思わず「姐さん」といいたくなる吹き替え
石塚理恵さんの吹き替えで思い浮かべたのが、たくましい女性。
体格じゃなくて肝がすわっている方のたくましい姐さん系の吹き替え、それほど低音という感じがしないのになぜなんでしょうね?
ワトソンの恋人、SHERLOCKのメアリー
(↑ワトソン&メアリー。bbciplayerより)
ご存知、現代のロンドンを舞台にしたシャーロック・ホームズが難事件を解決するドラマ『SHERLOCK』。
石塚さんが吹き替えるのは主人公シャーロックの相棒・ワトソンの恋人、後に妻となるメアリー。
ひじょうに頭が切れる&腕も立つ女性です。
あのシャーロックもしばらくは正体がつかめなかったキレ者でもあります。
森川智之さんの投稿でも書いたのですが、私のワトソンの印象は「普通のおじさん」。
頭はいいけど(医師だし)、銃の腕前も素晴らしいのにシャーロックが凄すぎてどこか印象が薄いワトソンおじさん。
そんなワトソンの恋人がキレ者メアリー姐さん。
ワトソンのお尻を気づかれないように蹴り上げて、やる気を出させる女性、いい組み合わせです。
でもメアリーは能ある鷹は爪を隠すで、シャーロックもワトソンにも正体を隠し続けるのですが…。
石塚さんはそれほどクセのない声だと思うのですが、なぜか印象に残る不思議な吹き替え。
メアリーの見た目普通の女性(おばさんっぽくもある)なのに時々感じる「一体何者?」感。
垣間見えるするどさに、石塚さんのシャープな声がしっくりくるんですね。
メアリーとワトソンは結婚し、新たな暮らしが始まります。
でも彼女の弱みを握っているマグヌッセンの登場により、メアリーの正体そして過去が暴かれようとします。
そこでワトソンはメアリーの秘密が入ったUSBメモリを彼女から渡されるのですが、それを見ずに破棄するワトソン。(内容はかなり省略)
漢(おとこ)だわ、ワトソンおじさん、これで見直しました彼のことを。
で、ハッピーエンドかと思いきや!
悲しい結末はどうぞドラマで…。(悲しいといっちゃった…)
ところで、『SHERLOCK』には個性的な女性がたくさん出てきますが、誰が好きですか?
私はメアリーとアイリーン・アドラーです。
メアリーはキレ者でありながら、ワトソンとシャーロックを大切に思う優しさが好き。
アイリーンは全裸のシーンがあるのですが、陶器のような肌でまぁ綺麗なこと。
同性から見てもほれぼれする美しさ。
そしてシャーロックを翻弄するかっこよさ。
あっ、友だちになるなら断然ハドソンさんとモリー。
3人でシャーロックの悪口とかキャッキャいいながら何時間も話したいです。
ライザの頼れる親友、サバヨミ大作戦!のマギー
(↑向かって左がマギー、右はライザ。youngertvより)
現在(2020.03.18)NHK総合で放送中の『サバヨミ大作戦!』、観てますか?
私、正直期待してなかったんですが、いやどうしてなかなか面白いです。
40歳のバツイチ子持ち女性ライザが26歳になりすまして出版社で働き、26歳の恋人ができて…でも実年齢がバレると恋人も仕事も失いそうで言い出せず…というお話。
26歳になりすます主人公ライザの親友マギーが石塚さんの担当。
そもそも26歳になりすませ!とライザ(吹き替えは園崎未恵さん)を後押ししたのは彼女。
そのお陰で就職できたライザに降りかかる世代間ギャップ問題や、恋人に実年齢を打ち明けられないジレンマなどなど、毎日彼女の相談に乗る優しいマギー姐さん。
レズビアンのアーティストで性別も年齢も超越したようなマギー。
見た目もクールな感じでかっこいい女性です。
最初マギーの声を聞いたとき、「メアリーの声だ!!なんかわかる、どっかメアリーとマギーは通じるところあるわぁ」と吹き替えがすごく腑に落ちたんです。
同年代のライザとはもちろん、ライザの20代の同僚ケルシーやその友だちのローレンとも上手につきあえるマギー。
おまけにライザの10代の娘やその友だちとも楽しく会話ができるコミュニケーション能力の高さ。
誰にも媚びを売らないけれどなぜか人を惹きつける不思議な魅力を持つマギー。(←メアリーも)
この前の放送ではローレンと一夜を共にしていました!
