73歳での他界は早すぎる!
2024年初投稿です。
新年早々、地震や飛行機事故など心がざわついていたところに飛び込んできた訃報。
歌手の八代亜紀さんが2023年12月30日に73歳でお亡くなりに。
またまた心に痛みが…。
八代亜紀との出会い
私が子どもの頃にはすでに大スターだった八代亜紀さん。(以下敬称略)
テレビ番組でたくさん観る機会はあっても、好きという感情は特になし。
そりゃそうだ。
彼女の歌の世界は子どもにはまだ理解できない。
でも今でも聞けば自然と歌詞がでてくるのは、昭和の歌番組の洗礼を受けたせいだと思う。
当時の彼女はゆるやかなウェーブがかかったロングヘアにロングドレス。
ハスキーな声で大人の色恋を歌う色っぽい女性。
芸人などが「厚化粧」だとふざけて言っていたけど、子どもの私は「どこが厚化粧なん?」っていつも思ってた。
顔立ちが華やかでスラッとしてて圧倒的な存在感を何かで茶化したい時に、わかりやすい「厚化粧」という言葉を使ったんだろうな。
(↑aki_yashiroより)
八代亜紀の魅力に気づいたとき
それから20年以上たったあるとき、CDで彼女の「舟唄」を聴いた。
大人になってちゃんと彼女の歌声と歌詞を改めて聴いた。
やっと歌の世界観が理解できた。
港町の小さな居酒屋で昔を思い出しながら一人盃を傾ける男。
子ども時代にはまったく絵が浮かばなかった舟唄の世界。
それがあの声で目の前に広がった。
八代亜紀っていい歌手だなって、やっと気づいた。
そして舟唄は彼女の曲の中ではあまりない男性が主人公の歌というのも新鮮だった。
(↑aki_yashiroより)
舟唄は「中森明菜選曲 演歌集 -艶華-」で再会
舟唄の魅力に気づいたのは「中森明菜選曲 演歌集 -艶華-」というCDを買ったから。
中森明菜が選曲した演歌のコンピレーションアルバム。
いい曲ばっかり!
舟唄以外にも「何これ!」と痺れた曲多数。
中森明菜、選曲センスが素晴らしい!
中森明菜もアイドル全盛時には対して興味なかったのに、大人になってから「中森明菜すごい!」って気づいた私。
気づくのがとにかく遅い。
(↑日本コロムビア 公式YouTubeチャンネルより)
艶華のオススメ曲
ということで、舟唄をはじめ、演歌の魅力を改めて知った「中森明菜選曲 演歌集 -艶華-」の収録曲は以下の通り。
1.天城越え/石川さゆり
2.無言坂/香西かおり
3.氷雨/日野美歌
4.みちづれ/牧村三枝子
5.空港/テレサ・テン
6.越冬つばめ/森昌子
7.悲しい酒/伍代夏子
8.舟唄/八代亜紀
9 .石狩挽歌/北原ミレイ
10.矢切の渡し/テレサ・テン
11.夜桜お七/坂本冬美
私のベスト3
1.舟唄/失った愛を男目線で歌う名曲。
2.石狩挽歌/寂れてしまったニシン漁の町で昔を思い出すという悲しい曲。「挽歌」というタイトルが秀逸。
3.無言坂/夕方の街の灯を見て、ゆるされぬ恋に孤独を感じる女性の歌。少ない言葉の中にこれだけ心情や情景を描くことができる久世光彦、すごいわ。
大人になって初めてわかる歌詞の意味。
愛を失ったり、大切な人と別れたり、二度と戻らない幸せな人生を思い出しては酒を呑む、みたいな主人公たちの気持ち。
そしてその周りにいる人たち(家族やゆるされぬ恋の相手やその妻とか)の気持ちも察することができたり。
どうして演歌がシニアに支持されているのか、自分もシニア予備軍になってわかった気がする。
そのきっかけになったのが八代亜紀の「舟唄」。
ギャップもいいの八代亜紀
彼女の歌の世界は「切ない女心」。
でも歌以外の彼女はいつも朗らか。
子ども時代は歌しか知らなかったので、きっと本人も暗くてちょっと怖い人だと勝手に思ってた。
でもテレビの歌以外の表情はたいてい笑顔。
なぜこの人にあの情念の世界が歌えるんだろうと不思議に思っていた。
Xで見つけたポスト。
なるほど。
人生のバランスを歌でとっていたんだ、彼女は。
私も暗い曲や暗いドラマが大好きだけど、それと対極にあるくらい人生ハッピーだっけ?
もっと聴きたかったな、彼女の歌。
最近は髪を後ろでまとめる姿が多かったけど、全部おろしたゆるやかなウェーブのロングヘアが本当に素敵だった。
(↑aki_yashiroより)
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