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チェコのドラマ『静かなる逆襲』のレビュー報告

『静かなる逆襲』(字幕版)で初のチェコ発ドラマ体験

以前の『我が家の海外ドラマ事情2019.11【ブログ管理人編】』で視聴中で紹介した『静かなる逆襲』を観終わったので、その感想をお伝えしたいと思います。
初めてのチェコのドラマということと、吹き替え派の私が久しぶりに字幕でドラマを観たのでそのあたりも含めて紹介します。
尚、極力ネタバレはないようにしていますが、ソフトなネタバレはありますのでご注意ください。

『静かなる逆襲』とは

(↑向かって左からサティヤ、ロビン、クヌース、ロハン、マチャ)

アマゾンプライムビデオで配信中の海外ドラマ『静かなる逆襲』。
中央ヨーロッパ・チェコ共和国の国営テレビ局Česká televizeが制作した1話完結型刑事ドラマ、チェコ版『刑事ジョン・ルーサー』という感じでしょうか。
主人公のクヌース警視はチェコの首都・プラハの犯罪捜査班の刑事。
元妻の恋人を暴行して「交換観察」という名目で山間部のヤーヒモフ刑事警察に異動になります。
異動の条件として提示されたのは、ヤーヒモフ刑事警察の刑事ハナ・ワーグナーが殺された事件を解決すること。
異動先の山間部の町でさまざまな事件を解決しながら「ハナ・ワーグナー殺人事件」も追いかけるクヌース。

チェコ版『刑事ジョン・ルーサー』と書きましたが、ルーサーほど残虐で猟奇的なシーンは出てきません。
共通点は恐れを知らない主人公の刑事が若手の相棒やチームのメンバーとともに事件を解決していくというところ。
現在はシーズン2も制作済みのようです。

Česká televize

Třináctidílná krimi vycházející z úspěšného Cirkusu Bukowsky…

主な登場人物

ヤーヒモフ刑事警察

●クヌース(よそ者担当)

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(↑クヌース。ceskatelevize/Česká televizeより)

主人公、都会のプラハから田舎のヤーヒモフに異動になった刑事。
常に厳しい表情で余計なことは喋らない無骨な男。
郊外のオンボロ一軒家に住み、プラハで暮らす一人娘ジョアナに何かあると車ですっ飛んでいく子煩悩な一面も。

●ロハン(まとめ役者担当)
ヤーヒモフ刑事警察署長、クヌースの上司。
クヌースのことは以前から知っているよう。
個性的なメンバーをまとめる頼れるリーダー。

●グレゴール(ダークサイド担当)
クヌースと同じチームの警部補。
「ハナ・ワーグナー殺人事件」では捜査を担当していた。
以前はロビンとコンビを組んでいたが、あることをきっかけに犬猿の仲になる。
内部調査の結果が気になる日々。

●ロビン(若手担当)
チームの中では一番の若手(たぶん)、苗字のルプネクで呼ばれることも多い。
着任したばかりのクヌースに事件の主導権を奪われ少々面白くない様子。
しかしクヌースとコンビを組み、彼の捜査手腕を知るうちに彼を認めるようになる。
さらにクヌースが彼の命の恩人になるような事件にも遭遇。
子どもが生まれてからは夜泣きに悩まされ、毎日睡眠不足。
英語、ドイツ語が堪能。

●マチャ(食いしん坊担当)
いつでもどこでも何かを食べている警部補。
刑事としての能力は決して低くはないが、食い意地がはっているのと少々だらしないのが玉にキズ。
趣味の悪い料理動画「マチャのグレートなご馳走」を配信、そこそこアクセスがあるようで地元のラジオ番組にゲストで出演したりも。
サティヤからは変態呼ばわりされている。

●サティヤ(紅一点担当)
妊娠中の警部補、苗字のスレピーで呼ばれることも多い。
捜査もするが広報のようなことも担当。
妊娠中は動くのが億劫なようで「やる気がない刑事?」と思っていたが出産後はバリバリ仕事をこなす、ちなみに旦那が産休を取ったらしい。
勘がするどく「できる刑事」だが勝手な行動でロハンから大目玉を食らうことも。

