訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

ゲームオブスローンズ・ヴィセーリスの声はこの人!川中子雅人の海外ドラマ吹き替え

イカレた方も男前もアリでイメージがつかめない川中子雅人さん

特定のイメージがわかない川中子雅人(かわなご まさひと)さんの吹き替え。
川中子さんの名前を覚えたのは『チング 〜愛と友情の絆〜』のヒョンビン、あの男前です。
その後観たのは『王女の男』のパク・シフという韓流ハンサム続き。
二枚目の吹き替えが多いのかと思ってたら、『グッド・ファイト』のステイプルズにいい意味で裏切られて「今後がすごく気になる声優さん」の一人です。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。カッコ内は吹き替えです。

自称後継者、ゲーム・オブ・スローンズのヴィセーリス・ターガリエン

(↑ヴィセーリス(左)と妹のデナーリス。gotinsiderより)

架空の国を舞台に壮大なスケールで描かれるドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』
2019年シーズン8で終了した世界で大人気のドラマ、観ている人も多いはず。

川中子さんはシーズン1で登場するヴィセーリス・ターガリエンの吹き替えを担当しています。
このヴィセーリス、前王エイリスの息子でドラゴンの血をひくターガリエン家の後継者。
父が殺されエッソスに妹デナーリスと逃れ、玉座を取り戻そうと策をねる日々。
まず軍事力を手に入れようと妹デナーリスをドスラク族のカール・ドロゴに嫁がせます。

ヴィセーリスをひとことでいうなら「何も持ってないのにプライドだけある男」。
自分がドラゴンの血をひく正当な後継者で王座に就くと信じて疑わない男、だから妹もそのための駒としか考えてないヤツです。
妹デナーリスは結婚後なんとかドスラク族に馴染もうと、カール・ドロゴとうまくやっていこうと努力します。
ヴィセーリス&デナーリスの家臣のジョラー・モーモント(咲野俊介)もデナーリスを補佐し、彼女からも厚い信頼を得ています。

ところがこの兄ヴィセーリスのまぁプライドだけ高いこと、いやプライドしかない男
妹がカール・ドロゴと結婚したらドロゴは自分に兵を与えて玉座を取り戻すのに協力してくれるだろうと期待してたらドロゴはそんなつもりはないらしく。
「馬で移動ばっかりだし、俺はあのターガリエン家の後継者ってこと忘れてない?俺だよ、ドラゴンの血をひいてんだけどぉ(怒)」って感じの文句と要求だけの男。
妹に「ちょっとどうなってんのぉ〜、軍隊は?俺にくれるってお願いしてくれた??」的な催促をしてみるも、妹もちょっと扱いに困っている様子。
日に日に苛立つヴィセーリス、「こいつ王の器じゃないなぁ」と気づき始めたデナーリス&ジョラー・モーモント。
ヴィセーリスと真反対にいるジョラー・モーモントがそれはまぁ頼れる素敵な紳士に見える。

川中子さんのいつブチ切れてもおかしくないハラハラの吹き替えが面白くて。
ほぼ要求と文句と怒りだけで構成されてる吹き替え、狂気さえ感じるヴィセーリス最高!しかも無駄にハンサム。
妹や家臣からまったく信頼されていないのにどうして玉座に就けるはずと思っているのかが不思議でおかしくて。
そして身内から信頼されていないのにカール・ドロゴがこのヴィセーリスを仲間と思うはずもなく。
ある日酔って宴の席に乱入してきたヴィセーリスをドロゴは彼らしいもてなしで葬ってしまいます。
ヴィセーリスの最後はある意味最高
念願かなって黄金の冠を抱いたのだから。
でももう少し長生きしてほしかった。
妹に精神的にコテンパにやられて身の程知らずの己の人生を嘆き、名もなき戦士にやられるとか。
でもいっときますが私ヴィセーリス好きなんです、これでも、ほんとに。

ちなみに最近観たドラマ『カウンターパート/暗躍する分身』でヴィセーリスを演じるハリー・ロイドがピーター・クエイル役でているのですが、しばらくヴィセーリスと気づかず。(髪の色や長さの違いで別人に見える)
でもピーターの自分本位なキャラはヴィセーリスに通じるものがあって、こちらもおすすめです。
(ピーター・クエイルの吹き替えは森川智之さん)

