どっしり重厚なボスタイプの声、土師孝也さん
特徴的などっしり重めの低音が特徴の土師孝也(はし たかや)さんの声。
でもマイルドな声の響きのせいか、悪役だけでなく頼れる男キャラも定番化。
男っぽいけど温かい声は一度聞くと忘れられないハズ。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
絶対諦めない一匹狼の元刑事!ミスター・メルセデスのビル・ホッジス
(↑左からホリー、ジェローム、ホッジス。audiencenetworkより)
元刑事とサイコパスの対決を描いたドラマ『ミスター・メルセデス』。
土師さんは、主人公で警察を辞め自由気ままにぐうたら暮らす元刑事ビル・ホッジスを担当。
でっかい体で熊みたいな主人公ホッジスは、こもったような野太い声の土師さんて合いすぎ!
あの顔からこの声が「まぁそうでしょうね」と納得。
現役時代に迷宮入りになった事件の犯人メルセデス・キラーからの挑発により、独自に再捜査するホッジス。
そんな一匹狼を助けるのが、お隣の未亡人アイダ・シルバー (世話焼き係/野沢由香里)、芝刈りのバイトの高校生ジェローム(IT担当)、恋人のジェイニーの従姉妹のホリー(IT担当)。
このドラマを観始めてまず思ったこと。
●熊みたいなやさぐれおじさんが主人公で持つ?
→おじさんの泥臭さがサイコパスとの対比になってよかった。
●警察を辞めてるのに犯人捕まえられるの?
→協力者多数でなんとかなる。
●地味?
→飛び道具はなし、地味。でもそこがいい。
●私とスティーブン・キングって相性悪いけど大丈夫?
→非現実感が少なくてこれは大丈夫だった。
です。
主人公ホッジスに何かと協力してくれる人が多いのは、彼にいいところがあるんでしょうが私はちょっと苦手かな。
特に彼の恋愛関係はなんか見たくない…。
といいながら、いろんな人の協力を得てメルセデス・キラーに徐々に近づいていくと、観てるこちらもいつの間にか「ガンバレガンバレ!」って応援してるのよ…。
何このホッジスマジック。
彼と対決するメルセデス・キラーことブレイディ・ハーツフィールドも別の意味で魅力的。
アルコール依存症の母デボラ(宮島依里)と暮らし、夜な夜な自室の秘密基地で何やら企むサイコパス。
向かう方向は違うけどブレイディとホッジス、壊れっぷりはいい勝負。
ブレイディを見ていて一番怖かったのは、副業の移動アイスクリームショップのとき。
あんなサイコパスに子どもがむらがってる風景はとにかく不気味。
そういえば家電量販店勤務のブレイディを見ていると、『チャック』を思い出してしまうのは私だけ?
(↑イチ押しアイスの店員のブレイディ。starzplayukより)
ブレイディのようなサイコパスが登場するドラマはこちら↓
海外ドラマでたくさん登場するサイコパス。猟奇的な事件や連続殺人など人格破綻しているのになぜか気になる、ついつい観てしまうという人も多いはず。そういう私もその一人。印象に残るサイコパスをタイプ別に紹介。※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限[…]
若きモースの上司、フレッド・サーズデイ
(↑向かって左がサーズデイ、右がモース、スワイプで他もチェック。itv/The official feed of ITVより)
『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』はイギリス・オックスフォードを舞台に、若きモースが事件を解決していくストーリー。
『主任警部モース』のモースの若き頃を描いたドラマです。
2020年にはBSプレミアムで過去の放送分の一部とその後の新作が放送予定です。(オススメです)
土師孝也さんは、その主人公モースの上司、フレッド・サーズデイ警部補の吹き替えを担当。
サーズデイ警部補の見た目が、私の土師さんのイメージそのまんま!
