年齢やイメージに捉われない花輪英司さんの吹き替え
花輪英司さんの声を知るきっかけになったのは王子さまの吹き替え。
ただその王子さまのイメージが「王子さまらしくなかった」ので特に印象に残った声優さん。
その後観たドラマでも、どれひとつとして似たようなキャラがないのが花輪さんの吹き替えの魅力。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。
ゲーム・オブ・スローンズのジョン・スノウ
(↑ジョン・スノウ。gameofthrones/gameofthronesより)
世界中で大人気のドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(以下GOT)』、2019年に全8シーズン完結。
花輪さんは登場人物の中心的なキャラクターの一人ジョン・スノウの吹き替えを担当。
本当なら全話観てからジョン・スノウについて書くべきですが、まだシーズン2でウロウロしている私。(結局リタイア)
なのでキャラの紹介にはかなり浅い部分がありますが悪しからず。
ジョンはウィンターフェルの城主エダード・スタークを父に持つ私生児。
エダードの嫡子たちと一緒に育ち仲がいいのですが、妻のキャトリンはどうしてもジョンの存在が許せないよう。
母を失った子どもの狼をスターク家の子どもたちが一頭ずつ飼うことになり、ジョンは最後に見つかった異端のアルビノを飼うことに。
どこかジョンと通じるところがあるこの狼、「壁」に行った際にはジョンのボスの総帥の命を救うなどそれは頼もしい彼の相棒に成長。
「壁」で総帥ジオー・モーモント専属のお世話係に任命された際の彼の失望ぶり…。
過酷な「壁」に来た自分が、総帥といえどお世話係というのが彼のプライドが許さなかったようで。
でも与えられた場所で結果を出すのが彼らしいといえば彼らしい。
ひねくれてるわけではないけれど、どこか影のあって少し寂しげな瞳のジョン、近くに父はいるものの家族の愛には恵まれていない。
「壁」で知り合った太っちょで不器用なサムと仲良くなる彼は、クラスのいじめられっ子をかばう心優しい男の子みたい。
強くて弱い者に優しいなんて女子がときめく要素としてはかなりの高スペック男子と見た。
好き、こういう男子、しかも声が花輪さんだし。
エダード・スターク/手塚秀彰
キャトリン・スターク/土井美加
ロブ・スターク/川田紳司
サンサ・スターク/津田美波
アリア・スターク/合田絵利
ワンス・アポン・ア・タイムのチャーミング王子
(↑チャーミング王子とお妃の白雪姫。onceabcofficial/The official Instagram for #OnceUponATimeより)
『ワンス・アポン・ア・タイム』はおとぎの国で呪いにかけられた人たちが過去の記憶を無くしたまま現代のストーリーブルックで暮らし、そこに呪いを解く救世主エマが現れ物語が動き出すというファンタジードラマ。
花輪さんは主人公エマ(北西純子)の父・チャーミング王子の吹き替えを担当。
まず驚いたのが「チャーミング王子」というネーミング!
チャーミングって!確かにチャーミングかもしれないけど…。
昭和生まれとしては、王子さまのイメージは金髪・長髪・華奢&白馬に乗ってやってくる、これ。(←だいぶイメージが古い)
でもチャーミング王子は元羊飼いで亡くなった兄になりかわって王子になった玉の輿王子。
だから私は「この人が王子ですか?でお名前はチャーミングですか?」と思ったわけ。
花輪さんの声も王子というよりは羊飼いタイプ。(だってワイルドだし)
妻の白雪姫を愛し、娘のエマと孫のヘンリーを守るとってもワイルドでたくましい王子さま。
現代のストーリーブルックでは記憶をなくした身元不明人として登場。
教師をしているメアリー(白雪姫の現代での姿)とさまざまなトラブルを乗り越え結ばれます。
『ワンス・アポン・ア・タイム』は登場人物が多く、あの人とあの人が親子?というのがたくさん登場。
さまざまなおとぎ話やディズニーのアニメのキャラクターが実写版として登場するので、そこも大きなみどころ。
チャーミング王子の奥さま・白雪姫もアニメとはだいぶ違ってたくましい母の部分も見られて面白いのでぜひ。
花輪吹き替えで一番好き!ボディガードのデイビッド・バッド
(↑デイビッド・バッド。maddenrichardより)
女性内務大臣ジュリア・モンタギュー(安藤麻吹)の警護にあたるボディガードのバッドが主人公のドラマ『ボディガード-守るべきもの-』。
花輪さんは主人公のデイビッド・バッドを担当。
「どうせ女性要人とボディガードのゆるい恋愛ものでしょ?」と小馬鹿にしてた私。
甘かった!面白かった!全然ゆるくなかった!ゴリゴリのテロ&サスペンスものだった。
しかもバッド役のリチャード・マッデンがかっこいいの、で吹き替えがめちゃくちゃかっこいい!!
