吹き替えイメージは誠実優秀ないい人
最初お名前を見たとき「女性?」と勘違い。
「かわしま とくよし」さんとお読みするようです。
ソフトな声は、誠実で優秀ないい人のイメージでしたが、実はそうでもありませんでした。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
刑事フォイルの優秀な部下ポール・ミルナー
(↑左からサム、フォイル、ミルナー。isabelledevernierより)
『刑事フォイル』は主人公のイギリス・ヘイスティングズ署の警視正フォイルが第二次世界大戦中から戦後にかけての事件を解決していくドラマ。
このブログでは何回も登場している大好きなドラマです。
川島得愛さんは主人公フォイル(山路和弘)の部下ポール・ミルナーの吹き替えを担当。
ミルナーは戦争中に足を失い、そのことを悲観し少々自暴自棄になっていたところ、フォイルの説得により警察に戻り彼と働くことになります。
フォイルは常に冷静で、政治や感情に左右されず事実や証拠に基づいて事件を解決に導く人。
刑事コンビにありがちな冷静タイプと情熱タイプの組み合わせじゃなく、ミルナーもどちらかというとフォイルのような冷静タイプ。
でも若いせいかフォイルよりは少しだけ情熱家&野心家の要素もあり。
事件を解決するのはもちろんフォイルだけでなく、ミルナーはもちろん時に女性運転手のサムも貢献します。
ミルナーはフォイルの着眼点とは違うところから攻めてみたりする頭の良さがいいところ。
上司のフォイルを観察し、彼のいいところはちゃんと盗み自分なりに考えて結果を出すのがデキるナンバー2らしい。
ミルナーはヘイスティングズ署から異動になり、フォイルと離れることになります。
警部補に昇進し、自分も部下を持って事件の指揮をとれることになり結果を出したいと思ったのでしょう、フォイルとサムも関わるある事件で自分が解決したいと願うあまり彼らに失礼なことをしてしまします。
フォイルに静かに注意され(決してガミガミ言わないのがフォイルのいいところ)彼は深く反省し謝罪し、フォイルもそれを受け入れます。
これが二人の関係性をよ〜く表してます。
デキるフォイルに追いつき追い越したいミルナー、若さゆえ礼儀に欠いた行動があっても尊敬するフォイルに指摘されれば素直に謝る。
フォイルもミルナーが優秀なのはよくわかっていて、ただそれだけじゃダメだということを彼に伝えるのがいかにも紳士フォイルらしい。
川島さんの吹き替えが気になったのは、もちろんいい声というのはあるんですが、ミルナーの事件に向かう姿勢が「フォイルを継ぐ者」を予感させるところが一番のポイント。
フォイル役の山路和弘さんのハスキーな声と、落ち着いた中にも静かな情熱を感じさせる川島さんの声のバランスというか。
いいボス&優秀なナンバー2の組み合わせです!
心優しい心臓外科医、シカゴ・メッドのコナー・ローズ
(↑コナー・ローズ。nbcchicagomedより)
まずそもそも『シカゴ・メッド』のコナー・ローズが好み、しかも声が川島さん、いいとこだらけ。
『シカゴ・メッド』では心臓外科医のコナー・ローズの吹き替えを担当。
シカゴの総合病院の救急部門を舞台にした医療ドラマです。
コナー・ローズ、お金持ちのお坊ちゃんですが家族との関係はあまりよくなく、シカゴ生まれなのにメキシコの大学を卒業して医師になっています。
お金持ちで医師で男前、スペイン語も堪能だから女性関係が派手かと思いきやそれほどでもなく。
シーズン1で同じ外科医のサムと親しくなりますが長続きせず。
どこか影があるというか人間関係に深入りしないタイプかと思っていたら。