『ゲーム・オブ・スローンズ』他の主な吹き替え声優
デナーリス/清水理沙
モーモント/咲野俊介
カール・ドロゴ/木村雅史

オルタナ右翼、グッドファイトのフィリックス・ステイプルズ

(↑フィリックス・ステイプルズとダイアン。thegoodfightsourceより)

『グッド・ファイト』は『グッド・ワイフ』にも出演していた弁護士ダイアン・ロックハート(小宮和枝)と、若手の女性弁護士ルッカと新人弁護士マイアの3人を取り巻く法廷や恋愛、政治、人間模様を描いたドラマ。
2020年NHK総合でも放送が始まったので観ている人も多いと思います。

川中子さんはシーズン1の第6話で初登場するフィリックス・ステイプルズの吹き替えをしています。
彼はオルタナ右翼のリーダーでユダヤ人の同性愛者。
ダイアンの顧客の一人、大手IT企業チャムハムの交流サイトで過激な差別発言を繰り返しているのがこのフィリックス・ステイプルズ。
チャムハムのトップ、ニール・グロスが差別発言を削除できるよう規約を作ってほしいとダイアンのところに依頼がきます。

ステイプルズはいつものように過激な差別発言を投稿しようとするとチャムハムからNGを突きつけられ、ダイアンのもとに不服申し立てをしにやってきます。
これけっして「不服申し立てだと〜(怒)」じゃなく「不服申し立て?なんか面白そう〜」的なノリのステイプルズ、ワクワクしてます。
そして片手にタブレット、個性的なファッションで弁護士がズラリと前に並ぶ中、自分の意見をまくしたてるステイプルズ。
とにかくしゃべりまくるステイプルズの少々音高めの川中子さんの吹き替え、無性にイライラさせられるとこがまたいい。
GOTのヴィセーリスとはまた違う狂気が垣間見えるステイプルズ。

このステイプルズ、人間的にはNOですがキャラとしては大好きです。
オルタナ右翼のリーダーですから弁は立つ、頭の回転は早い、ゆえに敵にしたら超めんどくさい男なんですがステイプルズ、私と同じダイアンファン。
ダイアンを「あんた僕のママに似てる」といい勝手に親近感を持つ彼。
わかる、ダイアンってなんだかステイプルズのママっぽいもん。

3回目であっさりステイプルズの不服申し立てが通ると今度はそれが気に入らないようで。
もっと弁護士(主にダイアン)とやり合いたかったのが急に終了となり「ダイアン!」と大声で叫ぶステイプルズ、ダイアンの部屋まで押しかけるステイプルズ。
ダイアンに「隅っこで駄々こねてる子ども」と言われ渋々帰るステイプルズ。
残念、私ももっと観たかった、自分の正義を振りかざしたステイプルズの演説を。

この後もステイプルズ『グッド・ファイト』に登場します。
いつも「ダイアン、ダイアン」とかわいいんです。
シーズン3ではダイアンの高笑いを携帯の着信音にしてしまうくらい。
私、それ欲しい…。
ステイプルズとはもしかしたら友だちになれるかも?(あっ、彼は女性は嫌いだろうな…)と思ってしまうくらいお気に入りのキャラクターです。
そして彼はぜひ吹き替えで堪能してほしいです。

『グッド・ファイト』他の主な吹き替え声優
ダイアン/小宮和枝
ルッカ/鈴木美園
マイア/鷄冠井美智子
エイドリアン/辻親八

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

女刑事マーチェラのフィン・マグワイア

(↑スワイプすると2枚目にマーチェラとフィン登場!unmasciodilibriより)

情緒不安定で家庭が崩壊した刑事マーチェラが主人公の『女刑事マーチェラ』
マーチェラは見てる分には面白いけど関わりたくない女。
仕事はめっちゃできる、でも感情が爆発すると記憶をなくしてしまうという大問題あり。
シーズン2で公では死亡したことになったマーチェラ。
3でどうなるのかと思ったら北アイルランドで潜入捜査してた!
で、そこで出会ったのが川中子さんが吹き替えるマフィアのフィン・マグワイア

