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アマゾンプライム|インド発『ファミリー・マン』吹替版レビュー【後編】

『ファミリー・マン』シーズン1(吹替版)を観終わって

前回はインドのドラマ『ファミリー・マン』の概要と登場人物を紹介。
前編同様、後編もネタバレだらけです、ご了承ください。

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↑アマゾンプライム|インド発『ファミリー・マン』吹替版レビュー【前編】

後編はもう少し詳しく内容を紹介しますが、この人誰?というときは【前編】↑をご覧ください。

おおまかなストーリー

テロリストを追うスリカントたちの活躍とともに、彼の家族の物語も同時に進行します。
(青字はスリカントの家族についてのストーリーです)
登場人物はこちらをご覧ください。

(↑よくできたダイジェスト版です。bajpayee.manojより)

●序盤(1〜3話)

過激派組織ISのメンバーらしき3人の男がインドで捕まり、スリカントたちが尋問することになるが護送中に逃走。
銃撃戦で一人が死亡、二人は入院し、回復しだい尋問する予定。
そのころムンバイ市内でスクーターに仕掛けられた爆弾が爆発、そしてズルフィカール作戦を知るスリカントたち。
実はインドで捕まった3人の男がそのズルフィカール作戦に関係しているらしい。

スリカントの妻スチは元同僚のアルビンドから転職の誘いをうけているが迷っている。
娘のドリティの薬物所持で校長に呼びだされるスリカント、だが話の途中で護送中に逃走されたと連絡をうけ退席、ドリティは停学処分となる。
スチに「仕事ばかりで子どものことは私に押しつけるのか」と責められるスリカント。
さらに「自分の仕事は理解しろというのに私の仕事は?」とブチ切れるスチ。
だんだん溝が深まっていくスリカントとスチ。

(↑スリカントの妻スチ。アマゾンプライムビデオより)

●中盤(4〜7話)

カリームという大学院生が何か企んでいるという情報から彼を監視していたが逃げられる。
「議員を襲撃する」というカリームたちの作戦を止めることができたが彼らは全員死亡、しかも企んでいた作戦はテロリストといえるほどのおおごとではなく、いたずら程度のもの。
TASCはその事実を隠蔽、しかしカリームの議員襲撃はズルフィカール作戦の実行犯候補サジットを釈放させるためのおとりだった。
スリカントはカリームたちを死亡させたことの責任をとりカシミール州・スリナガルへ異動、そこで待っていた上司は元恋人のサローニだった。
異動になったのは懲罰人事だけではなく、ズルフィカール作戦に関係する人物がカシミールに来るという情報をもとに捜査するためでもあった。
スリカントは入院中のISから逃げてきたムーサが、ラッカの処刑人と呼ばれている化学兵器のプロ、アル・カーティルと気づきJKに連絡するも時すでに遅し。
ムーサが入院する病院はテロに巻き込まれ多数の死傷者を出してしまう。
その混乱に乗じて逃げたムーサはズルフィカール作戦のためカシミールに向かう。
スリカントはテロの重要人物バシャラットが来るという村の結婚式に潜入、そこでスクーター爆弾犯のサジットを見つけ捕まえようとするが失敗。
絶体絶命のピンチを元恋人で上司のサローニに助けられる。

(↑左からJK、スリカント、パシャ。アマゾンプライムビデオより)

スチの携帯を見て浮気を疑うスリカント、心配のあまり携帯を追跡しスチとアルビンドが会っているところに偶然を装い出かける。
ますます溝が深まるスリカントとスチ。
結局スチはアルビンドがいる会社に転職、二人の関係は少しずつ進み始める。
その頃、スリカントはカシミール州・スリナガルへ異動。

●終盤(8〜9話)

スリカントはズルフィカール作戦の情報を得るためにムーサやサジットが崇拝するファイザンを捕まえることに。
アメリカのCIAと協力しファイザンは捕まるが情報を聞き出すためスリカントはパキスタンのISI(パキスタンの情報機関)のフリをし、逃亡させてやるのでズルフィカール作戦について教えろと持ちかける。
まんまと騙されたファイザンは口を割った直後CIAに拘束されてしまう。
ズルフィカール作戦とは、化学兵器を使ったテロをニューデリーで実行、その報復としてインドがパキスタンに宣戦布告し戦争起こさせること、そして戦争の混乱に乗じてパキスタンのアンサリ将軍がクーデターを起こすことが目的だった。
スリカントはインド首相とパキスタン首相の直談判でテロを阻止してほしいとクルカルニ長官に頼む。
そしてパキスタン首相はズルフィカール作戦の黒幕アンサリ将軍を説得、部下のサミール少佐は捕まってしまう。
ズルフィカール作戦は終了かと思いきや、ムーサはサミール少佐と約束したプランBをサジットとともに実行することに。
それを知らずスリカントはズルフィカール作戦を阻止したとしてムンバイへ戻った。

(↑スリカントとサローニ。アマゾンプライムビデオより)

スチとアルビンドとボスのニヒルの3人は投資家へのプレゼンで出かけるも、帰宅できずホテルに1泊。
スチのいない家ではドリティが夜こっそり抜け出しパーティーへ。
薬を薦められたりキスを迫られたりなど、ボーイフレンドに幻滅&自分がいる場所ではないと気がつき泣きながら帰宅。
弟アダーブは誰もいない家で一人パーティー、スリカントが家に隠していた銃を発見、スパイごっこをして遊ぶ。

●ラスト(10話)

