声優、俳優など海外ドラマ関係の訃報
もうすぐ2023年も終わり。
というわけで、今年亡くなった海外ドラマに関する声優や俳優をご紹介。
紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。
※カッコ内は吹き替えです。
声優
一城みゆ希
海外ドラマで本当によく耳にする吹き替え、一城みゆ希さん。
過去には「ダウントンアビー・バイオレットの声はこの人!一城みゆ希の海外ドラマ吹き替え」や「愛しの一城みゆ希さまを海外ドラマキャラで追悼」で紹介済みの彼女。
大好きな声優さんの一人で、勝手にまだまだ活躍するはずと思っていた矢先に突然の訃報が。(2023年10月24日)
一番に思い出す吹き替えキャラは『ダウントン・アビー』のバイオレット・クローリー。
終焉の足音が近づきつつある20世紀初めのイギリス、貴族のクローリー家の前当主夫人バイオレットの気品と貫禄と控えめな優しさをを見事に演じた一城さん。
他にも『アグリー・ベティ』の夫の愛に飢えたクレア・ミード、『NCIS:LA』のかわいらしいのに超やり手の管理部長ヘティ・ラング、『ヤング・シェルドン』のシェルドンの良き理解者ばぁばなど、お母さんやおばあちゃんキャラが多いけど、たまに聞くクセ者キャラもドスが効いてて好き。
亡くなる前に声を聞く機会が減ったとか、そういえば最近声を聞かないなぁ、というのがまったくなかった一城さん。
私の好きなベテラン声優さんがまた一人減ってしまった。
もっともっと年齢を重ねた時の吹き替え、聞きたかったなぁ。
(↑バイオレットと孫のメアリー。downtonabbey_officialより)
入江純
2023年8月6日に53歳で亡くなった俳優で声優の入江純さん。
私が観たドラマで印象に残っているのはまず『メンタリスト』シーズン6に登場するキム・フィッシャー。
主人公のジェーン(郷田ほづみ)が宿敵レッド・ジョンとの闘いを終わらせ、暖かい南のどこかで逃亡生活をおくっている彼に近づくのがフィッシャー。
実はジェーンをFBIに協力させるために送り込まれた捜査官。
仕事に疲れた女のふりをして孤独なジェーンと心を通い合わせることに成功。
そして嫌がるジェーンをFBIに引き込むことに成功、見事だまされたジェーン。
疲れた女と有能なFBI捜査官を見事に使い分けるフィッシャー&入江さん。
そしてもう1作、イギリスの刑事ドラマ『女刑事マーチェラ』。
不安定でときどき記憶をなくすやっかいな女マーチェラが殺人事件を追うというストーリー。
このマーチェラの上司で主任捜査官のローラ・ポーター。
マーチェラ、めっちゃやっかいな女(家庭崩壊、子育てのトラウマあり)で扱いがすんごく難しい。
同僚のラヴ(小松史法)も彼女の独断的な捜査にイライラ。
数少ないマーチェラの味方の一人がローラ。
元同僚でマーチェラの優秀さをよく知ってる彼女は味方といえど、面倒くささも人一倍知ってる。
悩める上司が印象的なキャラでした。
(↑メンタリストのジェーンとフィッシャー。thementalist_tvseriesより)
千田光男
2023年2月25日に82歳でお亡くなりになった声優の千田光男さん。
数多い出演作の中で選んだのは『CSI:科学捜査班』シーズン5第11話「ホームズ最後の夜」に登場するジェームズ・モリアーティ。
そう、あのモリアーティ。
シャーロック・ホームズの宿敵だけど、なぜCSIに?
あるシャーロックマニアの男が殺される事件が発生。
服装も口調もリアルさを追求しているシャーロックマニアの彼たち。(シャーロック、ワトソン、アドラー、モリアーティ)
その中のモリアーティに扮した男ジョシュ・フロストの吹き替えが千田さん。
この3人のうちの誰かがシャーロックを殺したようで、もちろんモリアーティことジョシュも疑われることに。
結局、犯人はアドラーだったけど、あのモリアーティだし声は千田さんだしものすごく狡猾そうに見えること見えること。
他にもたくさんのドラマや映画の吹き替えで活躍した千田さん。
『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』の検死官ダッキーを担当していたけど私は残念ながら観てないの…。
メインキャストよりもちょい役で死ぬほど聞いてるはず。
もっと細かく紹介できればよかったんだけど、私のポンコツ記憶力は千田さんの作品数にはまったく及びませんでした。
(↑モリアーティことジョシュを演じたセバスチャン・ロッシェ。sebastianrocheより)
俳優
アニー・ワーシング
2023年1月29日に45歳の若さで亡くなった女優アニー・ワーシング。
赤い髪にそばかすが印象的な彼女。
私が観たドラマで印象的だったのは、まず『24 -TWENTY FOUR-』シーズン7のFBI捜査官ルネ・ウォーカー(魏涼子)。
主人公ジャック・バウアーに捜査協力を持ちかけ、一緒に捜査する彼女。
相変わらずのテロを食い止めるためにはやりたい放題のジャックに翻弄されるも、だんだんと彼女もジャック化していくのが見もの。
上司のラリー・モス(咲野俊介)に思われたりと、おモテの様子。
私はS7しか観てないけど8にも登場しているみたい。
そして『BOSCH/ボッシュ』では主人公ボッシュといい仲になる新人警官ジュリアを担当。
積極的に捜査に加わろうとするジュリア、そしてボッシュと親しくなっていく彼女。
結局二人は別れてしまうけど…。(なんだかんだで恋人がいるボッシュ、私ならあの無愛想さは惹かれないけど)
最後は『ザ・ルーキー』シーズン2に登場する連続殺人犯ロザリンド・ダイアー(深見梨加)。
人を操るのが得意で、それを活かして何件もの殺人を起こしているサイコパス。
見つかっていない被害者を埋めた場所を教えるかわりに減刑を求めてきた彼女。
主人公ネイサン(堀内賢雄)のことがお気に入りで、彼を操ろうとするも失敗。
彼女が次に何を企むかがちょっと楽しみ。
(↑ジュリアとボッシュ。boschamazonより)
(↑真ん中がザ・ルーキーのロザリンド・ダイアー。therookieabcより)
マシュー・ペリー
2023年10月28日54歳で亡くなったマシュー・ペリー。
ショック、すんごいショック。
直近で観たのはフレンズの同窓会『フレンズ: ザ・リユニオン』。
見た目は年相応のおじさんになってたマシュー・ペリー。
以前から薬物依存というのは知ってたけど、フレンズの仲間たちとすごく楽しそうにしていた彼。
やっぱりマシュー・ペリーといえば『フレンズ』のチャンドラー・ビング。
ちょっと屈折しててコミュ障気味で、腐れ縁の恋人ジャニスとダラダラ付き合い続けるのかと思ったらモニカ(深見梨加)と結婚!
