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森川智之の音声ガイドを聴きに古代エジプト展[愛知展]へ

まさかの音声ガイド目当て!古代エジプト展レポート

何かで森川智之さんが『古代エジプト展』の音声ガイドを担当している知り、行ってまいりました、愛知展が開催されている愛知県美術館へ。
きっかけは音声ガイドですが、森川さんが担当でなくてもきっと行ってましたよ。(たぶん)
古代文明好きな私と旦那、しかも二人とも音声ガイドは初めて!
さて、どんな展覧会と音声ガイドだったのでしょうか。

古代エジプト展とは

正式名称は『ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展』。
オランダのライデンにある博物館のコレクションから、棺や人間や動物のミイラなどが出品され、日本国内のいろいろな会場で開催されます。
といってもコロナの影響で2020年4月から開催予定だったのが、福岡展と札幌展は中止。
2020年9月19日からスタートした愛知展からのスタートとなりました。

平日と休日のチケットがあります

コロナ渦での開催のため、平日限定チケットと日時指定の土日祝のチケットがあります。

●平日限定券
一般:¥1400、高大生:¥800、障がい者割引:各券種の半額
平日のみ有効で日にちと時間の指定はなし。

●土日祝・日時指定券
一般:¥1500、高大生:¥900、障がい者割引:各券種の半額
事前の日時予約が必要。
入場時間は10:00~11:30、12:00~13:30 、14:00~15:30、16:00~17:30
上記の時間内に入場し、閉館時間まで見ることが可能。

 

私は土日祝・日時指定券の10:00~11:30枠を購入。
朝イチで古代エジプト展へ出かけ、お昼ご飯を栄(名古屋の繁華街)で食べようかと思いこの時間で予約しました。
私はローチケサイトで予約しローソンで発券しましたが、アプリによる電子チケットも利用可能です。

日曜朝10時すぎ、入口には行列が

日曜朝10時過ぎに愛知県美術館へ到着すると、80〜100人ほどの行列が。
えっ?こんなに人がいるの?と正直驚きました。
10人程度で区切って入場、会場の入口あたりは前に進めず人がいっぱい。
コロナなのにこれ?と…。
お昼くらいに会場を後にしましたがそのときは行列はなく、午後の方がスムースに入場できると思います。

(↑会場に入るまでの様子)

初の音声ガイド体験は森川智之さん!

入場して早速音声ガイドの貸し出しコーナーへ。
1台600円です。
実は音声ガイドは初めて、しかも声が森川智之さん!うわ〜楽しみ、といそいそ会場へ。
展示物の近くに番号が貼ってあり、音声ガイドで同じ番号のボタンを押すと解説が聴けるという仕組み。
ガイドは全部で20箇所。
全てのコーナーにガイド説明があるわけではないのがちょっと残念。
人が多いせいでなかなか前に進まず、ちょっと進んでは音声ガイドを聴くのですが、まぁそのおかげでゆっくり見て聴くことができました。

声優に興味のない旦那にクイズをだしてみた

映画もドラマも字幕派の旦那。
私が音声ガイド目当てに古代エジプト展に行きたいといったら「はぁ?」と。
でも森川さんの声は、旦那が唯一といっていい吹き替え版で観たイギリスのドラマ『SHERLOCK』のジョン・ワトソンで経験済み。
なので旦那にクイズをだしてみました。
「音声ガイドの声、誰の吹き替えかわかる?聞いたことがある声だよ」と。
耳のいい人ならわかるかも?とほのかな期待を抱きましたがどうでしょうか?

