まっすぐ素直な声が魅力の下山田 綾華さんの吹き替え
私には珍しく若手の声優さんを紹介。
普段はオーバー40以上の声優さんに反応するベテラン好きなのですが、ダウントン・アビーの自由なお嬢さんローズ以来気になっている下山田 綾華さんを取り上げます。
自分に正直なお嬢様、ダウントン・アビーのローズ・マクレア
(↑ローズ。downtonabbey_officialより)
20世紀初頭のイギリス貴族・クローリー家とその使用人たちを描いた『ダウントン・アビー』、大好きなドラマです。
見どころは、終焉を迎えようとするイギリス貴族と、絶対的な身分の違いがある使用人たちの運命がドラマチックに交差するストーリーと、屋敷や調度品、繊細なドレスなどゴージャスでクラシカルな美しさも楽しめるところ。
シーズン6までありますが、イギリスドラマは1シーズンが短めなので一気に観られると思います。
今回取り上げたのは下山田 綾華さんが吹き替えるシーズン3から登場するローズ・マクレア。
ローズは主人公一家クローリー家当主・グランサム伯爵のいとこの娘。
インドに赴任するいとこのフリントシャー伯爵・マクレア家の娘・ローズをクローリー家が預かることに。
このローズ、明るく快活な印象ですが、怖いもの知らずというか貴族の娘としての自覚が少々足りないというか、自由奔放というか…。
今でいうところのギャル要素を感じるはじけたお嬢さんです。
クローリー家の長女メアリー(吹き替えは高飛車な女ならこのお方という甲斐田裕子さん)を筆頭に、貴族のお嬢様方は上品な方が多いのですが、ローズは規格外の面白さがあって、おしとやかな貴族の女性の中でいいスパイスになっています。
まずこの飛び出たキャラで印象に残ったローズ。
吹き替えの下山田さんの嫌味のない生意気な声がまたよろしくて!
ハキハキ&かわいいのに「次何やらかすのかしら?」という怖いもの見たさも相まったローズの魅力。
ローズ、メアリーと出かけたロンドンでクラブに繰り出します。
そこで知り合ったジャズバンドの黒人シンガーの男性といい仲に。
この黒人シンガーさんが素敵!ローズのピンチを救ってくれるし、一緒にダンスしたりして彼女の目は一瞬でハートに。
当時、まだまだ人種差別があるイギリスで、しかも貴族のローズが偏見を持たず黒人の彼に惹かれていくのがとっても好感度高し。
そういう意味ではローズは現代の感覚にとても近いのかも。
この黒人シンガーのジャック・ロスを演じているのはゲイリー・カー、イギリスの俳優さんです。
男前です、かっこいいです。
実はアメリカのドラマ『グッド・ファイト』シーズン3に本人役で出演しています。
主人公の一人の弁護士ルッカが所属するレディック&ボーズマン&ロックハート事務所に彼がやってくるのですが、『ダウントン・アビー』の黒人シンガーのジャック・ロスと気づいた女性たちがひそひそ噂をします。
ルッカは有名な俳優とは知らず彼としばらく仕事で関わるのですが、ルッカも彼に恋しちゃった!(ルッカは子どもあり)
結局ルッカの片思い&勘違いだったのですが、海を渡ったアメリカでもジャック・ロスは女子をメロメロにしておりました。
(↑ルッカ&ジャック・ロスを演じたゲイリー・カー。thegoodfightcbs/TheGoodFightCBSより)
シカゴ・メッドの新米精神科医サラ・リース
(↑サラ・リース。nbcchicagomed/Chicago Medより)
『シカゴ・メッド』はシカゴを舞台にしたシカゴシリーズの第二弾ドラマで舞台は総合病院の救急部門。
ちなみに第一弾は消防署を舞台にした『シカゴ・ファイア』、第三弾は警察を舞台にした『シカゴ P.D.』。
それぞれのドラマに他のシカゴシリーズのキャストが出演していることもあります。
下山田さんはシーズン1では医学部の4年生で救急部門で研修中のサラ・リースの吹き替えを担当。
サラはハードな救急部門の仕事にうろたえ、病理の方が自分に向いているのではないかと考えます。
付き合っている臨床検査技師のジョーイのアドバイスもあったので病理に進むつもりでいましたが、結局臨床の現場がいいと一旦病院を去ります。
サラは若手らしく貪欲に先輩の知識や技術を盗もうと奮闘するも、彼女の繊細な部分が自分でも弱点と思っている節も。
でも誰しも新人時代は「この仕事に向いていないんじゃないか?」と1回は思うはず。
生真面目でまっすぐで相手の気持ちに寄り添うことができるサラは、そのあたりを気にしすぎていて一度病院を離れたのかも…。
そんなサラ、シーズン2では精神科医として臨床の現場に復帰します。
あのサラが精神科医!