ガタイが良く、落ち着いていながらも事件解決に情熱を注ぐベテラン捜査官。
家庭では奥さんと子どもを大切にする頼れる優しいお父さん。
主人公モースは警察官らしからぬ警察官。
血が苦手、腕力は自信なし&昔ながらの力で口を割らせる捜査は時代遅れと思っている今どきの若者。
サーズデイのもとで働きだした頃は、たいして警察の仕事に魅力を感じていなかったよう。
でも上司サーズデイの助言や仕事ぶりから、モースはだんだん変わっていきます。
自分とはタイプが違う部下のモースを、とても買っているサーズデイ。
モースも毎朝車でサーズデイを迎えに行き、彼の家庭での様子や家族と顔を合わせることでだんだん仲が深まっていきます。
サーズデイのランチは奥様お手製の日替わりサンドイッチ。
モースは何曜日が何サンドと覚えるくらい。
サーズデイも、モースは部下でありながら、どこか息子のような感情を抱いているようにも感じました。
毎回、名門オックスフォード大学中退のモースの素晴らしい推理で事件が解決していくのですが、サーズデイとのチームワークも事件解決に一役買っているのは間違いないはず。
サーズデイは昔気質の刑事らしく、時に力づくの捜査もあったりしますが、モースは彼をとても信頼しています。
お互いの持ち味をいかして捜査にあたる二人の関係が観ていて安心できるんですよね。
家庭で見せる優しい顔と刑事としての厳しい顔、土師さんの温かい重低音がまたいいんですよっ。
印象的なシーンはシーズン3の「コーダ」。
サーズデイの娘ジョアンが勤める銀行で強盗事件が起こり、彼女とともにモースも人質になってしまいます。
事件は無事解決するのですが、ジョアンはあることに責任を感じ家を出てしまいます。
それを引き止めるモース、振りほどいて旅立つジョアン。
ジョアンが家を出たことを知り嘆き悲しむサーズデイと妻。
息子は軍に入り家を出た今、夫婦だけが残されたサーズデイ家。
大切に育ててきた娘との突然の別れ…うっ、胸が痛い、歳のせいかホントこういうのはダメですね(涙
モース/矢野正明
ジェイクス/岡本未来
ストレンジ/ 丸山壮史
ミス・フラジル/定岡小百合
デスパレートな妻たちのカルロス・ソリス
(↑カルロス&ガブリエル。desperatehousewivesofficialより)
土師孝也さんの名前を覚えた記念ともいえる作品『デスパレートな妻たち』。
ウィステリア通りに暮らす妻たちのあれやこれやをコミカルに、時にミステリアスに描く大人気ドラマ。
土師さんは、主人公の一人、元モデルのガブリエル・ソリスの夫カルロス・ソリスを担当。このラテンカップル、夫のカルロスは実業家でお金持ち、妻のガブリエル(ギャビー、吹き替えは日野由利加さん)はゴージャスな暮らしが大好きな物欲の塊のような女性。
妻の機嫌をとれるなら金のものをいわせて手っ取り早く欲しいものを与えるカルロス、欲しいものは手に入るけどどこか不満が残るギャビー。
このカルロス&ギャビー、見た目と声のバランスが素晴らしい!
