ジョン・ルーサーとアレックス・クロスには共通点がいっぱい
仕事はできるけど問題も多い刑事二人。
一人はロンドンを舞台にしたドラマ『刑事ジョン・ルーサー』のジョン・ルーサー。
もう一人はワシントンDCを舞台にしたドラマ『アレックス･クロス ～狙われた刑事～』のアレックス・クロス。
主人公の二人の共通点が多いので、いろいろな視点から検証してみました。
※ネタバレあります。カッコ内は吹き替え。
過去にはこんな比較も↓
ボッシュ＆クヌース！欧米一匹狼刑事は似た者同士だった！
イギリスのドラマ『刑事ジョン・ルーサー』とは
（↑BBCより）
ロンドン警察の刑事ジョン・ルーサーが主人公のドラマ『刑事ジョン・ルーサー』。
優秀だが問題を抱え、それが原因で暴走することも。
基本は1話完結、ドラマはS5まで、映画化もされている。
アメリカのドラマ『アレックス･クロス ～狙われた刑事～』とは
（↑Prime Video JPより）
2024年11月14日からアマプラで配信が始まったアメリカの刑事ドラマ『アレックス･クロス ～狙われた刑事～』。
小説がベースになっていて、デンゼル・ワシントン主演で映画化もされている。
主人公は優秀だが問題を抱え、解決方法が見つからず不安定な日々をおくる。
現在ドラマはS1のみ、シーズンを通して一人の犯人を追いかける。
こんなにあるよ共通点！
『アレックス･クロス』を観ていたら「ルーサーやん！」と思ったこと多数。
というわけで、いろんな共通点を紹介。
犯人の心理を読む
| ルーサー | 深い洞察力で先を読む |
| クロス | 心理学の学位を持ち捜査に生かす |
見た目は2人ともワイルドで、力で相手をねじ伏せるのかと思いきや、どちらも犯人の心理を読み捜査をする頭脳派。
ルーサーは経験から蓄積された経験や洞察力、クロスは心理学の博士号を持ったインテリ刑事。
ルーサーは先を読んで行動、クロスは犯人のプロファイルをしたり資料を読み解いたりとやり方は少し違いあり。
（↑ジョン・ルーサー。cinemahardcaseより）
（↑アレックス・クロス。entertainmentweeklyより）
妻が殺された
| ルーサー | 事件に巻き込まれて |
| クロス | 何者かに射殺される |
ルーサーもクロスも超愛妻家。
ゆえに妻が殺されたときのショックの大きさといったら…。
ルーサーは事件を追ううちに、同僚の闇と直面、そこに巻き込まれたのが妻のゾーイ（樋口あかり）。
しかもルーサーが犯人と疑われるはめになるし、殺したのが信頼していた同僚のリードって最悪。
クロスの妻は何者かに射殺され、死後しばらく経っても立ち直れない日々。
相棒のジョンには何度もセラピーを受けるように言われるが無視している。
（↑クロスの妻マリア。chaunteeschulerirvingより）
心に大きな痛みあり
| ルーサー | 犯人に重症をおわせる、妻との別居と死別が原因 |
| クロス | 妻が殺されたショックが原因 |
二人とも心の問題の多くを占めるのが妻との関係。
ルーサーは別居中の妻に未練たらたら、クロスは妻が亡くなったことから立ち直れない。
結果、二人とも捜査で暴走することも多々。
ルーサーは犯人を追い詰め転落させた責任で休職、クロスは容疑者を殴る動画が拡散され休職とどっちも休職経験者。
（↑ルーサー。ovationtvより）
相手がサイコパス
| ルーサー | 1話完結・全員理解し難い殺人動機あり |
| クロス | 1シーズン1犯罪・理解し難い殺人動機あり |
ルーサーを観るたび、毎度よくこんないろんなタイプのサイコパスがいるなぁと感心してしまう、そして全員気味悪くて胸糞悪い。
そういう犯人たちと対峙して平気でいられるわけないと、ルーサーの不安定さに納得してしまうけど。
クロスはシーズンを通して1人の犯人（サイドストーリーでもう一人追う）を追う設定で、相手は『ブラックリスト』のトム・キーンを演じたライアン・エッゴールドが演じるエド･ラムジー。
トムの印象が強すぎて「なんでこんなヤツになってしまったの！」と極悪ラムジーのキャラになかなか馴染めず。
ルーサーに登場する犯人たちと同様、こいつも頭が切れる胸糞悪い男。
（↑金髪がエド･ラムジー。crossonprimeより）