人の心に寄り添うことができるのは彼女のメリットだと思うのですが、患者にのめり込みすぎて上司のチャールズ先生に注意されることもしばしば。
確かにサラは観ててヒヤヒヤします(笑
これは『ダウントン・アビー』のローズと通じるところかも。
私が感じる下山田さんの吹き替えは「若気のいたり」。
緊張感あふれる現場に、新人のやる気だけではなかなかうまくいかないところがサラの課題で、そこがまたみどころ。
うまくいかないときと、誰かの役に立てたときの声の落差をぜひ観てほしいです。
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
刑事ジョン・ルーサーのメーガン
The course of conspiracy never runs smoothly. #LuthersBack pic.twitter.com/UIpUz42ZWW
— BBC One (@BBCOne) December 22, 2015
(↑向かって左がメーガン、右がルーサー。@BBCOneより)
狂った犯人続出の『刑事ジョン・ルーサー』。
毎回「この人狂ってる…」という方々と向き合うルーサー(吹き替えは坂詰貴之さん)に脱帽しております。
さて、下山田さんはシーズン4で登場する謎の女メーガンを担当。
ある日、アリスからの伝言があるとメーガンがルーサーの前に現れます。
アリスは死んだはず、その彼女からの伝言?ということでルーサーはメーガンのことを調べます。
結局メーガンがルーサーに近づいたのは子どもの頃に遭遇し、捜査に協力した殺人事件を解決したいため。
でもメーガンがあのアリス(!)からダイヤを奪う&ルーサーを再度昔の殺人事件に向き合わせるなんて相当な猛者と見た!
下山田さんご自身もツィッターで「珍しくミステリアスな女性」といってるほどなので、従来のイメージとは一味違う吹き替えは要チェックです。
本日17時08分〜NHK BSプレミアムにて放送の『刑事ルーサー』にメーガンの吹替で出演しております☺️✨
— 下山田綾華 (@Shimo_ayaka) November 16, 2019
下山田にしては珍しいミステリアスな女性です😌✨
見れる方は是非!よろしくお願いします!
https://t.co/ArTjvVT0S4
(↑@Shimo_ayaka/下山田綾華より)
Dr.モーガンのNY事件簿のノーラ
『FOREVER〜Dr.モーガンのNY事件簿』は死んでも何度も生き返る医師モーガンが刑事のジョー・マルティネスと一緒に事件を解決していくというドラマ。
主役のモーガンは200年前、奴隷船の中で銃撃され海に転落し死亡したとされていたが生き返り、それ以来不老不死がバレないように生きています。
下山田さんが吹き替えるのはモーガンの最初の妻・ノーラ。
ノーラはモーガンが不老不死となったことを信じられず、彼がおかしくなったと思い精神病院に強制的に入院させます。
そして数十年後、年老いたノーラは歳をとらないモーガンを見つけ、彼の不老不死を確認しようとするのですが…。
結末は悲しいです…モーガンを信じられず精神病院に送り込んだ彼女に罰がくだったのでしょうがとても後味の悪いものでした。
ワンス・アポン・ア・タイムのムーラン
(↑向かって右がムーラン。onceabcofficial/The official Instagram for #OnceUponATimeより)
『ワンス・アポン・ア・タイム』はおとぎの国で呪いにかけられた人たちが過去の記憶を無くしたまま現代のストーリーブルックで暮らし、そこに呪いを解く救世主エマが現れ物語が動き出すというファンタジードラマ。
白雪姫に赤ずきん、アナと雪の女王など童話やディズニーのキャラクターが実写版で登場するのも見どころのひとつ。
下山田さんが吹き替えるムーランは、『ワンス・アポン・ア・タイム』の登場人物としては珍しい女戦士!
ムーランの舞台が中国ということで、演じるジェイミー・チャンは韓国系アメリカ人、鎧姿がまたよく似合うこと。
アニメ版のムーランよりも『ワンス〜』の方が現実味があって美人で格段に素敵です。(個人の感想です)
ちなみに『ワンス〜』のアニメや童話のキャラの実写化はレベルが高くてどれもおすすめですが、個人的にはアナと雪の女王エルサ(画像あり↓、吹き替えは木下沙華さん、これまた秀逸)の完成度をぜひ観てほしいです。
ハキハキしっかり者お姉さん声、木下沙華さん『THIS IS US』のしっかり者の奥様ベスや『救命医ハンク』のハンクの右腕ディヴィヤなど、どれもしっかり者キャラ。木下紗華さんの吹き替えは、ハキハキしてるのになぜか心地いい声で、私は爽や[…]
一部ですが、下山田 綾華さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
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