リース・ウィザースプーン主演のドラマ初視聴!
現在アマゾンプライムビデオで配信中の『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』(2021.03.20現在)。
主演のリース・ウィザースプーンは映画『キューティ・ブロンド』でしか知らない私。
あのキュートな女の子が母親役?いつのまにそんな歳に…。
というわけで『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』吹き替え版を観てみました。
※ネタバレあります。
対照的な母親二人の運命が交差するリトル・ファイアーとは
(↑プライム会員なら追加料金なしで視聴可能(30日間無料体験もあり)(2021.03.20現在))
『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』は郊外の街シェイカー・ハイツで暮らす裕福な家庭の母エレナと、事情があって娘と各地を転々として暮らす母ミアが出会い、二つの家族の運命が予期せぬ形で交差していくというストーリー。
弁護士の夫、4人の子ども、そして自身はパートタイムの記者として働くエレナを演じるのがリース・ウィザースプーン。
彼女とは正反対の生き方をするアーティストのミアを演じるのはドラマ『スキャンダル 託された秘密』で主役オリヴィア・ポープを演じたケリー・ワシントン。
うっ、なんていい組み合わせ。
しかも吹き替えはエレナを坂本真綾さん、ミアを『スキャンダル』と同じく皆川純子さんという豪華な顔ぶれ。
この母親二人がどんな人なのか、どんなことをやらかしてくれるのか。
全8話とコンパクトながらも女優や吹き替えの絶妙なキャスティングに期待値が高まります!
主な登場人物
※カッコ内は吹き替え
リチャードソン家
●エレナ・リチャードソン(主人公/坂本真綾)
夫と4人の子どもと暮らすエレナ。
地元の新聞社でパートタイムの記者として働くが、予定外の出産で描いていたキャリアとは違っている現在に少し不満があるよう。
計画魔で自分の理想通りに夫と子どもを仕切りたがる。
自分はよき妻でよき母であり善良な市民だと信じて疑わない「絶対的な自分基準」でものごとを決める女性。
●ビル・リチャードソン(エレナの夫/福田賢二)
エレナの夫で弁護士。
仕切り屋のエレナのいうことに素直に従う夫だが、やっぱり窮屈に感じているよう。
問題児の二女イジーには理解を示している。
●レクシー・リチャードソン(長女/森千晃)
母エレナの理想通りに生きる大学進学を控えたいい子レクシー。
アメフト部の黒人のBFがいる。
●トリップ・リチャードソン(長男)
うるさい母の目を盗んで適度に上手に遊んでいる高校生。
リチャードソン家でハウスキーパーとして働くミアの娘パールと恋人関係になる。
●ムーディー・リチャードソン(二男)
ミアの娘パールに思いを寄せている。
複雑な家庭のパールや問題児の妹イジーに理解を示す優しい性格。
●イジー・リチャードソン(二女/楠見藍子)
思い通りにコントロールしようとする母エレナに反発する問題児。
本当の自分を誰にも理解されず荒れる日々だったが、アーティストのミアと出会い彼女に心を開いていく。
(↑リチャードソン家。littlefireshuluより)
ウォレン家
●ミア・ウォレン(主人公/皆川純子)
アーティストで娘パールとともに各地を転々としながら暮らしている。
郊外の街シェイカー・ハイツにやってきたことからエレナと知り合い、彼女の家でハウスキーパーとして働きだす。
なぜ各地を転々としているのかは、娘パールの出生に関係あり。
●パール・ウォレン(一人娘)
母ミアと一緒にさまざまな土地で暮らしている。
母親の生き方に理解を示しつつも、実は安定した暮らしを望んでいるよう。
エレナの息子ムーディーに思いを寄せられるが兄のトリップといい仲になってしまう。
(↑ミアと娘のパール。littlefireshuluより)
主人公エレナの関係者
●リンダ・マッカーラ(エレナの友人)
子どもに恵まれなかったがアジア人の女の子ミラベルを養子に迎え、幸せな日々をおくっている。
(↑リンダと夫と弁護士のビル・リチャードソン。littlefireshuluより)
●エリザベス(エレナの友人)
産婦人科医。
エレナやリンダとは読書会仲間。
●ジェイミー(NYタイムスの記者/新垣樽助)
エレナの学生時代の恋人。
エレナが子育てでパニックになったときや、ミアのことを調べるときなど何かあったときだけ頼りにする男性。
主人公ミアの関係者
●ウォレン(ミアの弟)
ミアはパールを出産したときから、若くして事故死した弟の名前を取って名字をウォレンと名乗る。
彼の青いシボレーのハッチバックがミアの愛車。
●ポーリーン・ホーソーン(ミアの恋人)
ミアとは教師と教え子として出会い、恋人関係になる。
フォトグラファーでミアに大きな影響を与えたが癌で死亡。
●アニタ(画廊オーナー)
ミアが学生の頃からの知り合い。
彼女の作品の管理や販売を担当している。
●ジョー&マデリン(武田華)
子どもに恵まれない夫婦で、妻に似たミアを夫ジョーが代理母としてスカウトする。
●ビビ(ミアの同僚)
ミアが働く中国料理店のウエイトレス。
ミアは子どもを見て動揺するビビに事情を聞き、彼女の力になろうとする。
(↑ビビ。littlefireshuluより)
大まかなあらすじ
若干ネタバレあります、知りたくない方は飛ばしてください。
(↑littlefireshuluより)
郊外の街シェイカー・ハイツの大きな家に夫と子ども4人と暮らすエレナ。
ある日、ボロボロの青いハッチバックを見かけ、怪しんだエレナは通報。
その車に乗っていた母ミアと娘パールに家を貸すことになり、二つの家族の距離がだんだん近づいていく。
自由で何にも縛られないアーティスト・ミアの生き方に共感するエレナの二女イジー。
そんなイジーを持て余す母エレナとの確執は確実に深まっていく。
また、ミアの娘パールはエレナの子どもたちと急速に仲良くなっていき、子どものことを第一に考えるエレナと自分の都合を優先する母ミアを比べ、自分の環境に疑問を抱きだす。
ミアはレストランの同僚ビビが過去に貧困のため子どもを捨て、その子どもを探していることを知る。
そしてその子どもの消息を知ったミアは、なんとかビビの元に子どもを返そうと養子先の夫婦と裁判で争うことに。
その裁判にはエレナも一枚噛んでおり、養子として子どもを迎えたの友人リンダがなんとか勝訴できるようミアの絶対知られたくない過去を暴いたりなど、二人は一発触発の状態に。
エレナは養子の親権争いの裁判でミアと対立、そして子どもたちとの信頼関係のほころびも目立ち始める。
それでも自分は善良な市民であると信じて疑わないエレナの周囲で、小さな火種がいくつもくすぶり始めていた。
ミアから上がる炎、子どもたちから上がる炎、夫からも上がる炎。
エレナはどうなるのか、ミアは?パールは?ビビは?
