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アマゾンプライム|全8話『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』吹替版レビュー

『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』はHBO制作のドラマでシーズン3まであり、私はアマゾンプライムビデオで観ました。
観たのはシーズン1の『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』、シーズン2&3は登場人物もストーリーも別物です。
主役二人の演技力と、ふたつの時間軸で進むルイジアナの田舎町での猟奇的な連続殺人事件にグイグイ引き込まれ、全8話を一気に観ました。

『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』とは

ルイジアナ州警察殺人課の二人の刑事、ラスト・コールとマーティン・ハートが解決したとされる殺人事件を基軸に、二人の刑事の生き方と、解決したはずの事件に隠された闇を暴いていくというサスペンスドラマ。
1995年に起きた、何かの儀式を連想させるような装飾をされた女性の殺人事件の捜査をする主人公のラストとマーティン。
そして2012年、ハリケーンで失われた資料のための聞き取りで、別々に警察に呼び出された元刑事のラストとマーティン。
このことがきっかけで、離れていた二人の人生が再び交わり、過去と現在の事件の闇をあぶり出し始めるのですが…。
1995年と2012年のふたつの時間軸でストーリーが進みます。

主な登場人物

ルイジアナ州警察関係者

●ラスト・コール(主人公)
テキサス出身、しばらくアラスカで父と暮らし、強盗課〜麻薬課を経てルイジアナ州警察の殺人課に配属された刑事。
子どもを事故で亡くし、妻とは離婚、孤独な人生をおくるラスト。
大きな手帳にあらゆることをメモにとるのであだ名は税務署。
友人も恋人もいない、何かにとりつかれたように仕事に没頭し、相棒のマーティンはもちろん署内のだれとも打ち解けようとはしない。
過去に麻薬課で4年近く潜入捜査官として活動、ドラッグにおぼれフラッシュバックによる幻覚をビジョンと呼んでいる。

(↑ラスト・コール。truedetectiveより)

●マーティン・ハート(主人公)
ルイジアナ州警察殺人課の刑事でラストの相棒、妻マギーと二人の娘と暮らす。
自分ではバランスのとれた刑事で、よき夫だと思っているが、ラストと組んだことにより彼の中の何かが狂いだす。
ラストのような鋭い分析能力はないが、周りからはそれなりの信頼を得ることができる普通の刑事。
妻とはけんかが多くなっているが、本人はそれほど危機感を持っていない。
孤立する相棒ラストの唯一の味方だと本人は思っている。

(↑マーティン・ハート。truedetectiveより)

●ケサダ
’95年当時の二人の上司。
生意気な口を聞くラストに手をやいている。

●スティーブ
’95年当時のラストとマーティンと同じ殺人課の刑事。
ラストのことは生意気で気に入らないよう。
殺人課の前は副保安官としてマリー・フォンテノの失踪届の調書を取っている。
2012年にも再び登場するが、ラストとマーティンに痛い目にあわされる。

●パパーニアとギルバー
’12年にラストとマーティンを呼び出し、話を聞いたルイジアナ州警察の刑事。

被害者

●ドーラ・ラング
’95年さとうきび畑で遺体で見つかった女性。
頭には鹿の角の王冠、お腹には浅い刺し傷、背中にはうずまきの模様を入れられ、手を縛られ祈るような姿勢で発見される。
遺体の周辺には小枝で作ったオブジェがあり、何かの儀式を連想させるような異様な光景。

●マリー・フォンテノ
ドーラ・ラング殺人事件の捜査中に知った行方不明の女児。

●リアンヌ・オリビエ
洪水で溺死したとされたペリカン島出身の女性。
のちにラストたちがドーラ・ラングと同じ人物に殺されたのではないかと疑い始める。

福音派の関係者

●ビリー・タトル
牧師。
福音派の学校をいくつも運営するなど、地域に大きな影響力を持っているタトル財団のトップ。

●サム・タトル
ビリー・タトルの父。
処女だけに手を出し、何人もの子どもがいた男。

●エディ・タトル
ビリー・タトルの従兄弟で’95年時は州知事、’12年時はルイジアナの上院議員。

●セリオット
テントで伝道集会を開く牧師。

容疑者&犯罪者

●チャーリー・ラング
さとうきび畑で遺体で見つかったドーラ・ラングの元夫で服役中。
彼のある行動が結果としてドーラ殺害に結びつくことに。

●レジー・ルドゥ
洪水で溺死したとされたリアンヌの恋人で、刑務所でチャーリー・ラングと同室になった男。
仮者釈放中に行方不明に。
アイアン・クルセイダーズ専属のドラッグを調合するコック。

●ジンジャー
バイカー軍団アイアン・クルセイダーズのメンバーで、潜入したラストの餌食になる男。

そのほか

●背が高くて顔に大きな傷のある男
ラストとマーティンの捜査中に何度か名前が出てきた男。
キーパーソンとなる男だが、正体は第8話で明かされる。

●ロバート・ドゥメイン
’10年にルイジアナに戻ったラストが勤めるバーのオーナー。
よく店のカウンターで飲んでいる寡黙な男。
’85年に息子が失踪、一連の行方不明者の一人?