爽やかで柔らかい口調の森川音声ガイド

最初の音声ガイド「プロローグ」では全然わかんなかったです、森川さんと。
こんな吹き替え特化ブログ書いてるのに「えっ?ほんとに森川さん?」と。
『SHERLOCK』のワトソンおじさんのつもりでいたら、もっと爽やかで明るいトーンの声。
幅広い年齢の人が聴くものだからそういう感じの声なんでしょうね。
これはこれでいいです、アリです。

ガイドの途中でクイズや展示物に関連するキャラが登場。
もちろんこれも森川さんがいろんな声で担当しています。
展示物の横にある説明の内容とはかぶらない情報が森川さんの声で聴けるなんて贅沢。
ついつい聞き入ってしまいます。

アプリ「聴く美術」でいろんな展覧会のガイドが聞ける

このエジプト展の音声ガイドリストに「アコースティガイド公式アプリDLはこちらから!」と案内が。
何かと思ったら全国で開催されているいくつかの音声ガイドが聴ける便利なアプリ「聴く美術」のこと。
「聴く美術」は美術館で貸出中の音声ガイドの視聴ができたり、購入できるアプリ。
「古代エジプト展」の森川さんの音声ガイドは無料で視聴できる「サンプルボイス」にあります。(2020.11.14現在)
他にも声優の鈴村健一さんと櫻井孝宏さんが音声ガイドを担当した有料DLできる「ボストン美術館展 芸術×力」はオモテガイドとウラガイドがあったりなど、吹き替え好き、声優好き、音声ガイド好きにオススメです。

「聴く美術」のダウンロードはこちらから↓

古代エジプト展の見どころ

ピラミッドやミイラなどの古代エジプト文明、子どもの頃から大好きです。
今回のエジプト展の見どころは「CTスキャンでミイラの謎に迫る」「年代ごとに異なるミイラの棺」「繊細で美しい埋蔵品の数々」など。

●CTスキャンでミイラの謎に迫る
布に巻かれたままの状態のミイラをCTスキャンにかけることにより、布をほどかず亡くなった人の生前の様子をうかがい知ることができます。
今より平均寿命がはるかに短かった当時、30代くらいで亡くなっていたのかも?と思っていたら40〜50代のミイラが多くて(展示されていたのは4体)ちょっとびっくり。
また、生前患っていた病気や疾患、食生活がわかるなど、最新技術のおかげでミイラというよりも、はるか昔に生きていた血の通う人々として見られたのはとてもよかった。

●年代ごとに異なるミイラの棺
よく見るミイラの棺は横に置いた状態ですが、今回の展示は縦置き
とにかく大きい!
年代ごとに棺の特徴があったり、描かれている絵やヒエログリフ(イラストのような文字)の意味、違う木材を組み合わせた手の込んだ棺、鮮やかな色彩が失われていない保存状態など、大迫力の縦置き展示の棺はどこか荘厳な印象さえ受けました。

●繊細で美しい埋蔵品の数々
埋蔵品やミイラに添えられていた宝飾品の数々は、今から数千年前のものとは思えないものばかり。
それぞれにちゃんと意味があり、古代エジプトの人々の再生復活という死生観を小さな品々からも感じ取ることができます。
埋蔵品の労働用の人形シャブティなどに使われている「ファイアンス」という素材。
よくでてくるので調べてみたら「砕いた石英または石英砂と、少量の石灰、植物の灰あるいはナトロン(天然ソーダ)から成る陶器素材」だそうです。
数千年前ですよ!日本は縄文時代!
その時代の日本でファイアンスを作ってさらにそこから埋葬品を作るなんて考えられない…。
ほかにもミイラの作り方や、パピルスに石灰などを混ぜた「カルトナージュ」という素材など、すぐれた加工技術を知ることができたり。
世界4大文明のひとつエジプト文明、さすがです。

ほかにも絵のような文字「ヒエログリフ」を解読したフランスの言語学者ジャン=フランソワ・シャンポリオンのことや、読み方のルール(描かれた動物の顔の向きによって右から読むか左から読むか決まる!)、絵文字のようなので形に意味があるのかと思ったら音を表している文字も多かったりなど。
映画『ハムナプトラ』でもおなじみのスカラベ(フンコロガシ)がいたるところで見られたりと、頭の中の古代エジプトのイメージがリアルなものとして見られるのはやっぱりワクワクします。