見どころポイント
対照的な母親二人に意外な共通点が
(↑左ミアと右エレナ。littlefireshuluより)
最初にもいいましたが私の主人公エレナを演じるリース・ウィザースプーンのイメージはチワワを抱えたピンクの女の子。(『キューティ・ブロンド』)
そんな彼女が母親?じゃぁどんな母親?ということで観始めたドラマ。
自分の価値観をガッツリ押しつける計画魔の母エレナ。
年相応の容姿になったリースにこんなに母の貫禄を感じる日が来るとは!
いいとこの奥様のエレナと対照的なアーティストのミア。
お金はないが自由で自分の道を突き進むミアもなかなか強烈なお母さん。
なんて自分の都合を娘に押しつけるお母さんなの!とエレナと同じような感想を抱いたミア。
でも向かう方向はまったくの逆方向。
その二人の火花がじわじわ大きくなっていくのが見どころです。
キャラが際立つ坂本真綾&皆川純子の吹き替え!
主人公の母親二人の吹き替えがそれぞれのキャラを的確に表しているのも大きな見どころ。
エレナは坂本真綾さん。
『LA’s FINEST』の主人公ナンシーや古くは『朱蒙(チュモン)』のソソノなど、キリッとした女性の吹き替えにふさわしいシャープでクリア声。
自分の思い通りにコントロールしたいエレナの善と悪の表裏一体具合に、高めの坂本さんの声でさらにイライラ度が増幅。
方やミアの吹き替えは皆川純子さん。
彼女の抑えた低めの声が大好き。
『スキャンダル 託された秘密』の主役オリヴィア・ポープでどハマりしたのですが、喉の奥につっかえたような声が心の奥底を隠しているようで大人のかっこよさをひしひしと感じてしまいます。
オリヴィアのスタイリッシュな美しさもいいのですが、このミアのような枠にはまらない女性も違和感なし。
そういえばミアを演じるケリー・ワシントン、『スキャンダル』では分からなかったけど意外と下半身ががっしりしてるんだと気づきました。
(↑『スキャンダル』のオリヴィアを演じるケリー・ワシントン。scandalabcより)
ミアの作品を堪能しよう
ドラマの中でアーティストのミアの作品がいくつもでてきます。
学生時代の写真のコラージュ作品、娘のために作ったオリジナリティあふれる自転車、エレナをモチーフにした挑発的な作品などなど。
圧巻なのは最終話ででてくるシェイカー・ハイツをモチーフにした真っ白な作品。
美しいのに命の輝きがまったく見えない真っ白な街と牢にしか見えない鳥かご。
ミアが感じたシェイカー・ハイツの姿が美しくも悲しく表現されています。
私がエレナなら残されたこの作品を見て「うわっ!高く売れそう」など不謹慎なことを絶対考えると思います。
(↑littlefireshuluより)
ぜひシーズン2を!
ラストは登場人物のその後を想像をかきたてる終わり方でした。
初めて祖父母に会うパール、家をでたエレナの娘イジー、子どもの親権争いに敗れたビビなどなど、いったいどうなる…。
そして主人公の二人エレナとミアはあの事件をきっかけに生き方を変えるのか、それとも今まで通りなのか。
どうしてもシーズン2に期待が高まるエンディングでした!
最後に
リース・ウィザースプーン目当てでトライした『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』。
もう一人の主人公ミアを演じるケリー・ワシントンも『スキャンダル』とどう違うのか楽しみにしていました。
結果は…リースの演じたエレナが圧巻でした。
自分が正しいと信じて突き進むエレナ、そこには必ず何かしら軋轢が生じるものです。
それがいつ、誰が、どんな形で吹きだすのか。
そこをぜひ堪能してほしいです。
余談ですが、ミアの恋人でフォトグラファーのポーリーン・ホーソーンを演じたアニカ・ノニ・ローズ。
『グッド・ワイフ』ではピーターやウィルを追い詰める強敵ウェンディ・スコット=カーを演じていました。
あの嫌な女とこんなところで会えるなんて!とちょっと嬉しくなりました。
(ウェンディ・スコット=カーは『グッド・ワイフ女性陣で打順を組んでみた!』では「チームブラック」4番と大活躍!)
(↑ポーリーン・ホーソーン。littlefireshuluより)
(↑プライム会員なら追加料金なしで視聴可能(30日間無料体験もあり)(2021.03.20現在))
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