カルロスは『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』のサーズデイ警部補同様、恰幅がよくいかにもやり手の実業家風。
土師さんの重低音はこういう貫禄がある押しの強そうな男性に合う。
でも仕事では強引でもゴージャスで美人な妻には頭が上がらないカルロス、ある意味かわいい男性ですが、私の好みじゃない…。
ギャビーの声は色っぽい日野由利加さん、お金が全ての彼女にこれまたピッタリなのです。
ギャビーはバイトの庭師と浮気し、カルロスも浮気をし二人は離婚。
でもこの二人、離婚後いろいろあって復縁するのですが、それからの方がより夫婦らしくて好感度がかなり上がりました。
カルロスが失明したり、苦しい財政や子どもの取り違え事件に子育てですっかりギャビーが所帯染みてしまうなど、決して順調とはいえないソリス家。
シーズン当初からのあまりの変貌ぶりに脚本家の悪意さえ感じてしまった私…。
この後もソリス家には問題山積みなんですが(特にギャビーと継父!)、それはドラマを観てのお楽しみということで。
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
24 -TWENTY FOUR-のベンジャミン・ジュマ将軍
(↑向かって右がジュマ将軍。amazon prime videoより)
ご存知ジャック・バウアーが24時間フルに戦い続けテロを阻止するドラマ『24 -TWENTY FOUR-』。
土師さんはシーズン7の悪役で登場するサンガラのベンジャミン・ジュマ将軍の声を担当。
クーデターでサンガラを掌握したジュマ将軍は、軍事介入しようとするアメリカに「撤退しなければテロを起こす」と宣言。
彼の部下デュバクが捕まると、サンガラにいると思われていたジュマ将軍は実はアメリカにおり、ホワイトハウスでテロを起こします。
前半デュバクが捕まった時点でサンガラがらみのテロは終わりかなと思ったら…そっから本格始動でした。
クーデターを起こした極悪将軍、そりゃ吹き替えは土師さんで決まりでしょ。
キリング・イヴのレイモンド
(↑レイモンド。killingeveconfessionsより)
追う者のMI5のイヴと追われる者の暗殺者ヴィラネルとの愛憎入り混じる攻防を描いたドラマ『キリング・イヴ』。
ヴィラネルもイヴを追ってるのでどっちも互いを追うという不思議な関係。
惹かれ合う二人と巻き込まれる周囲の人間、すごく面白いドラマです。
土師さんはシーズン2第2話で登場するヴィラネルが所属する謎の集団「トゥエルヴ」の男レイモンドを担当。
ヴィラネルに仕事を振るのがレイモンドの仕事なのですが、今までは馴染みのコンスタンティン(大塚芳忠)がそれを担当。
監禁されていたヴィラネルを助けにくるレイモンドですが、気に食わないらしい。
そういえばシーズン1でもヴィラネルは新しい担当者アントン(咲野俊介)も瞬殺してたっけ。
というわけで、このレイモンドもアントンよりは少し長生きしますが殺されます。
でもこれがヴィラネルに、じゃないんですよ!是非ドラマで観て!!
バッド・ガイのサルバトーレ・トラシナ
(↑最初がサルバトーレ。indigo_filmより)
マフィアのボス スーロにはめられた判事ニーノ(家中宏)の復讐ドラマ『バッド・ガイ』。
土師さんは主人公ニーノの取引を持ちかけられ証人保護で釈放された殺人犯のサルバトーレ・トラシナ。
スーロにはめられ犯罪者となったニーノを助けるのがこのサルバトーレ。
彼も家族をスーロに殺されていて、ニーノの復讐劇に手を貸すサルバトーレ。
息子はスーロの娘と結婚し孫が誕生。
ニーノはその孫の洗礼式に現れるかもしれないスーロを狙って殺そうとするも失敗。
その大ピンチを救うのがサルバトーレとそのファミリー。
あれ?二人に友情が成立?と思ったらサルバトーレはニーノに殺されてしまう。(細部は省略)
そしていつのまにかトラシナファミリーや他のマフィアを頭脳で仕切るニーノ。
やっぱり力でねじ伏せるのは限界があるなぁとサルバトーレを見てて思いました、はい。
ドラマ版mr. & mrs.スミスのトビー・ヘリンジャー
(↑トビー・ヘリンジャー。smithsonprimeより)
ブラピ&アンジーの映画『Mr. & Mrs.スミス』をドラマ化した『mr. & mrs.スミス』。
でもストーリーは別物。
土師さんは第5話に登場するトビーを担当。
ジョン&ジェーン・スミスが警護することになった大物犯罪者トビー・ヘリンジャー。
何者かに追われ必死に逃げるスミス夫妻とトビー。
どん臭くて足をひっぱるトビーがなんか面白い。
かなりの段差を降りられなくて、後ろから突き落とされ漏らすトビー。
どうにか隠れ家に逃げ込んだ3人。
夫婦関係に悩むスミス夫妻にアドバイスするトビー。
強面なんだけどなぜかかわいいのトビー。
マインドハンターのテッド・ガン
(↑テッド・ガン。mindhunterより)
シリアルキラーにインタビューし、彼らから得た情報で犯人の心理を読み解き、実際の捜査に役立てようとするFBI行動科学班の礎を描いたドラマ『マインドハンター』。
『クリミナルマインド』のスタート地点みたいな感じ。
実在のシリアルキラーが登場しますが、役者のなりきり具合が素晴らしい!