超おおまかなストーリー

’12年にルイジアナ州警察で話を聞かれるラストとマーティン。
そこで’95年のさとうきび畑で見つかったドーラ・ラングの事件の捜査から解決までがそれぞれによって語られます。

’02年にラストとマーティンが仲違いをし、ラストは辞職、そこから’12年まで二人の接点はなくなります。
チャーリー・ラングと似たような殺人事件が起こり、’10年に姿を消していたラストが再びルイジアナに姿を現したことで警察は彼の動向に注目し始めます。
洪水で資料が紛失したための聞き取りというのは表向きの名目で、実はラストが’95年のドーラ・ラング事件から現在の事件まで関与しているのではと考えた警察の聴取でした。

●前半(1〜5話前半)

’12年、警察を辞め数年経っているラストとマーティンへの聞き取りの回想として、’95年のドーラ・ラング殺人事件の捜査から解決までが描かれます。
鹿の角の王冠、背中のうずまき模様、遺体の周辺の小枝のオブジェなど、何かの儀式を思わせる装飾をほどこされたドーラ・ラング殺人事件を捜査する中で、彼女が福音派の教会に出入りしていたこと、そこに背が高く顔に大きな傷のある男と一緒に来ていたことを知る。
彼女の日記には「イエローキング」や「カルコサ」など謎の言葉が。
この特徴的な殺人事件は初めてではないと踏んだラストは、行方不明の女児マリー・フォンテノや洪水で溺死したとされるリアンヌ・オリビエも同じ犯人による犯行ではないかと推理。
ドーラの元夫チャーリーとリアンヌの恋人レジー・ルドゥが刑務所で同室だと知り、レジーに狙いを定めたラストは過去に麻薬捜査官として潜入していた頃の身分を生かすことに。
バイカー軍団アイアン・クルセイダーズに取引の話を持ちかけ、レジーと会おうと企むも、思わぬトラブルに巻き込まれるがなんとか切り抜けるラスト。
ラストとマーティンはレジーの相棒トールを尾行し、レジーの居場所をつかみ踏み込む二人。
無事ドーラ・ラング殺人事件は解決となり、ラストとマーティンはヒーローと称えられる。

(↑’95年のラスト(左)&マーティン(右)。truedetectiveより)

●後半(5中盤〜8話)

ドーラ・ラング殺人事件は解決し、ラストはその後抜群の成績を上げ、特に尋問テクニックはずば抜けていた。
あるヤク中の男の取り調べで「イエローキング」や「まだ殺している」などドーラ・ラング殺人事件を連想させるような発言を聞きスイッチが入ったラスト。
再び解決済みのドーラ・ラング殺人事件を一人で調べ始める。
’95年の事件当時、一度訪れたペリカン島の学校を再び訪れると、ドーラ・ラングの遺体遺棄現場にあった小枝のオブジェがここにもあるのを発見。
そして昔の行方不明事件を調べるうちに、ビリー・タトル牧師が運営する福音派の学校がある地域で行方不明が多いことに気がつく。
そして、まだ犯人はいると思い始めたラスト。
街の有力者ビリー・タトルのもとを訪れ話を聞くラスト、それが上司の耳に入りラストは停職処分に。
その頃、妻マギーから聞かされたある事実に激昂したマーティンはラストと殴り合い、ラストはそのまま警察を辞職。
ラストのドーラ・ラング殺人事件関連の再調査と、二人の関係はここで一度断たれる。

’12年、警察の聞き取りが終わったマーティンと10年ぶりに再会するラスト。
ラストは2年前からまたドーラ・ラング殺人事件関連の再調査を始めており、マーティンに協力を求める。
離婚し私立探偵になったマーティンは、バーテンダーのかたわら事件を調べ続けるラストにより再び’95年に引き戻される。
ビリー・タトル邸に侵入し写真やテープを手に入れたラストの行動力、その生々しい証拠に突き動かされるマーティンの冴え渡る洞察力が、謎の「カルコサ」へと少しずつ近づいていく。

(↑’12年のラスト(右)&マーティン(左)。truedetectiveより)

個人的みどころ

マシュー・マコノヒーが素晴らしい!

