訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

ダウントンアビー・メアリーの声はこの人!甲斐田裕子の海外ドラマ吹き替え

勝気女子大集合!甲斐田裕子さんの吹き替え

甲斐田裕子さんの声のイメージはテキパキしっかり者。
「自分で自分の未来を切り開く!」というようなタフな女性の吹き替えが多いような気がします。
そんな女性が大集合です!
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。

誇り高き伯爵令嬢!ダウントンアビーのメアリー・クローリー

(↑メアリーとマシュー。downtonabbey_officialより)

『ダウントン・アビー』は20世紀初頭のイギリス・グランサム伯爵が暮らすダウントン・アビーを舞台にクローリー家の人々と、使用人たちを描いたドラマ。
2019年には映画化もされた世界中で人気のあるドラマ。

甲斐田裕子さんは主人公のクローリー家三姉妹の長女のメアリー・クローリー役。
当時は女性が遺産を相続できないため、長女メアリーの両親の莫大な財産と爵位は遠縁の弁護士マシューが受け継ぐことになります。
しかし彼女はそのことを受け入れられませんが、やがてマシューと心を通いあわせ惹かれ合うようになり結婚。
息子にも恵まれ幸せの絶頂にいるとき悲劇が起こります。

で、メアリーというのは、最初なかなかいけ好かない女性。(何なんこの女!と思うこと間違いなし)
とても気位が高く、自分が欲しいものはなんとしても手に入れる、さらに妹(特にイーディス)にマウンティングするなど、同性からはなかなか共感してもらえそうにない女性。
自分の弱いところは絶対見せない、伯爵家の長女としてのプライドを24時間ガッチリ身にまとっている感じです。

でもそういう自信あふれる女性であり伯爵家の女性に惹かれる男性が多いのも事実で、メアリー全シーズン通してモテるんですよ、すごく。
男性の好意を感じとるメアリー、まずは「私はそれほどでもないけど感」を出します、最初は素直じゃない。
で甲斐田さんの吹き替えは、そのプライドと女心が揺れ動くなんとも微妙な空気感が上手い!

メアリー、なんだかプライドの高いやな女と思いきや、使用人には優しいんですよね意外と。
彼女付きの侍女アンナには特に心を開いていて、トラブル時に助けてもらったり結婚後のアンナの不妊治療に手を貸したりと友情を育んでいたりも。
メアリーの成長を幼い頃から見ている使用人のカーソンやヒューズへの心づかいもそれはそれは優しくて。

貴族女性の優雅な暮らしだけじゃない、一人のタフな女性の物語としてとっても面白い見応えあるドラマですが、メアリーを見て『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラを思い出したのは私だけでしょうか。

(↑左から三女シビル、長女メアリー、二女イーディス。downtonabbey_officialより)

『ダウントン・アビー』他の主な吹き替え声優
ロバート(グランサム伯爵)/玉野井直樹
コーラ(グランサム伯爵夫人)/片貝薫
イーディス/坂井恭子
シビル/うえだ星子
マシュー/佐藤拓也

自分を探し求めるブラックリストのエリザベス・キーン

(↑リズとレッド。nbcblacklistより)

『ブラックリスト』は犯罪者レイモンド・“レッド”・レディントンが自らFBIに出頭、直々に指名を受けたFBIの新人捜査官エリザベス・キーンが彼から情報提供されたさまざまな悪と戦いつつ、レッドとエリザベスの関係が少しずつ明らかになっていく、というストーリー。
甲斐田さんが吹き替えるのは主人公のエリザベス・キーン
このエリザベス(ドラマ内ではリズの愛称なので以下リズ)、相当タフです。

毎日命がけで任務に取り組むFBI捜査官というハードな仕事、夫のトムと幸せな暮らしの中に、突然レッド(吹き替えは大塚芳忠さん、ドハマリです)という謎の人物が関わるようになり彼女の日常が大きく変わっていきます。

ドラマの柱として、ひとつはレッドが情報提供した悪党を追いかけるリズとFBIメンバーの活躍。
そしてもうひとつはレッドがリズを特別扱いする理由。
このリズに時別目をかけるレッドの背景には、彼女の複雑な生い立ちが関係しています。

実の父を知らないリズの前に現れる父と名乗る男アレグザンダー・カーク。
そしてリズとの関係がいつまでも謎のレッドという存在。
もしかしてレッドが実の父?
他にも数々の犯罪者やスパイや殺し屋が登場する謎だらけのドラマ。
(ちなみに各エピソードのタイトルは、登場する悪党や組織名になっています)