花輪さんの演じたキャラの中で今のところ一番好き。
偶然居合わせた列車の自爆テロを防いだことで内務大臣ジュリアの護衛に抜擢されたバッド。
彼はアフガニスタンに従軍した元兵士で、PTSDに苦しみ妻ビッキーとは別居中。
ジュリアは対テロ法案を通したい強硬派、戦争に人生を狂わされたバッドは正直彼女に不信感を抱いている。
そんなとき、白昼ジュリアを狙って銃撃に会う。
必死で彼女を守るバッド、恐怖心で怯えまくるジュリア。
このシーンの花輪デイビッド・バッドがまぁ惚れる!
銃弾の雨が降り注ぐ中でも、敬語でジュリアを落ち着かせようとするバッドと、その有能ぶりにあっという間に彼を信頼し切ったジュリア。
大ピンチをすり抜け、安全な場所でジュリアを仲間にまかせ犯人を追跡するバッド。
彼女を置いて走りだすバッドに置いていかないでと懇願するジュリア、わかる〜〜〜〜〜絶対離れたくないよねバッドと。
こんなピンチをくぐり抜けたら二人の距離は縮まってしまうもの。
お約束通り、深い仲になるジュリアとバッド。
でもそれだけじゃ終わらない、この先よ面白いのは。
暗殺も恐れず大学での講演で反テロ法案の重要性を訴えるジュリア。
用心に用心を重ねていたはずなのに暗殺されてしまうジュリア。
えーーーーーこの先どうなんの?と予想できないハラハラドキドキの展開に。
ネタバレしたくないのでこの辺で終了。
とにかく、バッドが素敵。
このドラマを観て思い出したのよ。
私、ボディガードに弱いかも…と。
2005年の韓国のドラマ『このろくでなしの愛』。
主人公のピが演じるボックが兄を裏切った女優ウンソクにボディガードとして近づくという設定。
ウンソクが撮影中転落しそうになったところをボックが助けるというシーン、これがかっこよくてピのファンに。(なんて簡単な女)
アルバムとかも聴いてたなぁ〜。(今は興味なし)
今回の『ボディガード』のバッドと惚れるポイントがまったく同じ。
あと、リチャード・マッデンってこんなにかっこよかったっけ?と過去の作品を調べたら『ゲーム・オブ・スローンズ』のロブ・スタークやん!
忘れとった!だって途中でリタイアしたし。
こんなイケメンならも1回『ゲーム・オブ〜』観ようかと思ったけど結局観てない…。
ちなみに『ゲーム・オブ〜』で花輪さんは主人公のジョン・スノウ吹き替えてるのよね〜。(これも好き)
でも今後のリチャード・マッデン、チェックするよ!
2023年イチオシはリチャード・マッデンに決定!!
