訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

【追記有】女ボスとクセ爺3人が活躍!ニュー・トリックス 退職デカの事件簿レビュー

ニュー・トリックス 退職デカの事件簿とは

(↑AcornMediaUSより)

左遷された女性警視サンドラが未解決事件だけを扱う部署「UCOS」で、退職した元刑事のクセものじいさん3人と事件を解決していく1話完結の刑事ドラマ『ニュー・トリックス 退職デカの事件簿』
アマプラやフールー、U-NEXTなどで配信中。(2024.06.28現在)
今までさんざん「あんたこのドラマきっと好きだから観てみ」とアマプラ&フールーに薦められてきたものの、絵面が地味だなぁという理由だけで手をつけなかった。
が、ある日観てみたら…面白かった!
S12まであり、しかも途中からオリジナルメンバーが全員いなくなると聞き、とりあえずオリジナルメンバーがいるところまでは観ようと決め、現在S8までチェック済み。(初代の4人全員いるのはS8まで)
なのでレビューはS8までの内容です、悪しからず。

【追記】2024年6月29日に投稿した『ニュー・トリックス』のこのレビュー。
先日無事S12まで完走したので追記しました!
※ネタバレあり。字幕版のみです。

主な登場人物

UCOS(Unsolved Crime and Open Case Squad)のメンバー

(↑左上、左からジェリー、ジャック、サンドラ、ブライアン。VisionTVより)

●サンドラ・プルマン

性格仕事一筋、白ワイン好き
UCOSでの立ち位置頼れるボス
UCOSでの困りごと部下が昔のやり方で無茶をする
心のしこり父の死の真相、母とのすれ違い

UCOSを率いる頼れる女性ボス・サンドラ。
左遷でUCOSを任され、部下は退職した元刑事、全員歳上でおじいちゃんの入り口にいる人ばかり。
最初はギクシャクしていたものの、暴れロバのようなクセ爺3人を見事に統率。
途中、昇進で表舞台に返り咲くチャンスがあったにも関わらずUCOSを選んだ彼女、めっちゃかっこいい。
ただ、私が納得いかないのは「かなりのイイ女」扱いされること。
容疑者や関係者の「あの美人になら話すぜ」みたいなのに首を傾げるのは私だけ?

●ジャック・ハルフォード

性格常識ある落ち着いた紳士
UCOSでの立ち位置経験豊かな正統派
UCOSでの困りごと一番おじいちゃん扱いされる
心のしこりひき逃げで亡くした妻

ボスのサンドラの元上司ジャック。
サンドラもジャックには一目おいている感じで、ジャックもサンドラの性格や優秀さをよくわかっていて、実力をちゃんと認めている。
亡き妻一筋で、好意を持ってくれる女性にも一線は絶対超えない真面目な彼だが、捜査となるとちょっと汚い手を使ったりも。
狡猾な部分を絶対表に出さないところはさすがベテラン。

●ブライアン・レイン

性格こだわりの強い変わり者
UCOSでの立ち位置動くデータベース
UCOSでの困りごと断酒中なのにやたらとパブに集まる
心のしこりアルコール依存症

自他とも認めるUCOSイチの変わり者ブライアン。
こだわりが強く自閉症のグレーゾーンのような彼の持ち味は、抜群の記憶力とPC活用能力。
それが捜査に大いに役立つこと多数。
ただし、不安定になりやすく(アルコール依存再発など)、UCOSのメンバーや妻のエスターを巻き込むことも多い。
あと、自分が興味があることにはのめり込む傾向が。(宇宙人や戦場を再現したミニチュアでのフィギュアなど)
うまく使えば強力な武器になるが、扱い方はかなり難しい。

●ジェリー・スタンディング

性格女好きのギャンブル好き
UCOSでの立ち位置カッとなりやすいが意外とキレ者
UCOSでの困りごと今時の情報に疎いと思われている
心のしこり離婚3回

捜査で出会う女性のチェックを怠らず、いつでも出会いを求める離婚3回でもコリない現役感満載の強者ジェリー。
ギャンブル好きだし、ヘビースモーカーだし、もしかしてダメンズ?かと思ったら、意外にも人情に厚い優しい男。
娘といって現れた女性警官を受け入れたり(結局本当の親子ではなかったが、ジェリーは父としてふるまった)なんか憎めない。
無事事件が解決したり、いいことがあるとすぐ一杯やろう!というのも彼。
ひと昔前のちょっと遊んでる刑事だけど、やる時はちゃんとやる男。(でも森が苦手)

●ロバート・ストリックランド
S2から登場するサンドラの上司で副警視監。「長」のつくお偉いさんが好きな昇進命の男と思ったら、たまに男気を見せてUCOSに協力したりもする。