見比べるのも面白いかも。
土師さんはシーズン2から登場する主人公のビルとホールデンの上司テッド・ガンを担当。
シーズン1ではシェパードという別のボスがいましたが、ホールデンのミスの責任をとる形で辞任。
その後釜としてやってきたのがテッド。
犯罪心理や行動分析という手法がまだまだ知られていない中、テッドはこの分野に関心を持ち進んで後釜に。
でもどこか信用がおけないというかなんか、裏がありそうな感じ。
でも先見の明はありそう。
前任者のシェパードとはまったく違うタイプのテッド。
策士的なボスかと思ったらやっぱりうまいことビル、ホールデンたちを操ってるのは見た目の期待通り。
シーズン3(あるのか?)では2ひ引き続いてあの有名なBTK絞殺魔もでてくると思うのでかなり楽しみです。
チャックのアレックス・ボルコフ
『CHUCK/チャック』はオタク青年チャックの脳に国家機密がインストールされたことにより、スパイでもなんでもない彼が国家規模のトラブルに巻き込まれるスパイコメディドラマ。
土師さんはシーズン4で登場するアレクシ・ヴォルコフの吹き替えをしています。
アレクシ・ヴォルコフを演じるのはティモシー・ダルトン!そう昭和世代には『007』のジェームス・ボンドでお馴染みの俳優さん。
まさか『CHUCK/チャック』に出るとは。
24のジュマ将軍同様、こちらも悪役でございます、安定感さえ感じる土師さんのワルの吹き替えをご堪能あれ。
私はラブ・リーガルのウォレス・ハフト
『私はラブ・リーガル』は事故死したモデルのデビーが弁護士ジェーンの体を借りて生まれ変わり、恋に仕事に活躍するというストーリー。
土師さんはシーズン1の第4話で登場するウォレス・ハフトを担当。
依頼人が「デビッド・ベッカム」だと聞いて行ってみたら犬の名前が「デビッド・ベッカム」。
実はショーで賞を取った犬のクローンだという。
ウォレスはそのクローン犬・ベッカムの飼い主で、クローンなのにもとになった犬とは全く違うダメ犬になったのはクローン犬を作った会社に責任があると訴えている。
裁判大国アメリカならありそうな訴え…。
犬を飼っている私としてはなんとも複雑な気分になったエピソードでした。
太陽を抱く月のヘガク道士
『太陽を抱く月』はキム・スヒョンが主演の韓国の歴史ドラマ。
婚礼目前に世子嬪が死亡し、それが忘れられない若き王イ・フォンと死んだはずの世子嬪ホ・ヨヌがある日偶然出会い新たな運命が動き出すというドラマ。
韓国ドラマお約束の「記憶喪失」がないと成立しないストーリーでもあります。
土師さんはヘガク道士の声を担当。
このヘガク道士、その気のない王フォンとなんとか王に抱かれたい王妃との一夜を邪魔しようと呪文?呪術?邪気?を放つお方。
結局この一夜はヘガク道士の力が通じてうまくいかなかったのですが、「今さらながらヘガク道士ってけっこう重要な役だったのね」と確認できたエピソードでした。
一部ですが、土師孝也さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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