つかみどころがない吹き替え、郷田ほづみさん
人の心を読むメンタリストがいると思えば捕虜の男だったり頼りない夫だったりと、コレという吹き替えイメージがつかめない郷田ほづみさん。
少しザラッとした郷田さんの声が聞こえてくると「今回は何?」と期待感が高まる声優さんです。
心を読むメンタリストのパトリック・ジェーン
この投稿をInstagramで見る
(↑ジェーン&リズボン。mentalist_cbs/The Official Instagram Account for The Mentalistより)
郷田ほづみさんが主人公パトリック・ジェーンを吹き替える『メンタリスト』面白いですよね。
数年前、BSのテレビ局Dlifeで人気のドラマを投票で決める「海外ドラマ SO!選挙」で一位を獲ったのが『メンタリスト』でした。
当時の私は『Major Crimes ~重大犯罪課』推しだったため、『メンタリスト』が一位は意外&くやしかったのです。
そのことがあって、そんなに人気があるんだと気付いてからはちゃんと観るようにしました。
(観てたんですがそれほど思い入れはなかったのです)
シーズンが進むにつれ、主人公パトリック・ジェーンの最終目的「レッド・ジョン」を捕まえることにだんだん近づいていき夢中で観てました。
そう、過去形です。
シーズン5まではDlife、シーズン6からアマゾンプライムビデオで集中視聴してたのですが、2019年10月から「プライム会員の方は追加料金なしで視聴できます」が撤廃され1話ごと、または1シーズンごとにレンタル費用がかかるように。
だってどうせ観るなら追加料金なしで観たいでしょ、だからシーズン6を数話観たところで『メンタリスト』はストーーーーップ!
も〜〜〜〜う、いよいよレッド・ジョンに近づいてるって時に…無念の一時リタイア。
でも最後までちゃんと観ますよ。
さて、郷田さんが吹き替えるパトリック・ジェーン。
警察でコンサルタントとして働く前はサイキックとしてテレビに出たりなど派手に活動。
その中で「レッド・ジョン」を挑発したら奥さんと娘をレッド・ジョンに殺されてしまうという不幸に見舞われます。
それがきっかけで警察に協力し、さまざまな事件の解決にコンサルタントとして協力しながらレッド・ジョンを追いかけ続けるジェーン。
ジェーンと一緒に捜査するCBIの面々。
特にジェーンを管理(?)するテレサ・リズボンとの関係が面白いです。
人を不快にさせて心理を読んだり罠をしかけて捜査するジェーンに一番手を焼いているのがリズボン。
なんだかんだ言いながらもジェーンとリズボンはお互いが好きなんだろうなと観ていましたが、シーズン6で大きな転機が。
このシーズン6、ジェーンとリズボンはもちろんですが他のCBIチームの面々にも大きな動きがあり、ドラマの舞台もサクラメントからテキサス・オースティンに移ります。
郷田さんが吹き替えるジェーン、皆さん好きですか?
私は正直好きではないです、リズボン目線で見てしまって彼女と一緒にイライラしたり怒ったり心配したり。
巧みな心理分析は強力な武器ですが、身近にいるとなんでも見透かされて大変そうだし。
あと、ジェーンのタレ目のハンサム顔と郷田さんの飄々とした声、もう〜イラッとする(笑
人の心は読むくせに、自分の心は読ませないあいつ(あいつ呼ばわり)、なんだか私リズボンの心の声を代弁してるみたい。
英雄?テロリスト?ホームランドのニコラス・ブロディ
この投稿をInstagramで見る
(↑ニコラス・ブロディ。sho_homelandより)
『HOMELAND/ホームランド』はアメリカとテロとの戦いを描いたドラマ。
主人公はCIA対テロ局員のキャリー・マティソン(吹き替えは岡 寛恵さん、シーズン7から小林さやかさん)、郷田さんが吹き替えるのはアルカイダに捕虜として捕らえられていた後、解放されアメリカに帰国した海兵隊員のニコラス・ブロディ。
テロとの戦いを描いたドラマといえば『24 -TWENTY FOUR-』ですが、どちらのドラマにもハワード・ゴードンとアレックス・ガンサが企画で参加しています。
テロとのハードな戦いを描いたドラマという共通点はあるものの、『24』はジャック・バウアーの身体をはったテロの阻止が中心、『HOMELAND/ホームランド』はCIAの作戦サイドから見たドラマ。
『24』よりも派手なところは少ないのですが、人間の心理描写も細かく描いた見応えのある重厚なドラマです。
ニコラス・ブロディはアルカイダから解放され無事帰国した英雄、でも帰宅してみると自分の親友が妻の夫のような立場になり、子どもたちもそれが当たり前のように暮らしているという厳しすぎる現実。
しかも彼には「アルカイダに寝返った」という情報があり、CIAの監視対象となっていました。