●クラーク巡査
S1のみ登場するUCOSのアシスタントで制服警官。親世代のメンバーたちを今時の方法や情報でサポート。S1しか登場しないのが残念。

家族

●エスター・レイン
ブライアンの妻で彼の一番の理解者。彼女の発言が事件解決のヒントになったりもする。

●グレイス・プルマン
サンドラの母。仕事に忙しいサンドラを責めるような発言で、いつも関係はギクシャク。

【追記】UCOSの新メンバー

●サーシャ・ミラー
UCOSの新しいボス。副警視監の夫に浮気され離婚、新しい出会いに少し尻込みすることも。
サンドラ同様、部下のおじさん(初代より平均年齢が若返る)の勝手な行動に手を焼くことも多い。

●スティーブ・マッカンデュー
グラスゴー出身。ある事件でUCOSに協力しジャックの後釜として参加。
離婚後疎遠になった息子を探すためにロンドンに来た。

●ダニー・グリフィン
ブライアン推薦でチームに加入したという経緯がわかる几帳面なデータ男。
入院中の心を病んだ妻と障害者の娘がいる。

●テッド・ケイス
ジェリーが巻き込まれた事件で助けを求めた元同僚で数少ない「いい警官」。
サーシャが撃たれて入院したとき、一時的にチームを率いることに。

●シンシア・クライン
新任の警視監。UCOSを解散させた出世欲かなり高めのイヤな女。

(↑ミステリーチャンネル(旧AXNミステリー)より)

ニュー・トリックスの見どころ

やっぱりコレ、個性的なメンバー

4人それぞれの個性が面白い『ニュー・トリックス』。
持ち味を活かして捜査するけど、ときどき法を無視したやり方でサンドラを困らせるのも日常茶飯事。
そしておじいちゃん3人を巧みに操るサンドラも、時に自虐的にそれを笑いにしてみたり。
それぞれが何かしらスネに傷持つ身、それが垣間見えるのもこのドラマの見どころのひとつ。
完璧なキャラは一人もいないので、誰かの何かしらに共感できる気がする。

がんばるおじいちゃん

元刑事の3人のおじいちゃんたち。
捜査方法は基本昔と同じ、ただし法にのっとった捜査が標準の今では時代遅れな感じも。
それでも、それぞれの得意分野を活かして成果をあげていくのは見てて爽快。
ただ、犯人を走って追いかけたりするのはみんな息が上がって苦手。
追いかけても捕まえられないことも多い。
そんな中、果敢に犯人にタックルして表彰されることになったジャック(S8)は、実はいつ死んでもいいと思っているので、そんな行動ができたと告白。
実は彼が一番心に闇を抱えているのかも。

(↑妻の復讐に失敗し入院したジャック(左)。VisionTVより)

アメリカのドラマ『コールドケース』をもっと軽くした感じ

未解決事件を扱うドラマといえば『コールドケース 迷宮事件簿』。
刑事が何かしら問題を抱えているのも『ニュー・トリックス』と同じ。
決定的に違うのは明るさ。
『ニュー・トリックス』は笑えるところも多く、シリアスになりすぎないのがいい。
事件自体は重くても、おじいちゃん3人のドタバタがだいぶ軽くしてくれる。

メンバーの人間ドラマが見えるクリフハンガー

海外ドラマではお馴染みの次シーズンへつなぐ謎を残した終わり方「クリフハンガー」。
毎シーズンとは限らないけど、もちろんニュー・トリックスでも健在。
普段は見せない違う顔が見えるシーズンは特におすすめ。(S8まで)

S1最終話/UCOSの活躍が認められ、サンドラに昇進話が。彼女はそれを受けてUCOSを去るのか。

S2最終話/退官間近の検視医が持ち込んだ死体の身元確認。捜査は難航するが犯人を無事逮捕。しかし拘置所で自殺してしまう。

S3最終話/妻を轢き殺したと告白するリッキーを殺そうとするジャック。サンドラたちは彼を止めることができるのか?

S4最終話/父の死の真相を知ったサンドラ。収賄容疑で事情聴取していたのはジャックと知り、父の知らない一面を知ってしまった彼女は…。

S5最終話/息子殺しの事件を解決したブライアンが再びアルコールに手を出し、エスターとの約束をすっぽかす。エスターと息子がパブに迎えに来たが…。

S6最終話/ある事件からサンドラは父の浮気を知り、しかも異母弟の存在を知ることになる。

S7最終話/警察のお偉いさん相手に暴力をはたらいたことでUCOSが解散の危機に。彼らはお偉いさんさんの悪事を暴くことはできるのか?