が、しかし私の一番の謎はリズの女の幸せを求め続ける姿勢。
日々命を脅かすようなシビアな事件現場にいるのに、夫トムとの結婚生活、そして出産〜子育てもあきらめない彼女。
ちなみに夫はリズを監視する目的で彼女に近づいてますからね、しかもそれがバレてリズに監禁されてますから!
そんな夫トムとやり直し、普通の妻や母の幸せも勝ち取ろうとするタフさ!
見事だよリズ。

FBIの仕事は全力投球!レッドはもちろん利用するわよ!そして実の親を見つけるわよ!さらには結婚生活も子どももあきらめないわよ!
という全部諦めない姿勢がテキパキしっかり者声の甲斐田リズからひしひしと伝わってきます。

『ブラックリスト』他の主な吹き替え声優
レッド/大塚芳忠
レスラー/宮内敦士
ナヴァービ/浅野まゆみ
トム/荻野晴朗

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

西海岸捜査ファイル グレイスランドのペイジ・アルキン

(↑ペイジ・アルキン。graceland_tvより)

FBIやDEA、税関などの潜入捜査官たちが一緒に暮らすシェアハウス「グレイスランド」を舞台にしたドラマ『西海岸捜査ファイル グレイスランド』
甲斐田さんは、ここで暮らすDEA(麻薬取締局)の捜査官ペイジ・アルキンの吹き替えを担当。
ペイジはDEA捜査官としての職業柄、麻薬の密売や子どもなどを使った密輸に潜入するなど毎回とにかくハードな内容。
潜入捜査が「バレそう!ピーンチ!!」がこのドラマのポイントなので、毎回シリアスで緊張感あふれる甲斐田さんの声が聞けます。
あと、一緒に暮らす捜査官がいろんな事情を抱えているのでそのへんも見どころ。
(吹き替えも東地宏樹さん、桐本拓哉さん、小松由佳さんなど豪華)
もちろん男女が一緒に暮らしているので恋愛がらみもあります。

アンフォゲッタブルのキャリー・ウェルズ

(↑キャリーと元恋人アル。therealpoppymontgomeryより)

『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』は一度見たものを細部まで記憶できるという「超記憶症状」の刑事キャリーが事件を解決していくドラマ。
甲斐田さんは主人公キャリー・ウェルズを担当しています。
いつどこで何時に何が見たかを記憶できる彼女、でも欠点としては忘れたいことが忘れられないこと、苦い恋愛の思い出とか…。
その「超記憶症状」を活かして事件を解決していくものの、なんというか正義感が強すぎて強引だなぁと思うこともしばしば。
こういう能力が高すぎて独善的な女性の吹き替え、切れ味のいい甲斐田さんのはまり役だと思います。
シーズン2あたりでリタイアしたドラマなのでラストがどうなったか気になります。

THIS IS USのソフィ

(↑ケヴィンとソフィの歴史がわかる。alexandrabreckより)

甲斐田さんは『THIS IS US』の主人公の一人ランダル家の長男、ケヴィンの元妻&元カノのソフィの吹き替えを担当。
幼馴染のイケメンケヴィンと学生時代から付き合い結婚するも離婚、その後ヨリを戻すもケヴィンの身勝手な振る舞いや、お酒とドラッグの問題で破局します。
最後の破局直前、約束を守らないケヴィンを責める甲斐田さんの声に注目。
「あなたが来たのよ、うちにおしかけて来て。私は平穏に暮らしていたのにあなたが来てあんなこと言って…」と自分勝手なケヴィンを甲斐田節でグイグイ攻めます、ぐうの音もでないケヴィン。
わかるよ、ケヴィン…ソフィのクールビューティー&甲斐田さんの冷静な口調で詰め寄られたら、終わるよね恋がね…。

スーツのダナ・スコット

(↑スコッティとハーヴィー。suits_usaより)

