさんが主人公のロス市警もの
刑事に比べて印象が薄いお巡りさん。
そんな彼らが活躍するドラマがこちら。
ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?|ノーランのキャラが魅力!
40歳でロス市警の警察官に転職したジョン・ノーラン(堀内賢雄)が主人公のドラマ『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』。
タイトル通り40歳の新米ポリスなので体力や瞬発力では心配な面もありつつ、年の功ともいえる経験値や共感力の高さで周囲の信頼を得ていく新米おじさん巡査ノーランは応援したくなるいいキャラ。
新人警官の主にパトロール中に遭遇する問題や犯罪に立ち向かう姿を描いていて、刑事ものに比べると少しお気楽に観られるのがポイント。
とはいえ、警察官の熱い姿に元気がもらえること間違いなし。
正直、さほど期待してなかったのですが、観だしたら面白くて一気にシーズン1を完走。
ただ、主人公のジョン・ノーランを演じるネイサン・フィリオンがどう見ても40歳には見えないのはご愛嬌。
(↑therookieabcより)
デス・ヴァレー~密着!ロス市警アンデッド特別捜査班~|特殊なお巡りさん大集合!
『デス・ヴァレー~密着!ロス市警アンデッド特別捜査班~』は、街にはびこるゾンビを専門に取り締まる警官と、それを密着取材する撮影クルーを描いたドラマ。
もちろんロス市警にアンデッド特別捜査班は実在しない部署。
ゾンビに吸血鬼にオオカミ人間らを収容したり始末したりするのですが、まぁまぁグロい、なのに激ゆるホラーブラックコメディ。
取り締まる警官はどいつもこいつもひと癖ある人ばっかり、特に所長は一番使えない…。
オススメは新人警官のカーステン(ケイティ・ロッツ)。
キレのあるアクションはさすが『レジェンド・オブ・トゥモロー』のホワイトキャナリー。
撮影チームの揺れまくる画面はいかにもドキュメンタリーっぽいのですが、リアリティが訴える何か!はまったくない(笑)
シリアスなロス市警を観たい!という人なら『デス・ヴァレー』は観なくてもいい、規格外のロス市警が観たいならぜひどうぞ!
(↑16strawberry_roomより)
【おまけ】ボッシュ:受け継がれるもの|娘マディが新人警官で登場!
ロス市警殺人課の刑事ボッシュが主人公の『BOSCH ボッシュ』。
ここでボッシュの娘として登場するマディが続編の『ボッシュ:受け継がれるもの』では新人警官として登場。
ちなみに主人公のボッシュは警察を辞め私立探偵に。
将来どうしようと悩み警官になろうかと考えていたマディが制服姿で現れたときはビックリ!
ヒョロリとしたスレンダーなお巡りさんのマディはまだまだ頼りない感じがして仕方ない。
親戚のおばさんになった気分で観ちゃった。
父親譲りの正義感で事件に首を突っ込もうとすると指導警官に止められたり怒られたりと、いかにも新人らしい情熱が見ていて眩しいわ。
シーズン1のラストでどうやら事件に巻き込まれた様子のマディ。
焦るボッシュ、どうするボッシュ。
うわ〜ハラハラする〜早くシーズン2が観たい!!!
(↑マディ。boschamazonより)
スワットに特化したロス市警もの
特に危険な現場の最前線に立つ彼らの勇姿を見よ!
S.W.A.T.|活躍しすぎるスワット隊員
事件解決のために身体をはって最前線に立つロス市警の特殊部隊SWATの活躍を描いた『S.W.A.T.』。
危険と背中合わせの現場で素早い判断力が求められるSWATですが、あくまで黒子に徹した姿がまたカッコいい!!