(↑バッドとジュリア。maddenrichardより)
(↑デイビッド・バッド。maddenrichardより)
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
殺人を無罪にする方法のフランク・デルフィノ
(↑いかにもヤバそうなフランク・デルフィノ。howtogetawaywithmurderより)
『殺人を無罪にする方法』は敏腕弁護士アナリーズ・キーティング(五十嵐麗)が主人公のリーガル・サスペンスドラマ。
依頼人を無罪にするためなら違法行為もいとわないアナリーズの強烈なキャラクターと、彼女のもとで働く弁護士を目指す学生たちがアナリーズとともに泥沼にはまっていく先が読めない面白いドラマです。
花輪さんはアナリーズのもとで働くフランク・デルフィノを担当。
このフランク、弁護士資格は持っていない単なる従業員。
調査員&汚れ仕事担当というか、とにかくヤバいことに加担してるのはだいたいフランク。
でも基本ヤバいことには強制的に全員参加のドラマですが。
フランクは昔父親の殺人未遂でアナリーズに助けられた過去がある男。
とにかくアナリーズを信頼し、彼女のためならどんなことでもする頼れる男、ただ行きすぎてしまう場合多々あり。
例えばアナリーズの夫・サムの浮気相手を殺しちゃったりとか。
近くにいるローレルやボニーに手を出したり、行動に不安定な部分もあったりで「この人とは関わらない方がいい」という赤信号が常に点滅しているような男。
シーズン1では、フランクが花輪さんの吹き替えとはまったく気づかず、シーズン2あたりでようやく花輪さんじゃないの!と気づくマヌケっぷり。
『ワンス〜』の王子さまのかけらもないドスのきいた危険な男の吹き替え。
そういう特定のイメージがないところもまたいいの。
グッド・ワイフのダミアン・ボイル
\日本初放送📺/
— Dlife(ディーライフ) (@Dlife_BS258) October 6, 2019
明日23時より、『#グッドワイフ シーズン5』が #Dlife で放送スタート!
選挙に勝利した夫ピーターは州知事に。アリシアも新たな一歩を踏み出すが…。
吹替版:7日スタート
月曜23時
字幕版:13日スタート
日曜25時
見逃し配信対象番組 pic.twitter.com/y6NM179oai
(↑Dlife(ディーライフ)より)
長いブランクを経て弁護士に復帰したアリシア・フロリック(野沢由香里)が主人公の『グッド・ワイフ』。
花輪さんはシーズン5から登場する弁護士ダミアン・ボイルを担当。
シーズン5ではアリシアはロックハート&ガードナーを辞めて独立し、ことあるごとに元上司ウィル・ガードナーと法廷で戦う日々。
信じていたアリシアに裏切られたショックで、さらに攻めの姿勢に転じたウィルはロックハート&ガードナーをアメリカ各地で展開しようと意気込んでいます。
そんなとき、事務所に迎え入れたのが新たなパートナー弁護士のダミアン・ボイル。
彼はやばい方たちを弁護してきた百戦錬磨の一匹オオカミ、ロックハート&ガードナーで煙たがられようとおかまいなしの姿勢はいかにもウィルに受けそう。
クセ者揃いの『グッド・ワイフ』の中でも、敵に回すといろいろ面倒そうな一人だと思います。
ある告発の解剖のトム・サザン首相
(↑anatomyofascandalnetflixより)
ハンサムで将来有望な政治家ジェームズ・ホワイトハウスが部下からレイプで訴えられ、妻ソフィ(佐古真弓)は彼の本性にだんだん気づいていくという法廷ドラマ『ある告発の解剖』。
花輪さんはレイプで訴えられるジェームズの大学の同期で親友で首相のトム・サザンを担当。
ジェームズがレイプで訴えられても彼を庇うサザン首相。
それは親友として彼を信じているからなのか、それとも裏に何かあるのか。
出番としてはそれほど多くないものの、ジェームズという人間を構成している要素のひとつとしてサザン首相は非常に重要な役割。
いかにも頭がキレて優秀な政治家、というのはわかるもののどこか裏がありそうなサザン首相。
ジェームズとの関係や彼の人間性などは是非ドラマで。
スコーピオンのティム
(↑ティム&ペイジ。scorpioncbsより)
『SCORPION/スコーピオン』は天才オタク集団がその才能を生かして問題を解決していくドラマ。
天才ゆえに人間関係や生活に問題ありのメンバーたちと普通の人々をつなぐ役割の女性ペイジ、彼女の新しい恋人ティム・アームストロングを花輪さんが担当。
シーズン2でチームに協力したことがきっかけでシーズン3ではペイジといい仲に。
スコーピオンのリーダー・ウォルターとペイジのじれったい関係に一石を投じるピエロになりそうなティム…。
まずはペイジの天才一人息子・ラルフに気に入られないと明日はないぞ!