女性の上司
| ルーサー | よき理解者ローズ・テラー |
| クロス | 妊娠中のオラセン・マッセイ |
ルーサーの上司テラー（安藤麻吹）は、扱いが難しい彼の能力を認める数少ない理解者の一人。
でもS1でさようなら。（S2からは男性上司）
ちなみにS2で登場するお偉いさんのリンダ・キャロウェイ（宮寺智子）も女性。
クロスの上司オラセン・マッセイはちょっと頼りにならない印象が。
手を焼く部下クロスと署長アンダーソン（こちらも女性）の間に挟まれる悩める中間管理職。
でも実はマッセイ、子どもを持つことと引き換えに悪魔に魂を売った汚職警官という正体が。
（↑クロスとマッセイ。sharontwashereより）
頼れる女性
| ルーサー | ルーサーの大ファン・アリス |
| クロス | なんやかんやで助けてくれるFBIのケイラ |
捜査で出会ったルーサーに魅了されたサイコパスのアリス・モーガン（沢城みゆき）。
S1の1話で登場した親殺しの犯人アリスはその後も頻繁に登場。
ルーサーを勝手に助けたり、彼の方もアリスの賢さを利用している面も。
FBI捜査官のケイラは、警察では手に入れられない情報で文句を言いながらもクロスを助ける存在。
独身のクロスとケイラ、男女の仲になるんじゃないの？と思ったら、クロスの相棒サンプソンの方といい感じになってた。
これだ！と見込んだ警官をサポートしつつ、自分の手柄もちゃんと立てるという野心的でクールな女性。
（↑アリス。masriel_fanより）
相棒も優秀
| ルーサー | ルーサーを尊敬するジャスティン |
| クロス | 幼馴染のサンプソン |
一匹狼感の強いルーサーとクロスだけど、相棒もかなり優秀。
ルーサーの相棒ジャスティン・リプリーは、尊敬する彼と一緒に仕事ができてすごく嬉しそう。
ルールを破って強引に捜査するルーサーを、若手警官のせいかちょっと抵抗もあったり。
それでも内部調査の入ったルーサーをかばったりと、二人の信頼関係ができあがってきた！と思ったときにジャスティン殉職。
いや、ほんと悲しかった…。
クロスの相棒サンプソンは幼馴染、そんな遠慮のない関係もあってケンカをしたときはかなり激しい。
どっちも謝らないし素直じゃない、でも捜査では協力する。（そこは互いに認め合ってる）
いつかは仲直りするでしょ、と周囲の人間は全員思ってるはず。（私もそう思う）
（↑ジャスティン。ovationtvより）
（↑クロスとサンプソン。crossonprimeより）
恋人が事件に巻き込まれる
| ルーサー | 交通事故で知り合ったメアリー |
| クロス | 非営利団体を運営するエル |
妻を亡くしたルーサーの前に現れたメアリー。
車同士がぶつかったことで知り合い、互いにすぐ好意を持ったよう。
この出会いのシーン、大好き。（私がメアリーでもすぐ恋に落ちてる）
そしてお約束のように、ルーサーが大事にするものは狙われるという運命。
メアリーは誘拐されるも無事助かる。
クロスの恋人エルは、妻を亡くしたショックから立ち直れないクロスを理解し、ゆっくり進もうとするものの、彼の暴走で一旦は関係が終わったかにみえた。
けど、彼を付け狙うストーカーのピーターに狙われることに。
優秀すぎる警官に関わると巻き添えを食うというのは海外ドラマのあるあるのひとつ。（でも彼らに惹かれるのはすごくわかる！）
（↑クロスとエル。primevideoより）
あと、ラフなフォントに主人公のシルエットが入るタイトルバックも雰囲気が似てるので、こちらもチェックしてみて。
違う点もあります！
『刑事ジョン・ルーサー』と『アレックス･クロス ～狙われた刑事～』、もちろん違うところもいろいろあり。
一話完結かシーズン通してか
| ルーサー | タイプいろいろの犯人と闘う一話完結 |
| クロス | 1シーズン1犯人 |
ルーサーは基本1話完結。（またがる場合もあり）
クロスはシーズン通して犯人を追い詰める。
ただしどちらもサイドストーリーがあり、家族問題や恋人問題、内部調査、ストーカーなどなどこっちも同時進行で見逃せない。
（↑ルーサー。spicypulpより）
吹き替え
| ルーサー | 坂詰貴之 |
| クロス | 宮内敦士 |