ラストでは代理母がチャンドラーとモニカの子どもを出産。
しかも生まれてくるまで双子とは知らずあたふたするチャンドラー。(すごく彼らしい)
私はフレンズの男チーム(チャンドラー、ロス、ジョーイ)の中では一番彼が好き。
感情表現が下手でいつまでも中学生みたいだけど、ちゃんと話をしたら納得してくれそう、そして純粋だから。
チャンドラーとはまった違ったキャラで面白いのは『グッド・ワイフ』『グッド・ファイト』に登場するマイク・クレスティーバ(桐本拓哉)。
こいつ大嫌い。
目的のためなら息するように嘘をつく男。
でもワイフでもファイトでも見事にやられる!ざまあみろ!
この時はチャンドラーの面影はなく、特にアゴに貫禄がついたおじさんで登場。
『フレンズ』ファンはちょっとビックリするかも。
(↑真ん中がチャンドラー。friendsより)
ランス・レディック
ランス・レディックの訃報にはビックリした、だって最近までドラマや映画で観ていたから。
2023年3月17日に60歳でお亡くなりに。
若すぎる…。
一番印象に残っているのは『BOSCH/ボッシュ』のロス市警本部長代理のアーヴィン・アーヴィング。
見るからに権力欲が強そうなアーヴィング。
主人公ボッシュの扱いに困ってはいるものの、彼の優秀さは認めているところ。
でもボッシュの上司ビレッツみたいに「全面的に味方」ではない彼。
出世や政治に興味がある彼は、犯人逮捕重視のボッシュとは対立することも。
そんなクールな男アーヴィングも警官の息子を亡くし、家庭が崩壊。
ちょっとかわいそうと思ったりもしたけど、自分のやってきたことの報いって感じもしない。
他にも『フリンジ』のフィリップ・ブロイルズ、『ザ・ワイヤー』セドリック・ダニエルズなどもあるけど未視聴のため紹介できず。
どのキャラも警官や捜査官でしかもチームを束ねるリーダー的キャラ。
あの見た目だからそうなるよね。
あと、映画だとキアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』のシャロン(堀内賢雄)が印象的。
『ジョン・ウィック』の前日譚ドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』を観たいがために『ジョン・ウィック』3作を一気見。(犬好きにもおすすめ)
で、シャロンを見てビックリ、品のいい優秀なホテルマン!(てっきりド直球の殺し屋かと)
なんでジョンにあんなに親切なんだろ、と思ってたら『ザ・コンチネンタル』で彼の若い頃を知り、なんか納得。
堀内賢雄さんの吹き替えも、落ち着いてて素敵なの。
『コンセクエンス』でシャロンがどうなったか見届けなくては!
(↑ボッシュのアーヴィング。boschamazonより)
(↑ジョン・ウィックのシャロン。johnwickmovieより)
他にも
●ジュリアン・サンズ(65歳、24 S5/ウラジミール・ビエルコ)
●トリート・ウィリアムズ(71歳、シカゴ・ファイア/ベニー・セブライド)
●アンガス・クラウド(25歳、ユーフォリア/フェズコ)
●マーク・マーゴリス(83歳、ブレイキング・バッド/ヘクター)
●ロン・シーファス・ジョーンズ(66歳、THIS IS US/ウィリアム)
●トム・サイズモア(61歳、HAWAII FIVE-0/ヴィンセント・フライヤー)
●ライアン・オニール(82歳、BONES/マシュー・ブレナン)
●アンドレ・ブラウアー(61歳、ブルックリン・ナイン-ナイン/レイモンド・ホルト)
いかがでしたか。
2023年に亡くなった海外ドラマに登場する声優や俳優の方々。
毎年「まだ若いのに!」と驚く人がいるけれど、今年はアニー・ワーシングとマシュー・ペリーがこれに当てはまった…。
年齢的には若くはないけど一城みゆ希さんはSNSでも元気な姿を見ていたので「まさか…」という感じ。
亡くなっても、姿や声はいろんなドラマや映画で観られるのがまだ救い。
皆さんのご冥福をお祈りします。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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