マシュー・マコノヒーの顔と名前は知っていましたが、彼の出演作は観たことがありませんでした。
孤独で独自の視点で捜査をする変わり者のラスト。
’95年では一応刑事としてまっとうな姿ですが、’12年では17年の間の彼の生き様がそのまま姿に現れているようなボロッボロな姿で登場。
髪はボサボサ、落ち込んだ目にずーっとタバコとビールを手放さず、精神世界の話も飛び出すちょっと危ない男。

個人的には’95年のラストが好きです。
誰も寄せつけず心に大きな闇を抱えた男、私単純なんでマシュー・マコノヒーってこんな人なんだろうなと簡単に誤解するほどの憑依感
マーティンの妻マギーも何回か彼に女性を紹介するなど聡明でハンサムなラスト。
なのに仕事以外はまったく興味がない彼、でも仕事は好きではないといっています。
子どもを失った悲しみが彼には罰になり、その罰を甘んじて受けているような生き方が見ててほんと苦しい。
あと、ラストがバイカー軍団アイアン・クルセイダーズに潜入、予期せぬトラブルをジンジャーとギリギリ乗り切るところのハラハラとスピード感が超おすすめです。

マーティンのダメ男ぶり

一見まっとうな家庭人、でも女に弱いラストの相棒マーティン。
妻のマギーには「俺を支えてほしい」「俺が仕事に集中できるようにしてほしい」とか偉そうなことをいい、浮気は「自分を解放することができ、それが家族のためになる」とアホな理論で正当化。
本人は仕事も家庭もバランスが取れていると思っているが、妻のマギーや娘のオードリーとの間の深い溝にはまったく気づかないお気楽さ。
ラストが現れたことにより緊張感がでたと、自分の中の何かが崩れ始めたことをラストのせいだというマーティン。
いやいや、私には単なる自分の弱さの言い訳にしか聞こえないんですがね。
浮気相手や妻マギーの思わぬ反撃にマーティンはノックアウトされますが、見てて爽快でした!

吹き替えにも注目

ラスト・コールの吹替は森田順平さん

私の森田順平さんの吹き替えといえば、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のアーロン・ホッチナー。
知的で冷静でリーダシップもとれる頼れる男ホッチナー。
そのイメージが強すぎて、私は孤独で病的に仕事に取り組むラストの声としてなかなかなじめませんでした。
特に’12年のやさぐれたラストの姿に、優等生ホッチナーの声がどうも違和感を感じてしまったのです。
でも、マシュー・マコノヒーの他の作品でも森田さんが担当されているようなので、吹き替え界の間では定番の組み合わせなのでしょう。
吹き替えが特定のキャラのイメージにとらわれすぎですね、ちょっと反省。

マーティン・ハートの吹替は谷 昌樹さん

私の谷昌樹さんの吹き替えといえば、『ダウントン・アビー』の寡黙な従者ベイツと、『SCORPION/スコーピオン』の捜査官ケイブ。
どちらもどっしり落ちきながらも生き方が不器用な男。
今回のマーティン・ハートは少々女性にだらしなく、ベイツやケイブとはまったく違うキャラ。
いかにも無骨なウディ・ハレルソンの雰囲気に谷さんの吹き替えがとてもあってました。

そして妻のマギーの吹き替えは衣鳩志野さん。
谷さんと同じく『ダウントン・アビー』ではメイドのアンナを担当。
『ダウントン・アビー』ではベイツとアンナは夫婦となります。
そうです、この『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』でもマーティン&マギー夫婦で共演
ベイツ&アンナ夫妻よりもかなり激しめです。

『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』他の主な吹き替え声優
ラスト/森田順平
マーティン/谷昌樹
マギー/衣鳩志野
パパーニア/杉村憲司
ギルバー/奈良徹

最後に

前から少し気になっていた『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』。
いかにもな「バディもの」かと思ったら、ラストとマーティンはまったく噛み合わない。
性格も生き方もまったく共通点のない二人が、猟奇的な殺人事件によってそれぞれの心の闇が見えてくるのもみどころです。
’95年のドーラ・ラング殺人事件は第4〜5話にかけてのスリリングな展開が、’12年はラスト・コールの執念の集大成ともいえる第8話が特に必見!
骨太サスペンス好きにオススメのドラマです。

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