スリカントたちはズルフィカール作戦を阻止したと喜んだのもつかの間、クルカルニ長官からズルフィカールはまだ終わっていないと聞かされる。
ムーサとサジットは、ニューデリーのオリオン・ケミカルズという化学工場の技術者テラニをおどし工場へ潜入。
工場で化学反応をおこさせ有毒ガスをニューデリーに撒こうとしていた。
その準備が終わり、ガスが撒かれる前に逃亡しようとするムーサとサジットは途中で仲間割れをし、壮絶な殺し合いに発展。
その頃、オリオン・ケミカルズを見回っていたTASCのゾヤとミリンドは、ムーサの仲間たちとの銃撃戦に巻き込まれていた。
撃たれるミリンド、一人戦うゾヤ、化学反応が起きはじめた工場…。

投資家へのプレゼンでホテルに1泊して以来ギクシャクするスチとアルビンド。
次いつ会える?と尋ねるアルビンド、わからないとそっけなく答えるスチ。
ドリティも父と母の仲がうまくいっていないと気がついていた。
「パパはいつもいないけど、最近はママもいない」とスリカントに訴える。
アダーブはスリカントが隠していた銃をネタにiPhoneを要求するという子どもらしからぬ暴挙にでる。

個人的みどころいろいろ

スリカントへの親近感

テロを追うスリカント、仕事に忙殺され家族との時間が取れない彼、それが不満の妻スチ。
医師からは食べ物に気をつけお酒もタバコも控えめにと注意を受けている最中も仕事だといって抜け出す。
仕事に家庭に健康問題、ファミリー・マンと家族の世界共通の悩みかもしれません。
インドに縁のない私ですが、こういうところはなんだか身近に感じてしまいました。

あと、前編で『ファミリー・マン』を「インド版24 -TWENTY FOUR-」といいましたが、24のジャック・バウアーのようにスーパーマンじゃなく、スリカントはファミリー・マンなんです。
無敵じゃない普通の家庭がある男がテロと戦うってのがよかった

あと、昔の日本のドラマでもあったのですが、犯人が立てこもったとき説得する材料としてお母さんの話を出しますよね。
インドでも同じでした。
スリカントの説得鉄板ネタは「母の死に目に会えなかった」
逃亡したムーサを説得するときも、逃げるムーサを見つけるために母のメヘルニサを説得するときもコレ!
ここぞというときには必ずスリカントの母が死んでます、もちろんちゃんと生きてるけど。

スリカント、作戦もまぁまぁ失敗してます。
娘の学校に呼び出されて不在のときに犯人が護送車から逃亡しちゃうし、大学院生のカリームをテロリストだと思い射殺しちゃうし、サジットがカシミールから運び出そうとした神経ガスを乗せたトラックを誤って崖の下に落としてガス漏れの大惨事になりそうだったり。
ボスも認める仕事ができる男として描かれていますが、こういう失敗もあるのが人間ぽいなぁと。(全てがスリカントのせいではないです)
あと、公務員なのでお給料がそんなにいいわけではありません。
それでもインドの平和のために身を粉にして働くスリカント、でも家族や親戚からはもう少し割りのいい仕事はどう?といわれる始末。
そうやって責められてるファミリー・マンは世界中にいるはずで、だからこそ等身大の捜査官を応援したくなりました。

(↑愛車とスリカント・ティワリ。familymanamazonより)

インドの暮らしをのぞき見

イギリス領だったことだからでしょうかインドも日本と同じ右ハンドルの左側通行なんですね。
あと、日本と同じように家の中では靴を脱いでます、知りませんでした。
コップの水にコースターのようなものでふたをする場面が何回かあるのですが、これはゴミや虫が入らないようにするためでしょうか?習慣でしょうか?
また、子どもたちはインドの伝統的な料理よりもファストフードが大好き、これは世界共通かも。
あとスリカントとJKが通勤で使う電車、インドらしい混み具合や雑然とした街並みがなんか安心しました、これがやっぱりインドの日常なんだと。

吹き替え

私はドラマをほぼ吹き替えで観るのでこれも気になるところ。
主人公スリカントは、てらそままさきさん。
多くの出演作品があるベテラン声優さんです。
私のてらそまさんの吹き替えのイメージは「いい人」
悪役ももちろんあるんですが、いい人の印象が強かったのでスリカントはハマリ役。
お父さんの悲哀みたいなものも感じていい吹き替えでした。

スリカントの妻スチの吹き替えは早川舞さん。
『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』の主人公モースの隣人で恋人の看護師のモニカ・ヒックスを担当していました。
最初声を聞いたとき、安藤麻吹さんと間違えたり、台詞によっては高島雅羅さんに聞こえたり。
(早川さんすいません…)
低めの声がしっとりしていて、頭がよくてしっかり者のスチらしくてよかったです。
投資家へのプレゼンのスチが特に印象的でした。

『ファミリー・マン』他の主な吹き替え声優
スリカント/てらそままさき
スチ/早川舞
JK/澤田龍一
ゾヤ/水嶋マミ
ムーサ/橘潤二
サミール少佐/江頭宏哉

最後に

それほど期待していなかったインドのドラマ『ファミリー・マン』。
『24 -TWENTY FOUR-』の濃密な24時間が少々重く感じていた私にはファミリー・マンのスリカントの背伸びしない感じが合っていました。
スピーディーさやスリルは物足りなさも感じますが、そこがまたインドっぽくて好感が持てます。
そしてシーズン1ラストの

「ズルフィカール作戦、何も解決してないじゃん!!」

という驚き。
ここで終わりですか?あ〜続きが気になる!ということでシーズン2期待大です。

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