心臓外科の権威であるダウニー(吹き替えは佐々木梅治さん、『コールドケース』のスティルマンなど)と仕事をするようになり、ダウニーはローズを後継者として育てようとしますが、最初は興味がなかった彼もだんだん心境が変化していきます。
師匠であるダウニーは末期がんで脳に腫瘍が転移、脳外科医のエイブラムス(吹き替えは金尾哲夫さん、『グッド・ファイト』ダイアンの夫カートなど)に自分の状況を聞き手術はしないと決断。
その後まもなくしてダウニーは心停止、ローズは彼が「蘇生拒否」であることを伝え彼を逝かせるのです。
そして休暇を取り、ダウニーの遺灰を海に撒くのですが、ダウニーがハワイ大好きだったのでたぶんハワイの海でしょう。
家族との関係は希薄なのに、師匠ダウニーとの絆はとても深いローズ。
家族と不仲だからこそ、ダウニーを大切に思う気持ちになんだか切なくなります。
シーズン2では新たなボスであるレイサムが登場しますが、なかなかのクセ者。
ローズも彼に苦労しているようで、レイサムの元でも上司とうまく関係を築いていけるのかも見どころのひとつです。
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
ザ・クラウンのエリザベス女王の夫フィリップ殿下
(↑フィリップ殿下。thecrownnetflixより)
在位70周年を迎えた英国エリザベス2世が主人公の『ザ・クラウン』。
実際の出来事や人物が登場するとても面白いドラマです。
川島さんが担当するのは主人公エリザベス女王の夫フィリップ殿下。
スラリと背が高くハンサムなフィリップ殿下はギリシャ国王の王子として誕生。
しかしクーデターが起き、祖国を逃れイギリスに来たという悲しい過去を持った男性。
エリザベスと結婚してからは女王の配偶者という男としてはなんとも宙ぶらりんな立場。
結婚前は英国海軍の軍人フィリップ・マウントバッテンという一人の男だったのに、結婚後は仕事もマウントバッテンという名前も奪われる屈辱を味わうことに。
そのせいか何者でもない自分を持て余し、夜な夜な遊びに出かけたり、暇を持て余して飛行機を乗り回したりとまあまあのダメ夫に。
そして長男チャールズ(皇太子)を自分の母校へ入学させるも校風に合わなかったりと子育てもなんだか空回り。
でも、エリザベス女王はフィリップのことを愛しているんですよね。
それがすごく伝わるし、なんやかんや言いながらフィリップも彼女のことを大切にしてるのがまだ救い。
私の川島さんの吹き替えのイメージは「誠実」。
フィリップはこれとちょっと違って、女王の夫ではない何かを成し遂げたい男になりたくてもがく男。
「なんか屈折してるな…」と感じるフィリップの吹き替えもまたいいもんです。
(↑フィリップ殿下。thecrownnetflixより)
ドクター・フーの11代目ドクター
(↑11代目ドクター。bbcdoctorwhoより)
『ドクター・フー』は1963年からBBCで放送されている世界最長のSFドラマ。
主人公のドクターと呼ばれる異星人は演じる俳優が何人もいて、川島さんが吹き替えるのは歴代のドクターの中で一番若いマット・スミスが演じる11代目ドクター。
マット・スミスは『ザ・クラウン』ではフィリップ殿下を演じています、もちろん吹き替えは同じ川島さん。
ポリスボックス型のターディスというタイムマシンで、旅のお供コンパニオンと一緒に地球や惑星のピンチを救うSF冒険ドラマ。
いかにも英国的なジャケットに蝶ネクタイという出で立ちにキュートなお顔の11代目ドクター、しかも声が川島さん!