最初はマグワイア家の財務管理者の愛人として近づき、彼が殺されるとフィンを籠絡して愛人におさまったマーチェラ。(潜入時はケイラと名乗る)
もちろんそれは本来の目的であるマグワイア家を捕らえるため。
自分を捨て家族を捨て潜入捜査の道を選んだマーチェラ。
シーズン3は今までよりももっと鬼気迫る執念がひしひしと伝わってきてさらに危ない精神状態に。
そんなマーチェラに上手いこと操られるフィン!
短気で暴力的で独占欲が強くてボスである母親(高島雅羅)に頭が上がらない男フィン。

お山の大将に憧れるけど決定的にカリスマ性がないところは『ゲーム・オブ・スローンズ』のヴィセーリスと同じ。
川中子さん、この手のキャラ得意なのかも。
そして私、こういうキャラ、好きかも。

チング~愛と友情の絆~のハン・ドンス

(↑学生服姿のハン・ドンス。withhyunbinより)

『チング~愛と友情の絆~』は1970年代の韓国・釜山を舞台にした幼馴染4人の人生を描いたドラマ。
映画『友へ チング』をベースにしたドラマで、日本では2010年に放送されていたので、かなり前の作品です。
川中子さんは主人公ハン・ドンスを担当、演じるのは正統派の男前ヒョンビン、あのヒョンビンですよ。
といいながらここ7〜8年韓流ドラマから遠ざかっているので、現在のヒョンビンがどれくらい人気があるのかはわからないのですが、2010年当時はそりゃ人気がありました。
ハン・ドンスはヤクザで、なんと第1話で彼のラストがわかってしまうという衝撃のスタート。
ハン・ドンスは幼馴染のイ・ジュンソクと友情を育みながらも、高校卒業後は敵対する関係になってしまいます。
イ・ジュンソクを演じるのはキム・ミンジュン、こちらもヒョンビンとはタイプの違うワイルド系の男前、どっちも素敵です。
川中子さんの名前はこのハン・ドンスで覚えました。
かっこいいんです、そりゃヒョンビンですからね。
声を覚えるくらいですから吹き替えもよかったんです、まさか10年経ってヴィセーリスやステイプルズとして川中子さんと再会するとは…。

王女の男のキム・スンユ

(↑キム・スンユ&イ・セリョン。omaitvより)

『王女の男』は王の弟スヤン大君の娘イ・セリョンと、敵対する王の部下キム・ジョンソの息子キム・スンユの恋愛ドラマ。
川中子さんは主人公キム・スンユを担当、演じるのはパク・シフ、切れ長の目が涼しげな男前です。
韓国版「ロミオとジュリエット」らしいです、このドラマ。
王の弟スヤン大君が王の部下キム・ジョンソを殺害することで、娘セリョンと息子スンユの運命も狂いだすというストーリー。
男前で腕も立つスンユの敵討ちと、運命に翻弄され親から縁を切られ使用人の身分にまで落ちたりもするイ・セリョン。
それでもスンユを信じ続けるセリョン、これぞ王道韓流歴史ドラマ。
こちらもかっこいい川中子さんの吹き替えが楽しめます。

アメリカン・ゴッズのサリム

(↑サリム。amgodsintlより)

古き神々と新しき神々の戦いを描くアマゾンオリジナル『アメリカン・ゴッズ』
とにかく不思議な世界観と難解な(私は)ストーリー、刺激的な描写が多く出てくるダークファンタジードラマ。
川中子さんはクソみたいなモノを売ってる(本人曰く)セールスマンのサリムを担当。
雨の中、アポを無視された彼はホテルに戻るためタクシーを拾いそこで出会ったのが運転手のジン。
実はジンは精霊で、燃える目をサングラスで隠している。
そして一夜を共にしたサリムとジン。
翌朝身の回りのものとタクシーを残しジンは消えていて、彼を追って旅に出るサリム。
人間の姿をした神がたくさん出てくるドラマなのですが、このサリムは神ではなく普通の人間。
ジンに導かれるようにタクシーで追いかける物静かで気の弱いサリム、川中子さんの吹き替えでは異色だなと感じたキャラでした。
(シーズン2の途中までしか観ていないのでこの先、サリムが激変するかも?しれませんが)

一部ですが、川中子雅人さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。

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