古代エジプト展で発見した海外ドラマとのつながり

ミイラと一緒に埋葬された中のひとつに「死者の書」というものがあります。
死者の魂が肉体を離れ楽園にたどりつくまでの道しるべともいうべきこの「死者の書」はパピルスに描かれた巻物。
その中に羽と死者の心臓を天秤にかけ、楽園に行けるか行けないかの判断をする審判の場面があります。
羽より心臓が重い場合は罪を犯したということで楽園行きがダメになるという仕組み。
天秤の真ん中でどちらが重いか見守るのは頭が獣の神アヌビス。↓
(画像はイメージです、展示物とは別のものです)

あれ?これどっかで見た、と。

それは海外ドラマ『アメリカン・ゴッズ』
古き神々と新しき神々の戦いを描いたドラマで、ストーリーが難解なためシーズン2途中でリタイアしました。
このドラマには世界各地の神々がわんさかでてきますが、まさにこの「死者の書」の審判の場面がありました。
シーズン1の第4話、主人公シャドウ・ムーンの妻ローラが浮気相手とのドライブ中に事故で亡くなり、彼女の罪を問われる場面がこの「死者の書」の審判のシーン。↓

(↑アヌビスとローラの審判の様子)

アヌビスが天秤に羽を乗せ、ローラの心臓と重さを比べようとしますが彼女は拒否。
羽より軽いはずがないといって、自分から天秤を思いっきり下げた(自分の罪を認めた)のでアヌビスはローラの暗闇行きを決定。
さてローラは暗闇に行くのか?それとももう一度地上に戻りたいという希望が聞き入れられるのか?
その辺りはドラマでどうぞ。

『アメリカン・ゴッズ』はいろんな神さまのいろんな儀式やらなんやらがでてきて、何も知識がないとわけがわからないのですが、(これが途中リタイアの理由のひとつ)この場面もそんなひとつ。
でも古代エジプト展の「死者の書」のおかげで、ローラが楽園が暗闇かどちらに行くかを決めるのがなぜ天秤なのか?やアヌビスの役目がちゃんとわかりました!
なんかちょっと賢くなった気分です。

 
 
 
 
 
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(↑古代では神アヌビス、現代では葬儀場を経営するミスター・ジャッケルとして登場。amgodsintlより)

(↑プライム会員なら追加料金なしで視聴可能(30日間無料体験もあり)(2020.11.14現在))

『アメリカン・ゴッズ』S1吹き替え版のレビューはこちら↓

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最後に旦那へのクイズの答え合わせ

吹き替えにも声優にも興味のない旦那に「音声ガイドの声、誰の吹き替えかわかる?聞いたことがある声だよ」とクイズをだしました。
字幕派の旦那が唯一といっていい吹き替え版で観たイギリスのドラマ『SHERLOCK』のジョン・ワトソンとわかるのか??

結果は…わかりませんでした。

ですよね〜、私でも音声ガイドの第一声を聴いて「これ森川智之さん?」って思ったくらいですから。
録画してあった『SHERLOCK』のジョン・ワトソンの声を聴いてもらっても「同じ人?」といってました。
でも声優さんにとっては褒め言葉だと思うので、正解しなくてもOKです。

森川智之さんが吹き替えた海外ドラマの紹介はこちら↓

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『ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展』、いかがでしたか。
前半ゾーンは人が多くなかなか前に進めず、そしてゆっくり見ていたので会場をでるまで2時間ほどかかりました。
初の音声ガイドつきで見た古代エジプト展、途中クイズがあったりワニの神セベクさまが登場したりと、森川さんの楽しい音声ガイドは大人だけでなく子どもも多く利用していました。

愛知展のあとは静岡、東京、仙台、山口、兵庫と回るようです。
予定では2022年2月下旬まで続く長丁場!
お近くで開催されるとき、そして森川智之ファンはぜひ!

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