最初にブロディの吹き替えの郷田さんの声を聞いたときに「ジェーンの声…」とびっくり。
超シリアスなブロディというキャラに『メンタリスト』のマイペース・ジェーンの声の意外性。
正直、しばらく馴染めませんでした、ジェーンのイメージが強すぎて。
ブロディを監視していたCIAのキャリーは任務に集中するあまり&彼に惹かれていき監視者と監視対象者としての一線を越えます。
正体をつかませないブロディ、グイグイ踏み込むキャリー、巻き込まれるブロディの家族。
内容が現実にあってもおかしくない設定、しかも先が読めない、1話観るたびにどっと疲れる『HOMELAND/ホームランド』(『24』も同じく疲れる)。
シリアスな郷田さんの吹き替えを楽しむならぜひ『HOMELAND/ホームランド』のブロディをおすすめします。
子だくさんパパ、デスパのトム・スカーボ
この投稿をInstagramで見る
(↑トム&リネット。desperatehousewivesofficialより)
『デスパレートな妻たち』はウィステリア通りに暮らす主婦4人たちが次々巻き起こす騒動をコメディタッチに描いたドラマ。
郷田さんが吹き替えるのは、主人公の主婦の一人リネットの夫トム・スカーボ。
トムは5人の子どもを持つ一見典型的ないいお父さん、でもウィステリア通りに住んでいる以上みんな何かしらあります。
まず妻のリネットはかつてのトムの上司で仕事が超できた女性。
妊娠を機に家庭に入り子育てに追われる日々。
妻が元上司ということは家庭内のパワーバランスはリネットの方が上、そりゃそうだ。
口も立つし策士でもあるリネットにあがく楽天家トム、でもお節介で自分の思い通りにいくように仕向けるリネットに抵抗したくなるのもわかりますが。
突然ピザ屋を始めたり、大学に行くと言いだしたり、怪しげな出張が増えたりなど子育て以外にトムにも悩まされるリネット。
なんだかトムが6人目の子どもみたいに見えてた私。
しかもトムには隠し子がいたんですよね、私ならブチキレます、ひと暴れした後、静かに復讐を企みます。
そういうイメージのせいか私的にトムの印象はあまりよくないのです。
つまり郷田さんの吹き替えも、トムというキャラクターに引っ張られてイメージがよくなかったんです。
すいませんね、郷田さん。
この投稿をInstagramで見る
(↑主人公の旦那さん大集合。desperatehousewivesofficialより)
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
ラッシュアワーのエリック・ジナルディ
この投稿をInstagramで見る
(↑主人公のカーターとリー。justinhires/J. Hiresより)
『ラッシュアワー』のシーズン1第3話、地方検事のエリック・ジナルディの吹き替えをしています。
ある日バートラム検事補が殺され、主人公のカーターとリーが捜査にあたります。
事件を目撃した路上アーティストの男の子の証言から実行犯を捕まえるも黒幕は別に。
その黒幕がジナルディ検事で最後は捕まるというお話。
このジナルディ検事を演じているのは『デスパ』のトム・スカーボと同じダグ・サヴァントが演じています。
同じ俳優に同じ吹き替え、観てて落ち着きます。
そして誰もいなくなったのエドワード・アームストロング
この投稿をInstagramで見る
(↑officialagathachristie/Agatha Christie Ltdより)
アガサ・クリスティー原作の『そして誰もいなくなった』、有名なミステリーですよね。
何度も映像化されてきた作品ですが、紹介するのは2015年イギリスBBCで制作されたもの。
私はBSプレミアムで観ました。
『そして誰もいなくなった』は、ある日オーエン夫妻に招待された10人が島で次々と殺されタイトルどおり「誰もいなくなる」というストーリー。
童謡「十人の小さな兵隊さん」にならった殺害手法、そして誰かが死ぬごとに人数分の兵隊の人形が減っていく。
誰が何のために殺すのか、そして真犯人とその目的がわかるラストにほんとに驚きました、誰もいなくなるって…。
郷田さんが吹き替えるのは医師のエドワード・アームストロング。
島に集まった人たちには過去に何か罪を犯している人たちばかり、アームストロングは酔って手術をして患者を殺したらしい。
彼も殺されるのですが、いつ、どんな風にかはぜひドラマを観てください。
一部ですが、郷田ほづみさんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
気になるキャラは随時追加していく予定です。
よければポチッとお願いします!はげみになります
にほんブログ村
海外ドラマランキング