訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

30年越しにどうにか完走!ツイン・ピークス吹替版レビュー

なぜ今さらツイン・ピークス?

90年代に話題になった海外ドラマ『ツイン・ピークス』
当時、ちょっとだけ観た記憶が…。
それがアマプラで配信されてた!
女子高生が殺されて、その謎を追うっていうミステリーでしょ?
あれだけ話題になったんだから面白いはず!観る!というわけでS1と2の合計30話に挑戦。
さて結果は…。
※ネタバレなし。カッコ内の人名は吹き替え声優です。

ツイン・ピークスの超おおまかなあらすじ

山間の小さな町ツイン・ピークスで女子高生ローラの遺体が発見される。
さらに乱暴されたもう一人の女子高生も発見され、FBIのデイル・クーパーが捜査を指揮することに。
彼は他の町で起こった殺人事件との関連を疑っていた。
この事件がおこったことで、小さな町の複雑な人間関係や、売春や薬物の蔓延、DV、浮気などさまざまな問題が浮き彫りに。
果たしてローラを殺したのはいったい誰がどうして?どうやって?

(↑twinpeaksより)

主な登場人物

※登場人物多いので一部のみ紹介。

(↑twinpeaksより)

FBI、ツイン・ピークス保安官事務所関係

●デイル・クーパー

ツイン・ピークスで起こったローラ・パーマーの殺人事件と、女子高生の暴行誘拐事件を捜査するためにやって来たFBI捜査官で主人公。
捜査状況など、カセットレコーダーに録音する。
礼儀正しくてぱっと見ハンサムだけど、どっか変な人。

●ウィンダム・アール

クーパーの元相棒で元FBI捜査官。
彼の妻とクーパーが恋愛関係になり、妻は殺されるも犯人はわからず。
それ以降、精神に異常をきたす。

●ハリー・トルーマン

ツイン・ピークスの保安官で、真面目で人望も厚くクーパーとの相性もいい。
製材所の未亡人と恋愛関係にある。

●アンディ:気弱な保安官補。ルーシーの恋人。
●ホーク:ネイティブの保安官補。追跡が得意で眼光が鋭い。
●ルーシー:さまざまな雑用をこなす事務員。吹き替え(安達忍)のせいかキャラ強め。

ツイン・ピークスの住民

●ローラ・パーマー(高島雅羅)

湖畔で発見された殺された女子高生。
学校では人気者、家庭教師や給食サービスのボランティアなど、町民の誰もが知る人気者。
しかし、殺されたことにより裏の顔が次々と明らかに。

●ドナ・ヘイワード

ローラの親友。
ローラの隠れた恋人ジェームズと一緒に犯人探しを始める。

●ジェームズ・ハーリー

ローラの秘密の恋人だったが、彼女の死後ドナと付き合いだす。
彼の行くところトラブルありな気が…。

●オードリー・ホーン

ローラのクラスメイト。
仲はそれほど良くはないが、好意を持ったクーパーの役に立とうと独自に事件を調べるが無鉄砲なため危険な目にあう。

●ボビー・ブリッグス

互いの両親公認のローラの恋人だが、隠れてダイナーのウエイトレスと不倫中。
友だちのマイクとコカインの密売をしている。

●リーランド・パーマー

ローラの父親で弁護士。
彼女の死後、情緒不安定に。

●ベン・ホーン

オードリーの父でホテルやカジノを経営するホーン産業のCEO。
お金のためなら汚いことにも手を染める男。

●エド・ハーリー

ジェームズの叔父で両親が不在の彼の親代わり。

●レオ・ジョンソン

トラック運転手のDV男。

●シェリー・ジョンソン

レオの妻で、ローラの恋人ボビーと不倫中。

●ジョシー・パッカード

パッカード製材所の未亡人で香港出身。
保安官のハリーと恋愛関係にある。

●キャサリン・マーテル

ジョシーの義妹で彼女のことを敵視している。
ベン・ホーンと不倫中。

●ボブ

シルバーヘアの謎の男。
ローラの父が子どもの頃に見たと証言。

他にも、カナダのカジノ「片目のジャック」の関係者や、町民が集まるダイナー「RR(ダブルアール)」のノーマ、ローラに瓜二つの従姉妹マディ、片腕の男、巨人、丸太おばさん、ジャコビー先生など何かしら事件に関わる人がめちゃくちゃ多いので、気になる人はウィキペディアでどうぞ。

ツイン・ピークスの見どころ

ローラを殺した犯人は誰?

てっきりツイン・ピークス=ローラ殺しの犯人探しだと思ってた。
がしかし、S2の前半で犯人は判明。
犯人は、ちょっと予想はしてた人物、ただし背景にあるものは予想外。
それまでにもクーパーの夢とか、ローラの母の幻視とか不思議系要素は感じていたものの、犯人の背後にまでこれがあったとは。
実は犯人がわかった時点で「ツイン・ピークス観るのやめよ」っと思った。
私にとっての謎解きは終了したし、この時点でストーリーの面白さはまあまあ伝わったから。
でも残り10話以上いったい何があるの?と思って最後まで観たわけだけど…。

夢、幻視、空軍の謎の研究、赤い部屋など謎だらけ

これがデイヴィッド・リンチワールドか。
私には難しい、わからん、意図は何?メインのテーマはいったい何なの?と疑問だらけ。
登場人物が多くて、それぞれが何かにつながってはいるものの、伏線回収!のスッキリ感はなし。
クーパーの捜査のヒントが夢だったり、突然彼だけが見える巨人が現れたりと、私のような深読み嫌いな人間にはその面白さや奥深さが理解できない。
ツイン・ピークスを本当に理解してるのは監督のデイヴィッド・リンチだけだと思う。
考察を楽しむ奥深さは自分にはまったくないと発見したのはよかったけどさ。