そういう奔放なところもなぜか許せるマギー姐さん。
石塚さんの吹き替えの魅力って、クセがない声なのになぜか「頼れる」感じがするところ。
はっきりした物言いなのに愛を感じる声といいましょうか。
ところどころ現れる「おばさん感」も私としてはとっても共感できる部分です。
他にもこんなキャラクター吹き替えてます
私が今まで観たドラマ限定です。
ファーゴS2のペギー・ブロムクイスト
(↑ペギーと夫のエド。fargoより)
ひょんなことがきっかけで、普通の人が殺人事件を起こし思わぬ泥沼に巻き込まれていくドラマ『FARGO/ファーゴ』。
シーズン4までありますが、舞台となる地域や年代は別々で、ストーリーも別もの。
一部の登場人物がシーズンをまたいで登場します。
石塚さんが担当するのはシーズン2の重要人物ペギー・ブロムクイスト。
彼女は、理想の自分を追い求め「自己実現」に取り憑かれている小さな町の美容師。
夫のエドは彼女の勤める美容院のすぐ近くの肉屋の店員。
エドは店長から店を買い取ってほしといわれ、お金の工面を考えている真面目で優しい男性。
夢見る夢子ペギーは、ある日マフィアの三男ライを誤って車で轢いてしまい、事件を隠蔽するためエドがライを殺してしまいます。
エドはマフィアのライバルが雇った殺し屋と誤解され、さらに泥沼に沈む二人。
マフィアとは縁もゆかりもなかった若夫婦が、いつのまにかマフィアや警察に追われる羽目に。
関わったら大変なことになりそうなのは目に見えてるような自己実現女ペギー。
何もかも他人のせいにして、自分は絶対悪くない!と信じてやまない無邪気な悪魔の一番の被害者は夫のエド。
追い込まれた二人がどうピンチを切り抜けるのか。
ファーゴシリーズはどれも面白いのでぜひ観てほしいドラマです。
メンタリストのマデリン・ハイタワー
(↑マデリン・ハイタワー)
『メンタリスト』は、主人公ジェーンが人間心理を巧みに操り、CBIのリズボンたちと事件を解決していくドラマ。
現場での数々の失礼な振る舞いと発言で相棒のリズボンをイライラさせるジェーン、あの優しいタレ目に騙されちゃダメですよ。
石塚さんはシーズン2から登場するCBIチームのボス、マデリン・ハイタワーを担当。
仕事ができる女性ですが、ある事件でレッド・ジョンにはめられ容疑者となってしまいます。
ジェーンは彼女と二人の子どもを逃すことに協力し、そのまま彼女は逃亡します。
そしてシーズン6ではこれ以上レッド・ジョンに追われないようマデリンは子どもとともに死を偽装しますが、ジェーンに見破られ再び彼の前に姿を表わすことに。
そのとき、マデリンはジェーンは数年前から国土安全保障省に監視されていることを教えます。
結果、ジェーンは大ピンチに。
そのとき、リズボンとともにジェーンを助けに現場に乗り込むマデリン、めっちゃかっこいい!(車の中にマフィアの抗争並みの武器を搭載)
はぁ〜やっぱり石塚さんの吹き替えるキャラは「姐さん」だな。
ブラックリストのミーラ・マリク
(↑ミーラ・マリク。nbcblacklistより)
犯罪者のレイモンド・レディントン、通称レッドが捜査官のエリザベス・キーンとともに国際犯罪を暴いていくという『THE BLACKLIST/ブラックリスト』。
石塚さんは、そのシーズン1で活躍する捜査官のミーラ・マリクを担当。
ミーラ・マリクと聞いてピンとこない方、シーズン1に出てたインド系の女性捜査官ですよ。
映画『ベッカムに恋して』の主演女優パーミンダ・ナーグラが演じてました。
マリクはシーズン1のラストでレッドの宿敵「ベルリン」を乗せた護送機が墜落し、脱走した囚人をつかまえるためレスラーと現場へ。
が、レスラーと別々に容疑者を追いかけていたところを不意打ちされ命を落としてしまいます。
しかもマリクには子どもがふたりいたと…。
シーズン1でさよならは残念でしたが、ラストがかなり衝撃的だったので印象に残ったキャラでした。
検察側の証人のジャネット・マッキンタイアー
(↑向かって一番右がジャネット・マッキンタイアー。officialagathachristieより)
アガサ・クリスティ作『検察側の証人』をイギリスBBCがドラマ化、AXNミステリーや2019年にはNHKで放送されていました。
お金持ちの未亡人殺しの犯人を裁く法廷に立つ検察側の証人の裏切りとは?裁判決着後の最後の大ドンデン返し、面白かったです。
石塚さんはお金持ちの未亡人フレンチ夫人宅の家政婦、ジャネット・マッキンタイアーを担当。
ジャネットは殺されたフレンチ夫人を発見、そのとき家から出て行ったのが情夫のレナードだと証言。
レナードが捕まり裁判が始まるが、ジャネットはレナードと内縁の妻ロメイン(吹き替えは園崎未恵さん)の企みと、結果それに加担してしまったレナードの弁護士ジョンにより犯人にされてしまいます。
レナードが犯人だといっていた彼女は結果絞首台に…。
弁護士ジョンが真犯人が誰かと知るのはジャネットが絞首台に送られ、彼が名誉と名声を得てしばらく経ってから。
「姐さん」な吹き替えとはちょっと違う石塚さんの吹き替えが楽しめます。
一部ですが、石塚理恵さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。
また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
にほんブログ村
海外ドラマランキング