声はいいんだけどねぇ…、頑張れティム。
そういえば、ペイジの吹き替えは小林沙苗さんですが、『ワンス・アポン・ア・タイム』では花輪さん吹き替えるチャーミング王子の奥さま白雪姫の吹き替えを担当。 『SCORPION/スコーピオン』でも花輪英司&小林沙苗さんペアが楽しめますよ。
FBI:特別捜査班のポール・アッカーマン
(↑fbicbsより)
NYでのFBI捜査官の活躍を描くドラマ『FBI:特別捜査班』。
毎回ひねりの効いたエピソードはいかにも硬派FBIドラマという感じ。
花輪さんはシーズン1の第9話「死の極秘リスト」に登場する連邦保安局のポール・アッカーマン。
証人保護プログラム対象者が銃撃され死亡。
死亡した証人の担当者の上司がアッカーマン。
実は彼、証人保護プログラム下にある弱い立場の女性に近づき恋愛関係になるという常習者、しかも妻帯者。
でもそのことで脅され、相手と取引したのが証人たちの住所。
そのせいで何人もの証人たちが犠牲に。
かなりのクズ度合い。
花輪さんの吹き替えだと迫力もクズ具合も格段に増して面白いけどちょっと複雑な気分…。
華麗なる遺産のパク・ジュンセ
(↑amazon prime videoは字幕版のみ)
『華麗なる遺産』好きだった〜。
なぜなら主人公ウンソンを演じるハン・ヒョジュ&ソルロンタンが好きだったから。(ソルロンタンが女優と同じレベル)
父を事故で亡くし、継母に保険金を取られ大切な弟は行方不明のウンソン、お約束のドロドロ韓流ドラマですよ。
でもヒロインのウンソンの過酷な運命でも健気で素直で前向きでかわいいこと!
花輪さんはウンソンを支えるペ・スビン演じるパク・ジュンセの吹き替えを担当。
いい人なんです、パク・ジュンセ。
ウンソンも頼りになる兄みたいな存在だと思っています、でジュンセはウンソンのことが好きなんですね〜。
で、うまくいかないんですよね〜。
いいんです、ペ・スビンはそれでいい、そういう役のイメージだから許す。
戦争と平和のアナトール・クラーギン
Who do you think is the best match for Natasha? 💕
— BBC One (@BBCOne) January 24, 2016
Like – Anatole
RT – Andrei#WarAndPeace pic.twitter.com/a0PuNhhZT0
(↑向かって左がアナトール。やっぱりアンドレイの方が人気がある…。@BBCOneより)
イギリスBBC制作の『戦争と平和』、そう、あの有名なトルストイの小説をドラマ化した作品。
このドラマを観るまでまったく内容を知りませんでした。
19世紀のロシア貴族の若者ピエール、アンドレイ、ナターシャを中心に描いた歴史ドラマ。
花輪さんは莫大な遺産を相続したピエール・ベズーホフの妻エレーヌの兄アナトール・クラーギンを担当。
財産狙いでピエールに近づいた美人な妹エレーヌ、兄のアナトールは女ったらしでピエールの放蕩仲間でもあるのですが実の妹とはちょっと怪しげな関係?
とにかく観ててとっても感じ悪い金持ちボンボンです。
ちなみにアンドレイの吹き替えは間宮祥太朗さん。
俳優の吹き替えはギャンブル性にとんでますが、デスパのスーザン、THIS IS USのケヴィンよりはよかったのですが、彼である必要性を感じなかったのが正直なところ。(最後は毒で締めた)
一部ですが、花輪英司さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
『GOT』のジョンはスタート時は10代後半くらいの設定だと思うのですが、声に違和感はまったくなし。
『殺人を無罪にする方法』ではダークサイドな男フランクだったり、『グッド・ワイフ』ではクセ者弁護士だったりと、花輪さんの声はキャラによって年齢を超越するイメージがあります。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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