S8最終話/捜査の緊急性を理由に授賞式をすっぽかしたジャック。ストリックランドはチームの結束に疑問を抱くように。

英国ドラマでお馴染みのあの人も登場

ほんの一例をご紹介。顔はわかっても他の作品や名前が思い出せない人も多数あり。

S3/ルイス警部のルイス役ケヴィン・ウェイトリーが高校の校長役、しかも放火犯として登場。同じく法医学者ローラ役クレア・ホールマンが科学捜査官で登場。

S5/ダウントン・アビーの家政婦長ヒューズ役のフィリス・ローガンがロンドン熱帯医学研究所のマシソン博士で登場。

S7/シャーロックのレストレード警部役のルパート・グレイヴスは被害者のデザイナーの弟エイドリアンで登場。

S8/刑事ジョン・ルーサーのルーサーの元妻の恋人役マークのポール・マッギャンがサンドラの元不倫相手ジェイムズで登場。実は悪徳警官で逮捕されるけど。

S8までの感想

全12シーズンの8まで観た『ニュー・トリックス 退職デカの事件簿』
どこまで観るかはまだ不明だけど、現在のところ面白い。
しばらくこればっかり観てて、他のドラマがまったくの手付かず…。

毎回おじいちゃんたちがどう活躍するのか、シーズン毎に誰がどんな闇をぶちまけてくるのかが楽しみ。
イケメンがいるわけでもなく、派手な銃撃戦があるわけでもない英国正統派刑事ドラマ。
スタートが2003年なので、スタート時はネットもない昔の警察。
それがシーズンが進む毎に、データやネットを活用したり、IPアドレスから関係者を割り出したり、飛躍的に進んだ科学捜査を利用したりと捜査方法の年表を見ているよう。
でも根底にあるのはベテラン刑事たちの経験と勘とテクニック。
時に汚い手を使っても、おじいちゃんたちならまっいっか、ってなるところも好き。
最初は苦手だったブライアンが次どんな一面を見せてくれるかが、今の一番の楽しみかも。

(↑BBC Studiosより)

【追記】初代UCOS4人の最後

サンドラ/S10でボスニアからの移民がからむ事件で知り合った、国連の戦争犯罪の捜査官マックス・クレマンにスカウトされUCOSを去る。ちなみにマックスとはいい関係に。

ジャック/S9の1話で移住すると言って辞める。実は末期のガンで妻との思い出の地・南仏のホスピスに入る。ブライアンにだけこのことを告げるが、ジャックの唯一の頼みは「誰にも言うな」だった。

ブライアン/警官時代に留置所で亡くなった青年の死の真相を暴いたが、警察権力によって闇に葬られた。どうしても真実を遺族に伝えようと録音テープをこっそり渡したのがバレてクビに。S10の6話でエスターと共に卒業。

ジェリー/昔のボスの死体が発見され、その殺人容疑がかかるジェリー。昔の同僚やギャングの罠にハマるが無事事件は解決。しかし車に仕掛けられた爆弾で死亡、実は報復を恐れての偽装工作。UCOSを去ってアメリカ旅行を満喫。

【追記】2代目UCOS4人の最後(ラストでUCOS解散)

サーシャ/シンシアに打診されていた新設の名誉殺人の捜査チームを率いることに。

スティーブ/探偵免許を申請し、息子のスチュアートとともにオーストラリアに移住予定。

ダニー/恋人のフィオナの新しい赴任先アバディーンでインターポールの犯罪分析官として働く予定。

テッド/恋人のパットとともに自転車旅行に行く予定。

【追記】完走しました!

ふー、長かった。
全話観た感想は、初代メンバーの方がよかった。
2代目も悪くないけど好みのメンバーが見つからずイマイチ愛着が湧かず、そのまま終了って感じ。

初代メンバーのラストがそれぞれ「らしくて」よかった。
見応えがあるのはジェリー(S12・1&2の前後編)、思った形ではなかったけど正義を貫いたのはブライアン、潔くて美しかったのはジャック、新しいドラマになりそうなのはサンドラ。
初代の方が笑える要素が多く、おじいちゃんの頑張りを応援したくなる。

2代目はそれぞれの抱える問題が少し重くシリアスに感じたり、笑いが少ない気が。
ジェリーのようなは陽キャラおじさん役はスティーブに変わったけど、ちょっとパワー不足。
サーシャは好きだけど、きれいにまとまっている感じ。
部下の新おじさん3人がまだ扱いやすいというのもあるかも。
サンドラの「キーッ!」っていうお怒りモードが懐かしい。

メンバー総入れ替えですぐ終わってしまったニュー・トリックス。
シリーズが長くなってマンネリ化も感じたし、私は新メンバーの個性が弱くなってお気に入りキャラが見つからなかったのが残念。
それでも完走したのは「1話完結の面白さ」「どう終わるのか知りたい」から。
ラストはハッピーエンドで、誰かが殉職するようなドラマティックさはなし。
でもそれもニュー・トリックスらしくていいかも。

そして完走したので、ようやく次のドラマに行ける!うれしい!

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