クーパーとウィンダム・アールの対決

S2の9話でローラ殺し事件が片付いた後、話がどう進むのかと思ったら、クーパーと元相棒で因縁の相手ウィンダム・アールとの対決がスタート。(これが実質S3では)
単純な殺るか殺られるかじゃない独特の世界観が炸裂。
正直、こっからがつまらなかった。(ちゃんと最後まで観たけど)
でもこれが最初からデイヴィッド・リンチがやりたかったことで、ローラ殺しは序章とか。
ここから、ローラ関係の人物は完全に控えにまわり、クーパーとウィンダム・アール、意外な重要人物ボビーの父ガーランド、死んだはずのジョシーの夫アンドルーなどがストーリーの表舞台に。
最後はウィンダム・アールを追ってブラックロッジの赤い部屋に入ったクーパー。
結局ウィンダム・アールは魂を奪われて死んだってこと???

(↑ブラックロッジ。twinpeaksより)

ドナとジェームズの扱い

いやてっきりローラの親友ドナと恋人のジェームズは最終話まで第一線でからんでくると思ってたわけ。
それがローラの事件が解決してからは一気に後退。
特にジェームズなんて、今の恋人ドナを置き去りにして一人バイクで旅に出た結果、女性がらみのトラブルに巻き込まれドナに助けられるというアホさ。
最終話なんて微塵も出てこない(笑)、ジェームズかわいそう。
あとドナも終盤は自分の出自の思わぬ問題に翻弄されたりと、ミステリーというより人間ドラマのど真ん中に。
お騒がせ娘オードリーには運命の出会いがあったりと、終盤の主要人物から脇役にまわった人たちのわちゃわちゃぶりに驚きとともに笑いが込み上げてきた。

若き日の俳優たち

主人公のクーパーを演じるカイル・マクラクランの整った顔立ち!
でも私のイメージは『デスパ』のブリーの夫オーソン。
潔癖症な歯科医師、でも妻や愛人が失踪、殺人事件の隠蔽など裏がある男。
『グッド・ワイフ』ではあのタシオニ(伊倉一恵)と恋に落ちる?ジョシュ・パロッティとして登場。
こちらもオーソンやあのタシオニに負けず劣らずの変な男。
このイメージがあったので、ちょっと変なクーパーも違和感なし。
しかも、クーパーがまともに思えるほど。

オードリー役のシェリリン・フェン
左目のほくろが印象的な美人さん。
どっかで見たぞ〜と思ったら…『S.W.A.T.』のジム・ストリートのお騒がせ母さんカレンだった!
あの無鉄砲な恋する女子高生が、30年経ったら麻薬依存で息子を操る母になるとは…。

(↑ジムとカレン母さん。swatcbsより)

S2でクーパーの恋人になるアニーを演じるヘザー・グラハム
妖艶なイメージしかなかったのに『ツイン・ピークス』では修道院帰りの繊細な女の子。
きれいな顔立ちはそのままだけど、まだまだ幼さが残るのが印象的。

あのテーマ曲

これを聞くだけで一気にツイン・ピークスの世界へ。
でもイントロが似ているジャネット・ジャクソンの「Let’s Wait Awhile」が頭の中でずっと再生されてる…。

(↑ツイン・ピークステーマ曲。kasper933より)

(↑Let’s Wait Awhile。Janet Jacksonより)

吹き替え派ならではのお楽しみ

30年以上前のドラマ『ツイン・ピークス』で登場した声優の中には今でも活躍中の人もたくさん。
ここではその一部を紹介。
ちなみにセリフもひと昔前感が満載。

殺されたローラ/高島雅羅 CSI:科学捜査班のキャサリンでお馴染み。女子高生役の声が聞けるなんてうれしい!そして声がやっぱり若い、でも今ほど個性は感じられないかも。

保安官ハリー/銀河万丈 今と声の感じがまったく変わらない。ちなみに奥様はローラ役の高島雅羅さん。

DV夫レオ/大塚明夫 『ルパン三世』の二代目次元大介ほか、とにかく有名な声優さん。でもレオは妻を家政婦扱いするクズ夫役、しかも終盤のセリフは「あー」とか「うー」や叫んだりなど今じゃ信じられない贅沢な使い方。

ジェームズの伯父エド/若本規夫 最近では『人志松本のすべらない話』『ウワサのお客さま』など唯一無二なナレーションでお馴染み。吹き替えでは悪役のイメージだったのが、ここでは腕のいい修理工で、高校時代の恋人を思い続ける男。これまた新鮮!

観終わった感想

期待してた、ツイン・ピークス
30年前のブームの頃の記憶はインパクト大な丸太おばさんだけ。
ちゃんと観るのはこれが初めて。
で、感想はイマイチ。
テンポが遅い、夢や超常現象や二重人格など現実離れした設定があちこちに。
最初から全部不思議系ならいい。
正統派だけどどこか違う鋭さがあるドラマだと思ってた。
結果、ミステリー50:群像劇10:難解異次元ワールド40って感じ。
たぶんデイヴィッド・リンチが仕掛けたあれこれを、一つひとつ丹念に考察していく知識と読解力がある人にはすごく面白いんだと思う。
あいにく私は違った!浅くてごめん!
特に最終話、赤い部屋を深読みしてる人のブログとか読んだけど、ぜっっんぜんわからんかった!
なので続編『リミテッド・イベント・シリーズ』は観ません。
以上です。

(↑シネマトゥデイより)

また、ドラマ名はわかるけど声優がわからない、そんなときは「ドラマ別吹き替え声優インデックス」へどうぞ!
※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。

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