といいながら、事情聴取や聞き込みや潜入捜査と、絶対スワット隊員の担当外のことまでやっているのはドラマあるあるのひとつ。
あと、チーム内の恋愛や人間関係のあれこれもお約束。
装甲車やら数々の銃器、入口を爆破する小型爆弾や隙間から室内を除くファイバースコープカメラなどなど、いろんな仕事道具が見られるのも『S.W.A.T.』ならでは。
主人公のチームリーダーのホンドー(咲野俊介)も素敵なのですが、私は隊員の一人で家庭を大切にするディーコンがイチ押し。
スワットが舞台で話が持つの?と思いながらも観てしまう王道アクションドラマです。
(↑swatcbsより)
異色コンビが主人公のロス市警もの
ちょっと変わった相棒が登場するドラマたち。
LUCIFER ルシファー|悪魔と女刑事が事件を解決
ロスでクラブを経営するルシファーと、ロス市警の殺人課刑事クロエ・デッカー(佐古真弓)がコンビを組み事件を解決するドラマ『LUCIFER/ルシファー』。
ロス市警が舞台ですが、ほかと違うのはクロエの相棒ルシファーはコンサルタント、しかも人間ではなく地獄の王で悪魔。
事件ものでありながら、ルシファーの相棒メイズ(悪魔)や彼を連れ戻しにやってきた兄のアメナディエル(天使)にママ(本田貴子)など、地獄の人間?関係もからんでくるサイドストーリーあり。
もちろん主人公のルシファーと美人刑事クロエの関係はどうなるのか?という恋愛ネタも。
ということで刑事ものとしては意外性がありつつも、私好みとは少し違うので途中放棄したままですが…。
(↑lucifernetflixより)
ラッシュアワー|カンフーとおしゃべりの凸凹コンビ
妹の復讐のため香港警察からロス市警にやってきた武術の達人リー刑事、コンビを組んだのはルール無視でお調子者のカーター刑事。
正反対の二人がそれぞれの持ち味をいかし事件を解決していくドラマ『ラッシュアワー』。
これはジャッキー・チェン主演の映画『ラッシュアワー』をドラマ化したもの。
最初は歯車が噛み合わなかったリーとカーターの関係が変化していくのはバディもののお約束という感じ。
主人公カーターが本当にうるさい(笑)のと、リーがかっこよさがいまひとつ物足りない。
そして、リーの死んだはずの妹が小柄で華奢で子どもっぽくて吹き替えの声も可愛すぎて、彼女が潜入捜査官にまったく見えないのが最大の不満。
最後まで観たもののかなり物足りなかった…。
(↑rushhourcbsより)
唯一無二のキャラが魅力のロス市警もの
誰もが知るあの名刑事もロス市警の一員でした。
刑事コロンボ|油断大敵な凄腕刑事
「うちのカミさんがね」「あと1つだけ」(←これが何回もある)でおなじみの『刑事コロンボ』。
全話観たわけではありませんが、NHKで放送されているとついつい観てしまうんですよね。
ポンコツのオープンカーにヨレヨレのコート、ボッサボサの髪といういかにも冴えない中年男コロンボ。
固定の相棒がいない静かな一匹狼のイメージ。
財産や地位や名誉を守るため完全犯罪を企てるお金持ちや社会的地位の高い犯人たち。
冴えないコロンボに油断している犯人は、盲点を突かれ徐々に追い詰められ罪が暴かれるという1話完結ドラマ。
いつも思うのは「どの時点でコロンボが犯人だと目星をつけるか」。(毎回冒頭に犯人はわかっている)
その答え合わせは犯人を捕まえるまでわからないのがこのドラマの面白いところ。
随分前のドラマなので当時のファッションや文化、技術を知るのも楽しめるポイントのひとつ。
(↑bamfstyleより)
ほかにもこんなロス市警ものが
まだ観ていないロス市警ものドラマはこちら。
ここから新たな主人公のカテゴリーが登場するかも?
●LAW & ORDER: LA
本家『LAW & ORDER』のスピンオフでロス市警の刑事が主人公。
●サウスランド
ロス市警の新人警官ベン・シャーマンが主人公のリアリティを追求した警察ドラマ。同じ新人警官が主人公の『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』よりもだいぶ重厚そう。
●9-1-1:LA救命最前線
緊急通報911を舞台にロス市警、消防署などの活躍を描いたドラマ。ちなみにスピンオフの『9-1-1: LONE STAR』はテキサスが舞台。
(↑911onfoxより)
ちょっとだけロス市警が登場
メインじゃないけどロサンゼルスが舞台だとたまにでてきますよね、ロス市警関係者。
●NCIS:LA~極秘潜入捜査班
捜査官の一人マーティ・ディークスはロス市警出身でNCISに異動してきた。
●レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
主人公レイ・ドノヴァンの妻アビー(冬馬由美)の浮気相手がロス市警の刑事ジム・ハロラン。アビーとは射撃場で出会う。レイと違って優しくて思いやりがあって汚いことができないクリーンな人。
最後に
よく聞く「ロス市警だ!」をきっかけにロス市警ものドラマをピックアップ。
市警ものではほかにも『エレメンタリー』のNY市警や『シカゴP.D.』のシカゴ市警、『コールドケース』のフィラデルフィア市警、『リゾーリ&アイルズ』のボストン市警などがあります。
次に紹介するとしたら作品数が多そうなNY市警ものでしょうか。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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