『SUITS/スーツ』は主人公の凄腕弁護士ハーヴィーが経歴詐称の偽弁護士マイク雇い、二人で秘密を守りつつ(だんだんバレていく)、難しい訴訟に挑んでいくというドラマ。
甲斐田さんは主人公ハーヴィーのロースクール時代からの知り合いで敏腕弁護士ダナ・スコット(通称スコッティ)を担当。
気が強くて仕事もめちゃめちゃできて美しい、そして隙がない。(まさに私の甲斐田さんの吹き替えイメージそのまま)
ハーヴィーとはくっついたり離れたりのなんともいえない関係で、うまくいくかと思ったらいかなくて…。
スコッティは一時期ハーヴィーと同じ弁護士事務所で働き恋人に。
切れ者同士お似合いなんですがマイクの偽弁護士問題で二人の仲は終了。
でも、自らを犠牲にしてハーヴィーを助けたりして、ちらりと優しいところが見える女性です。

24レガシーのニコール・カーター

(↑エリックとニコール。ruutuより)

『24: Legacy』はあのジャック・バウアーが24時間でテロを阻止する人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のスピンオフドラマ。
主人公はジャック・バウアーではなく元陸軍特殊部隊所属のエリック・カーター。
ジャックよりもだいぶ若返っていますが、やってることはほぼ同じです。(←コラ!)

甲斐田さんはその主人公エリックの妻ニコールを担当。
ニコールはエリックの兄アイザックの元恋人で、弟エリックが略奪〜結婚したという過去が。
二人の男から愛されるニコールですから、そりゃ素敵です。
しっかり者です、エリックのピンチも見事に助ける判断力と行動力。
そしてCTU捜査官への誘いをニコールに話せないエリックの心を読み取り背中を押すできた妻。
途中、元恋人アイザックとヨリが戻るの??とハラハラしましたが、やっぱり芯が通ったニコール、期待通りエリック一筋ですよ。
甲斐田さんが吹き替えると余計に「アイザックにはなびかないよね〜」と思ってしまうのは私だけでしょうか。
(一筋縄ではいかない女性というイメージです)
ちなみに兄アイザックの吹き替えは加瀬康之さん、男前度2割増しです。
声だけならアイザックを取ります私。

あと、本家『24 -TWENTY FOUR-』が1時間1話の計24話だったので、『24: Legacy』の12話目で「よ〜し折り返しね」と思ったら。
まさかの一気に12時間進んでエンディングでビックリ…です。

6人の女 ワケアリなわたしたちのヴァレリー

(↑左端がヴァレリー。claireborotraofficielより)

がん患者と元仲間(故人)の妹の6人が登山を通してそれぞれの人生ドラマが見えてくるフランスのドラマ『6人の女 ワケアリなわたしたち』
甲斐田さんはがん患者の一人ヴァレリーを担当。
6人の中で一番好きな女性、というか他が強烈すぎてあまり共感できないっていうのもあるけど。
全6回で1話につき一人のリアルな姿を描いていく。
ヴァレリーは終盤まで一番前向きで安定してて、精神世界を大事にする柔らかい印象の女性。
いつもの強気の甲斐田さんキャラっぽくないなぁと思ってたら…。
終盤、彼女の過去が思いもよらぬ姿で浮かび上がってきた!
私は6人の中でヴァレリーが一番人生の浮き沈みを感じ、それでも彼女が望んだ終末期を迎えられたことが本当によかった。
こういう甲斐田さんも好き。

王女ピョンガン 月が浮かぶ川のヘ・モヨン

(↑ヘ・モヨンとコ・ゴン。choiyuhwaより)

高句麗を守るため戦うピョンガン王女と、かつて彼女を助けた将軍の息子オン・ダル(三木眞一郎)の愛を描いた韓国ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』
甲斐田さんは高句麗の有力な部族のひとつソノ部族長の養女でチャンベク薬草店の女主人ヘ・モヨンを担当。
彼女は誰かに何かを頼まれると、あらゆること計算し、自分の利益になるように仕向ける頭の切れる才女。
誰の味方なのか最初はさっぱりわかりませんでしたが、実は新羅のスパイ。
好意を寄せるコ・ゴンに正体がバレてしまいますが、今度はそのことを彼に利用されてしまうことに。
一体彼女の運命は?

いかにも甲斐田さんが吹き替えそうなスキのない女性ヘ・モヨンですが、どうせならシリアルキラーみたいなネジが外れたゴリゴリの悪役をしてほしい!
しっかり者の女性のイメージが強いので、こういうキャラを期待してます!

上記以外にもアガサ・クリスティーの『無実はさいなむ』では資産家アーゲイル家の養子メアリーの吹き替えも。
こちら、上記のタフな女性とは一味違う繊細で悲しげな吹き替えが観られます。↓

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一部ですが、甲斐田裕子さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。

また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。

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