まぁ吹き替えが違って当たり前だけど…。
どっちもいいの、吹き替えが。
ルーサー役の坂詰貴之さんは、ハードなキャラのイメージがなくて、最初聞いたときはちょっと違和感が。
でもすぐ馴染んだし、今まで聞いたものよりかなり抑えた感じで重厚な吹き替えがいい。
相棒のジャスティンは櫻井トオルさんで堅実で真面目な印象、なので剛＆柔ペア。
ただし、現在アマプラで配信されているのは字幕版のみ。（DVDは吹き替えあり）
NHKでS4まで放送してたのに、なぜ5を放送してくれない！すぐ放送を！ついでに映画版もよろしく。
クロス役の宮内敦士さんもキャラにピッタリ。
無骨だけど知的で家庭的、でも精神的に危うい男クロス。
これぞ宮内さんという吹き替え。
『THIS IS US』のジャックみたいな優しいお父さんもいいけど、個人的にはワイルドなクロスの方が好き。
相棒のサンプソンはワイルド声の竹田雅則さん。
クロスの方はタイプの違うワイルド声ペア。
家庭と子ども
| ルーサー | 独身 |
| クロス | 子ども二人と祖母と同居 |
ルーサーは妻と別居、死別ということで独身。
メアリーといい関係が築けるかと思ったら、事件に巻き込まれてジ・エンド（だよね？）。
住んでるのもいかにも独身男の殺風景な部屋。
反対にクロスは妻を亡くし、子ども二人を祖母と一緒に育てている。
クロス自身、子どもの頃に両親を亡くし祖母に育てられたせいか家庭をとても大事にしている。
子どもがピンチに陥ると我を忘れる傾向が。
愛車
| ルーサー | おんぼろのボルボ |
| クロス | ピカピカのマスタング |
仕事以外は興味がなさそうなルーサーの愛車はボロボロのボルボ。
着るもの、食べ物、部屋と同様、特にこだわりはなさそう。
彼の雰囲気に合ってるし、今は見ないカクカクの真四角ボルボはすごく好き。
クロスの愛車はマスタング。
仕事では黒に乗っているが、彼の暴力事件に怒った市民に落書きされた。
その車で息子とフィラデルフィアまで捜査を兼ねた男旅に行くのかと思ったら、車庫からピカピカのシルバーのマスタングが。
警察官ってそんなお給料よかったっけ？とかどうでもいいこと考えてた…。
相棒の結末
| ルーサー | 犯人に撃たれ亡くなったジャスティン |
| クロス | 夜の森で犯人に撃たれるサンプソン |
ルーサーを尊敬する相棒のジャスティンは、S3の3話で復讐に燃える犯人トム・マーウッド（東地宏樹）に射殺される。
そのシーンはあまりに突然で予想外で声を失った…。
ルーサーのショックは計り知れず…と思ったら彼に殺人の容疑がかかる。
妻ゾーイのときも確か容疑がかかったよな、ルーサー。
クロスの相棒サンプソンも犯人に撃たれたが。
S1最終話、家族が人里離れた山荘で人質にされ、救出に向かうクロスとサンプソン。
クロスが一人で山荘に向かい、サンプソンは時間差で山荘に乗り込む予定が犯人に待ち伏せされ撃たれる。
血が流れ動かないサンプソン…、ジャスティンみたいに死んじゃった…と思ったら生きてた。
種明かしはされなかったけど、防弾ベストを着て血糊でも仕込んでたってこと？
まぁとにかく無事でよかった。
最後に
『刑事ジョン・ルーサー』は大好きなドラマのひとつで、エピソードが面白いのはもちろん、優秀なのにどこか不安定で孤独な男ルーサーが魅力的だから。
最近配信が始まった『アレックス･クロス ～狙われた刑事～』を観てしばらくしたら気づいた、ルーサーに似てると。
刑事として優秀なのに、一人の人間としては問題が多すぎるところとか。
ルーサー同様、クロスも完璧じゃないからすごく魅力的。
サイコパスとの駆け引きが好きな人はぜひ。
『アレックス･クロス』はS2も決定しているようなので、すごく楽しみ。
一番気になったのは、『アレックス･クロス』の犯人エド･ラムジーを演じたライアン・エッゴールドが金髪が似合わない。
でもこの違和感がヤツの気持ち悪さを強調してるかも。
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※当ブログで今まで紹介したドラマと声優限定です。
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