軽快で若々しい吹き替えはとても新鮮。
年齢も性別も性格もバラバラな個性的なドクターたちですが、私が気になるドクターは『グッド・オーメンズ』で悪魔を演じた10代目のデイヴィッド・テナントです。
ホルストンのジョン・リッジ
(↑halstonnetflixより)
70年代後半から80年代にかけて活躍した実在のアメリカのファッションデザイナー ロイ・ホルストンの栄光と転落を描いたドラマ『HALSTON/ホルストン』。
川島さんは主人公ホルストン(森川智之)が、酒とドラッグに溺れ納期が遅れまくっている現場に経営者が送り込んだデザイナーのジョン・リッジを担当。
突然自分の仕事場にいる見ず知らずのデザイナーに驚くホルストン。
しかし再びブランドを再起させようとする彼はリッジと働くことを決意。
でもその後、自分のブランドを売ってしまい、デザインの仕事ができなくなる。
それでも何か生みだしたいとクリエイター魂に火がついた彼は舞台衣装を手掛けることに。
そのときアドバイスを求めたのがリッジ。(彼の前職は舞台衣装デザイナー)
リッジは服装も野暮ったいしデザイナーらしくはないけど、ちゃんと仕事を全うしようとする真面目な男。
ホルストンのように酒やドラッグに逃げもしないけど、彼のような華やかさやカリスマ性もなし。
でもそういう人だからこそホルストンとうまくやっていけたのかも。
誠実な男、やっぱり川島さんのお得意分野だな。
ニキータのライアン・フレッチャー
(↑ライアン・フレッチャー。thecwより)
『NIKITA / ニキータ』は主人公ニキータ(吹き替えは園崎未恵さん)が自分を殺し屋として育成した組織に復讐を果たしていくアクションドラマ。
川島さんは秘密組織に気づくCIA分析官のライアン・フレッチャーの声を担当。
ニキータによってかつてのディヴィジョンは解体され、生まれ変わったディヴィジョンを率いるのがニキータに協力したライアン。
新生ディヴィジョンはボスのライアンがニキータやマイケル(吹き替えは咲野俊介さん)に指令を出し問題を解決していくのですが、ニキータやマイケルは組織を率いるというよりは現場実行班のキャラクター。
ライアンはその現場班がうまく活動できるよう組織を運営していくまとめ役。
ところで、ライアン役のノア・ビーンは共演したアレックス役のリンジー・フォンセカと結婚しましたね。↓
(↑ノア・ビーンとリンジー・フォンセカ。lyndsyfonsecaより)
スニーキー・ピートのピート・マーフィーことマリウス・ジョシポヴィック
(↑ピートことマリウス・ジョシポヴィック。sneakypetetvより)
『スニーキー・ピート』は主人公マリウス・ジョシポヴィックが刑務所で知り合ったピート・マーフィーになりすまし、保釈金立替業を営むピートの家族に入り込みいろいろなトラブルに見舞われるストーリー。
川島さんは主人公のピートことマリウス・ジョシポヴィックを担当。
マリウスは抜群の記憶力を持つ詐欺師で、借金が返せず弟が人質にとられている状態。
ピートの祖父母や同居する従兄弟はピート(マリウス)が20年ぶりにあらわれたことに驚きつつも歓迎、でもピートにどこか疑いの目を向けます。
誠実なイメージの川島さんが詐欺師!と少しショックを受けたものの、いろんな人になりすます詐欺師のずる賢い顔と、家族に見せるシャイな優しい顔の使い分けのうまいこと。
演じるジョヴァンニ・リビシは『フレンズ』でフィービーの弟フランクJr.を担当。
あのフィービーの弟らしく少々変わり者。(ぜひ観てほしい)
フランクJr.に久しぶりに会えたと思ったら立派な詐欺師として再会でびっくりしました。
(↑アマゾンプライム会員なら追加料金なしで視聴できます(30日間無料体験もあり)(2020.08.29現在))
グッド・ドクターのニール・メレンデス
(↑主人公のショーンとニール・メレンデス。thegooddoctorabcより)
『グッド・ドクター 名医の条件』では主人公の自閉症のショーンを受け入れる病院の外科医ニール・メレンデスを担当。
病院理事のジェシカと婚約中で将来も安泰、医師としての実力もある彼。
そこに研修医としてやってきたショーン、自閉症ということで受け入れには反対、でもショーンの人並み外れた知識と能力は認めているものの…。
完璧主義者の少々ヤな感じの医師役は、『シカゴ・メッド』の心臓外科医ローズとはキャラがちょっと違いますが、自信家という点は2人に共通しているかも。
フラッシュのジェイ・ギャリック
(↑ジェイ・ギャリック。cwtheflashより)
川島さんは『THE FLASH/フラッシュ』シーズン2から登場するジェイ・ギャリックの吹き替えを担当。
ギャリックは主人公バリーと同じ超人的なスピードで走ることができる能力を別の世界では持っていましたが(自称)、バリーたちの前に現れたときはその力は消えていました。
ギャリックは一体何者なのか、疑うバリー、彼を信じ始めたバリーの仲間たち。
さて彼は敵か味方か?