捜査関係

●検視官(現場担当)
事件現場に来る検視官、いつもベージュのトレンチコートを着ている。
チームのメンバーから死因や死亡時刻を聞かれても「詳細は検視の後で…」など、確証がないことは決してその場では口にしない。
検視後は必ず髪を撫で付けるのが癖。
それをマチャが真似することも。

●ミスターKGB(内部調査担当)
地域安全警察監査のホイザー大佐。
影でミスターKGBと呼ばれている。
グレゴールとロビンが関わった事件を捜査しグレゴールの処分にも一枚噛んでいる、また警察からの情報漏洩も捜査している。
クヌースの手腕を知って監査にスカウトするも振られるが、その後クヌースの内部調査をすることになる。

●スタドラー(外国人助っ人担当)
ドイツの秘密諜報部員。
同僚の諜報部員がチェコで殺され、クヌースたちの捜査に協力する。
ベトナム語が話せるのでインチキ通訳を見抜いたり、クヌースとロビンが銃所持でドイツの警察に捕まったときも助けたりなど頼りになる男。

●ローラ警視(味方担当)
クヌースの処分決定時に唯一彼をかばったプラハ時代の女性上司。
クヌースの暴行相手ウパルに訴えを取り下げるよう説得するほど彼の実力を買っているということか?
数回、ヤーヒモフのクヌースに会いに行っている。

家族

●アリス(元妻担当)
クヌースの元妻。
今は恋人ウパルと娘ジョアナと暮らす。

●ジョアナ(娘担当)
クヌースとアリスの娘。
お年頃のせいか、ぶっきらぼうな口を聞くが父親のことは好き。
母の恋人ウパルにイギリスに留学させられようとするもクヌースが回避させる。
とにかくウパルのことを毛嫌いしている。

●ウパル(クズ担当)
クヌースの元妻の恋人、のちに結婚。
クヌースにボコボコにされ入院、慰謝料をふんだくろうとするもクヌースをかばった女性上司から黒歴史をネタに脅され和解条件をのむ。
娘ジョアナがウパルと何かあると国の反対側に飛ばされたクヌースが怖い顔してやって来て脅されるため、クヌーストラウマが消えない男。

●マルタ(依存症担当)
ロハン署長の妻。
アルコール依存症で交通事故をきっかけにリハビリ施設に入ることを決める。

●ルーカス(兄担当)
ロハン署長の兄。
製材所を経営、弟のロハンに狩猟用の高価な銃をプレゼントするなど羽振りがいい。
チームの面々とは面識があり、弟を訪ねて署にやってくることも多い。

●ルーシー(新妻担当)
ロビンの恋人、のちに結婚、出産。
結婚式当日、ロビンが現れないというアクシデントも。
ロビンに自立したところを見せたくてマルチ商法にひっかかり、闇金に手を出してしまう。

●ベネッサ(謎の女担当)
グレゴール警部補の妻。
ドリームキャッチャー作りなどハンドメイドが趣味。
ある事件がきっかけでグレゴールと結婚した元売春婦。
マルタは影で彼女のことを罵っている。

見どころポイント

大まかな話の流れはこんな感じです。

●序盤
クヌースを取り巻く環境、ハナ・ワーグナー殺人事件に似た事件が発生〜解決?
●中盤
クヌースと娘、ベネッサとの関係、チェコ・ドイツ間の麻薬取引と情報漏洩
●終盤
麻薬取引に関わる複数の人間の関与とハナ・ワーグナー殺人事件の結末

主人公クヌースの魅力

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(↑向かって右がクヌース、左がロビン。ceskatelevize/Česká televizeより)