エレメンタリーのデル・グルーナー
(↑デル・グルーナー。adamantigoodbyeyellowbrickroadより)
現代のNYを舞台にシャーロック・ホームズ(吹き替えは三木眞一郎さん)が相棒のワトソン(吹き替えは田中敦子さん)と事件を解決する『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』。
川島さんはシーズン3で登場する、シャーロックがロンドンから連れてきた弟子のキティをイギリスで拉致監禁しレイプした犯人デル・グルーナーを担当。
このデル・グルーナーはワトソンが調査員として転職した保険会社の上級副社長。
キティと同じ傷跡がある死体がNYで発見され、同じ犯人の犯行ではないかと睨むシャーロックとグレッグソン警部。
キティを狙ってやってきた犯人グルーナーを追い詰めた彼女は、彼を殺す寸前でシャーロックに止められます。
パッと見はエリートサラリーマン、実はレイプ殺人犯のグルーナーの吹き替えが川島さん…。
いい人のイメージが見事に吹き飛ぶ吹き替えです。
私立探偵マグナムのカーティスことアイヴァン
(↑アイヴァン(左)とマグナム(右から二人目)。peterfacinelliより)
元海軍の探偵マグナムがハワイを舞台に活躍する『私立探偵マグナム』。
川島さんが登場するのはシーズン2の第11話「悪魔に会った日」。
海軍時代の上司グリーンの息子が誘拐され、その解放の条件として特殊任務をマグナム(坂詰貴之)が請け負うこと。
その特殊任務の武器商人生け捕りに向かった先にいたのが川島さんが担当したカーティス。
CSIと任務にあたるこの作戦の仲間がカーティス。
おどおどして頼りないがメカには詳しい。
でもマグナムにはピンとくるものがあり、カーティスに罠をしかけることに。
そしたら見事ビンゴでカーティスは敵だった!
武器商人と森へ逃げるがカーティスことアイヴァンに捕まってしまう。
このアイヴァン、実はマグナムたちが暮らすロビン邸を襲った黒幕!
実は川島さんの吹き替えだから、すっごい優秀でマグナムのピンチを救う陰のヒーローか、バリバリのクソ悪党かどっちかだろうなと予測。
そしたら後者のクソ悪党!(喜)
いい人そうな川島さんの声が敵キャラ、大好物。
これ以降のエピソードにも出てきそうな強力キャラっぽいので、今後も乞うご期待!!
刑事ジョン・ルーサーのセオ・ブルーム
鋭い観察力と意表を突いた捜査で事件を解決するジョン・ルーサーが主人公の『刑事ジョン・ルーサー』。
川島さんはシーズン4第1話で登場するルーサーの同僚セオ・ブルームを担当。
海辺のあばら家で休暇を過ごすルーサーのもとにセオがアリス・モーガンの訃報を知らせに訪ねてきます。
セオはアリスをよく知るルーサーの反応を見るため。
その後、ロンドンに戻ったセオはある猟奇殺人の現場の爆発で死亡。
死の直前までセオと電話で話していたルーサーは、それがきっかけで現場に復帰。(この登場シーンがカッコいい!)
わずか30分弱の登場ですが、ルーサーやセオの相棒のエマが信頼を寄せる彼のキャラクターがよく出ていると思います。
そういえばセオをどこかで見たと思ったら、『キリング・イヴ』シーズン1でイブを解雇し、殺し屋3人組に追いかけられるMI5のフランクを演じていたダーレン・ボイドでした。
ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所のアダム・ブランチ
(↑AXN Japanより)
『ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所』は女性弁護士ハリー(吹き替えは小宮和枝さん)が大手の法律事務所を辞め小さな事務所を町の一角にオープンし、そこに持ち込まれるさまざまな問題を解決していくドラマ。
川島さんが吹き替えるアダム・ブランチはハリーを車で轢いてしまって再会するというかつて戦った弁護士で、なぜかハリーの事務所に押しかけ働くことになった彼。
強気なベテラン弁護士ハリーと若手弁護士アダムとのやりとりも見もの。
一部ですが、川島得愛さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
ナンバー2キャラやいい人キャラが多いかなと思っていたら、借金取りから追われる詐欺師からシリアルキラーまで多彩な悪役ぶりも。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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