決してイケメンでもなくスマートでもないクヌース、最初は「ほんとに主人公?」と思ったくらい。
田舎に異動になってやさぐれてるのかと思えばそうでもなく、ただただ刑事の仕事を全うするプロの姿は惚れ惚れします
長年の経験から事件を的確に解決していく手腕と必要なこと以外話さない笑わない無愛想さん、でも娘に対する大きな愛情というギャップは女性に支持されそうなポイントじゃないでしょうか。

チェコらしい事件の背景

周辺をドイツ、スロバキア、ポーランド、オーストリアに囲まれているチェコ。
昭和生まれには分離前のチェコスロバキアの方が馴染んでいますが。
ドイツとの国境に近いチェコ・ヤーヒモフ、ロシア人、ウクライナ人など近隣諸国の人がたびたび登場したり、簡単に国境を超えてドイツに情報収拾しに行ったり、国を超えたゴミの不法投棄や、数カ国語話せる人は珍しくないなど、さすが地続きのヨーロッパという感じ。
麻薬密造工場ではベトナム人が働いてたり、「アジア人が!」と罵ったりする場面もあってチェコの山間部にまでアジア人がいることにはびっくり。
あと、山ということもあり、狩猟シーンやバイアスロン(クロスカントリーとライフル射撃を組み合わせた競技)なども出てきます。
狩猟解禁でロハンは早速狩りに出かけたり、密猟が事件のきっかけになったりなど欧米のドラマではあまり出てこないようなシーンも。

欧米のドラマではあまり出てこないといえば、喫煙シーン。
主人公のクヌースは頻繁にタバコを吸っていて画面が煙で白いこともしょっ中、それを見てるだけでむせそうになるくらい。
また、突き抜けた明るい雰囲気は一切なく、深い森と静かな池、煙を吐く工場の煙突に寒々しい風景、もう気分が滅入ること間違いなし。
登場人物全員何かしら影を感じるのは、このような風景に雪や曇りのシーンが多いせいもあるかもしれません。

プラハに戻る条件「ハナ・ワーグナー殺人事件」の解決

クヌースの異動の条件となったヤーヒモフの刑事ハナ・ワーグナーが殺された事件、これは見事クヌースが解決するのですが…。
このドラマの柱となるような事件がけっこう序盤で解決されてしまいちょっと物足りない感じ。
殺されたハナ・ワーグナーの夫が犯人が逮捕されてもどこか納得いかない様子だったこと、またグレゴール警部補がワーグナーの資料の一部を持ち出して車に隠していたことなど、まだ何か謎があるような伏線が。
結局最後に真相がわかるのですが、ハナ・ワーグナーについてはもう少し深く掘り下げてほしかった、というのが私の感想です。

久しぶりの字幕版

『我が家の海外ドラマ事情2019.11【ブログ管理人編】』でも触れたのですが、久しぶりに字幕で海外ドラマを観たら疲れてしまって。
普段は吹き替え派なので『静かなる逆襲』では人や風景の絵と文字の字幕両方追うので、慣れるまで時間がかかりました。
しかも字幕の文字が黄色、たまに音引き(音をのばす時の横棒「ー」)がオーバーラインの「¯」で表示されていたり、たまに変な日本語があったりなど、字幕に少々問題ありで。
(そういえばなぜか第5話だけ文字が白でした)
もしかして字幕派の人はそれほど違和感を感じないのかもしれませんが、私はこれに慣れるまで軽い「字幕酔い」になったほど
字を追いかけるのに必死で内容が入ってこない、ただ字幕を読んでるだけ、という状態が第3話くらいまでありました。
そういえば全13話観てもチェコ語、ひと言も覚えられませんでした…。
シーズン2は是非吹き替え版を望みます。

『静かなる逆襲』どうでしたか?
派手なアクションはありませんが、クヌースたちのひとつずつ推理と証拠を積み上げていく捜査など、どっしり落ち着いたサスペンスが好きな方にはおすすめです。
主人公のクヌースの荒々しい魅力に興味が湧いた方、チェコのドラマってどんな感じ?という方、ものは試しで一度観てみては。
シーズン2が配信されたら必ず観たいと思うドラマでした。

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